どっちがお好き?
別に差別的発言をしようと思っているわけではありません。統計データがあるわけじゃないんですけど、きっと同感してくれる人は多いと思います。
欧米の若い女性って、日本人よりはるかにスタイルが良くて綺麗な人が多いのに、おばちゃんになった頃にはビア樽のようになっている人が多くないですか?
もちろん、太った若い女性も、痩せたおばちゃんもいるのですが、人口比率が逆転しているような気がします。ものすごい偏見かも知れませんが、特にドイツ人やイタリア人、そして欧米ではないんですが、サイパンにお住まいの皆さん…。
日本人も、中年太りだとかメタボンだとか、年とともに太っていくことを気にしますが、彼らから見たら「ウェスト80センチなんて、太ってるうちに入らないわよ!」と叱られそうです。
しかも、イタリア人なんて、平均寿命の長さも日本人にはおよばないものの、ちゃんと世界のTOP5には入っているので、陽気に飲んで歌って恋して食べて太っちゃっても、健康管理はちゃんとできているんでしょう。健康食品ばかり食べて、サプリメントだの薬だのを取り揃え、必死でダイエットして、日々努力精進して長生きすることだけを夢見て暮らしている人から見ると、うらやましくないですか?
ま、生活習慣病の話はおいといて、ここで質問です。
単に外見だけの話で言ったら、どっちが好き?
(1)若い時分から美人ではないけれど、年をとってもそこそこの女性。
(2)絶世の美女だけど、年をとったらアンパンマンに変貌してしまう女性。
何となく、日本人なら(1)を選ぶ人が多いような気がしますねぇ。「ブスは3日で慣れるけど美人は3日で飽きる」なんて、美人の方には失礼な言葉があるくらいですから。欧米の方にアンケートを取ってみたら、どういう結果になるのかな?
訳知り顔で、いや、人は外見じゃ決められないよ、なんてかっこつけるのは無しね。
次に、魚の場合だったら、どっちが好き?
ちょうど今の季節、例年通り、人気の幼魚たちが姿を現し始めます。
もう、この豪海倶楽部でも紹介したことのあるアマミスズメの幼魚。キャラメルかドロップみたいなキツネベラの幼魚。小さければ小さいほど、見つけた時に悲鳴を挙げてしまうくらい可愛い。しかし、これらのどちらも、そして他の幼魚たちもたいていは、ええええっと思うほど可愛くないんですよ…。先ほどの例に当てはめると(2)に入るパターンです。
可愛くない大人になるからこそ、幼魚が可愛く見えるんでしょうか?
そんなことないですよね。意外と成魚の姿を知らないままの方、少なくありませんから。
アマミスズメダイの幼魚を知っている方、
成魚はご存知?
せっかくですから、本来なら可愛く見える決めのポーズですが…。
キツネベラの幼魚を知っている方はいかがでしょう?
こちらにも、決めのポーズをお願いしてみたのですが…
もう、若くないんだから、写真はお断りよ!! と、ダッシュで逃げられてしまいました。
なかなか、大人の女性の方に「ちょっと写真を撮らせてください」とお願いするのは難しいものです。でも「女房と魚は若い方が良い」なんてこと言わないで、成魚にも是非目を向けてみてください。さらに幼魚が愛おしく感じられるようになりますよ。
PS.
ところで、先月の記事ですが、私が「タソガレスズメ」と紹介していたのは、まだ和名のないスズメダイで、まだ「モンスズメダイの近似種」と呼ばれている魚でした。
自分で確認しなかったのを棚に上げてしまっておいて鍵をかけて言うと、親方がどこらあたりかで勘違いして取り違えたのが間違いの原因です。
タソガレスズメダイを撮りにサイパンへ行くんだ!とはりきっていたので、少なくとも昨年から間違えていたようです。しかも、肝心のタソガレスズメダイの写真は、過去の写真を見直してみたところ「俺、パラオでちゃんと撮ってた〜!!」ですって。サイパンへ行く目的が、タソガレスズメダイだけじゃなくて良かったです。
水谷 知世
昭和40年代生まれ
兵庫県出身
一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)
伊豆諸島・八丈島
レグルスダイビング
〒100-1511
東京都八丈町三根1364-1
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