赤 vs. 白
イカ・タコの名前、何種類言えますか?
私なんて、何年もダイビングをやっていて、認識しているイカやタコの名前なんて、数えるほどしかありません。写真を持っているものとなると、さらに少なくなります。そのうちのほとんどが、タコと言えばワモンダコ、イカと言えばアオリイカです。そんなアオリイカの産卵が、3月末から始まりました。最初にイカ床を設置したのが3月28日。その2〜3日後には「もう産んでいる!」の情報。あっという間に卵でいっぱいになってしまったため、その後2回も増床しに行きました。
島内の各ダイビングショップが、それぞれのブログやツイッター、YouTubeなどに、このアオリイカの産卵の様子を載せました。すると、伊豆半島のショップやダイバーから「えっ!? もう??」という反響が返ってきました。伊豆半島では、これからイカ床を入れようかというタイミング。島内には以前三宅島で働いていたことのあるガイドさんがいらっしゃるのですが、三宅島も産卵のピークは6月頃だとか。
なぜ、八丈島は、そんなに早いのか?
その理由になるかどうかは、わかりませんが、そもそも伊豆半島で産卵が見られているアオリイカと、八丈で見られているアオリイカは、種類が違うのだそうです。
イカ・タコと言えば、阿部さんのイカ・タコガイドブック。その辺の説明も詳しく書かれています。伊豆半島の代表として、大瀬崎で撮影されたアオリイカの産卵の写真。これは俗に「白イカ」と呼ばれているもので、多分、正真正銘のアオリイカになるであろうとされている種類だそうです。一方、八丈島で見られているのは、俗に「赤イカ」と呼ばれているもの。将来「アオリイカ」以外の和名が付くのかも知れません。今のところ私たちは、混同して両方とも「アオリイカ」と呼んでいますが、沖縄の市場では既に区別されていて、「白イカ」の方が高く取引されているのだそうです。
赤vs.白、味や値段では白の勝ちってところでしょうか。
しかし、サイズは「赤イカ」の方が大きく、迫力では勝てそうです。あと、産み出された卵嚢、その中に入っている卵の数が、白イカは5個前後なのに対し赤イカは6〜13個と、卵の数でも勝っているそうです。この写真じゃ、わかんないかな?
どちらかと言うとワイド写真を撮ることが少ないのですが、これは撮らなくてはと、ワイドレンズ・ポートに組み替えたまま、数回通って撮ってきました。残念なことに、イカ床を入れた以降、毎週末に南西の風が吹く気圧配置。南西側にあるポイントのため、週末には決まってシケるというパターンが続いてしまいました。そのため、産卵の写真を撮っているのは、ほとんどがガイド。島外のダイバーが何人見ることができたのやら?
本当ならゲストをモデルにして撮りたかったのですが、写っているのは同業者や親方ばかり。こちらが、親方をモデルにして撮った写真。本当は、本人はアオリイカの写真を撮るつもりがないのですが、私のためにカメラを構えてくれています。
で、次の写真が、同業者の方をモデルにして撮った写真。今度は、本気で一生懸命アオリイカを撮っていらっしゃいます。そして違うのがドライスーツの色。親方を含め、ほとんどの同業者が黒っぽいドライスーツなのですが、この方だけはオレンジ色のドライスーツ。何だかとっても良いアクセントになりそうだったので、できるだけこの方の反対側へ、反対側へと、回り込みながら撮ってみました。
どちらが良いでしょう??
それによって、今後ワイド写真を撮る時に、写真に入って頂く方の選択が変わってくるのですが。これから、そろそろユウゼン玉の季節。ユウゼンは白・黒だから、ちょっとカラフルなスーツのダイバーの方が良いかなあ?
こんなこと考えるの、マクロ写真の撮影にはない楽しみですね!
" 赤 vs. 白 " へのコメント
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じゅんのすけ: 2011年5月8日 8:35 PM
水谷 知世
昭和40年代生まれ
兵庫県出身
一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)
伊豆諸島・八丈島
レグルスダイビング
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欠航でアオリイカ産卵が見られず残念、と友人に愚痴ったところ
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