今年の夏休み
残暑厳しき折、皆様いかがお過ごしでしょうか?
多分、この記事を日本のどこで読んで頂いても同感してもらえると思うのですが、今年の夏は本当に暑かったですね。そして幸いなことに、八丈では水中も暑かったです。
気温も水温も30度。あまりの暑さに、海から上がったあとも、早く冷たい水道水を浴びたいと思うほどでした。こんなに気温も水温も高い状態で安定した夏は、かれこれ10年前に八丈へ来て初めてじゃないでしょうか…。
ついでに思い返してみると、10年前のレグルスの8月は、どちらかと言えば暇でした。毎年8月になると9月にサークル合宿を控えた学生丁稚が手伝いに来てくれるのですが、親方が「うちは9月の方が忙しいんだから、8月に丁稚が来ても全然助からないし、やらせる仕事が無いんだよなあ。」とぼやいていました。確か当時ANAは「超割り」という名の航空券を期間限定で発売していました。その期間中だけは航空券の発売と同時にレグルスも満員になっていたのですが、8月はその期間から外れていたのです。レグルスに入ったばかりの私も仕事が無かったので、毎日学生丁稚君と一緒に、セルフで潜りに出かけていましたっけ。
それが、今年の夏は目まぐるしく、忙殺されて終わってしまいました。
何の予定も立てずに八丈へ来た観光客が、あまりの暑さに「体験でもやってみるか」という気になるのでしょう。レグルスにしては珍しく、連日体験ダイビングの申し込みを受けていました。学生丁稚も、毎日のように体験ダイビングのための器材の出し入れに追われ、洗ったり干したり大忙し。
でも、今年の夏の体験ダイビングは、間違いなく皆さん楽しめたはずです。
日によって潜れる場所は変わりましたが、どこで潜っても海が青く、魚がいっぱい。
底土ではエントリー口にムロアジの群れがたまり、その群れにシュノーケラーが餌をやったのをきっかけに、完全に餌付けができてしまいました。足が立つところで潜降した途端、どっとムロアジが集まってきちゃいます。もー、まるでイケスの中で泳いでいるみたいで、つかみ取りできそうです。
八重根やナズマドではカメ三昧。運が良ければ、ナデナデできます。特にナズマドに住み着いているお母さんガメは、食べることしか頭になく、周りにダイバーが何人集まろうが関係なし! 横に並んでピースサインを出そうが、頭をなでようが、お構いなし。夢中になって、ず〜っと海藻を食べ続けています。おかげで、体験ダイビングでも、カメとの記念撮影が撮り放題。
私にとっての今年の8月は、終戦記念日さえ思い出せないくらい、ひたすら走り回って(泳ぎ回って?)終わってしまいましたが、その分、たくさんの人に思い出を作ってもらえたから、良しとしますか!?
水谷 知世
昭和40年代生まれ
兵庫県出身
一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)
伊豆諸島・八丈島
レグルスダイビング
〒100-1511
東京都八丈町三根1364-1
Tel/Fax:04996-2-3539
バックナンバー
- 2017.12:ご挨拶の季節
- 2017.11:頑張れ!マイホーム
- 2017.10:秋の黒潮
- 2017.9:夏のカメ狂騒曲
- 2017.8:生き残る輩
- 2017.7:花吹雪
- 2017.6:一眼レフでワイド
- 2017.5:いまさら一眼レフ
- 2017.4:春の行方
- 2017.3:初モアルボアル その2
- 2017.2:初モアルボアル
- 2017.1:願い事
- 2016.12:夜のエビをコンデジで
- 2016.11:カメの甲羅
- 2016.10:ひまわり、たんぽぽ、すずめだい
- 2016.9:台風後のチョウチョたち
- 2016.8:水たまりの中で
- 2016.7:遅すぎたショータイム
- 2016.6:ベラ街道を行く
- 2016.5:バカンスは久米島で
- 2016.4:せかされた産卵ショウ(床)の準備
- 2016.3:3度目のパラオ
- 2016.2:その後のクジラ
- 2016.1:年末ジャンボの当たりはクジラ!
ガイドのつぶやき
- 三浦半島・葉山から
- 真鶴半島・湯河原から
- 伊豆半島・伊東から
- 伊豆半島・川奈から
- 伊豆半島・伊豆海洋公園から
- 伊豆半島・大瀬崎から
- 伊豆半島・平沢/静浦から
- 伊豆諸島・八丈島から
- 静岡・三保から
- 紀伊半島・尾鷲から
- 和歌山・串本/古座から
- 高知・沖の島から
- 鹿児島・屋久島から
- 沖縄・本島から
- 沖縄・久米島から
- 沖縄・西表島から