パラオオウムガイ
いよいよシーズンに入って全体に賑やかな雰囲気になっているパラオです。ブルーコーナーなどメジャーなポイントは日中は各ショップからのダイビングボートで混雑することもしばしばです。僕は繁忙期でもあり、そしてまたクルーズに乗りっぱなしなので1週間のうち陸に戻るのは半日だけという「ほぼ船員さん」状態が続いています。なのでたまにこの豪海の原稿をすっ飛ばしてしまうこともありますが、どうかご容赦をいただきたいと思います。ごめんなさい。
さて、最近僕らがハマっているのがこのパラオオウムガイ。
通常水深300〜500mに住むと言われているこのオウムガイですが、夜間は水深100m前後に上がってくるのだとか。その水深に母船からトラップを下ろして一晩待ちます。翌朝引き上げてトラップから開放してあげ一緒にダイビングをしながら観察をします。捕獲率は月の出ている時よりも新月のほうが上がるようで、大体1回のトラップで3〜10匹程度が捕獲できます。横に泳ぐのはゆっくりなオウムガイですが、潜降のスピードはなかなかのもの。目を離すとあっという間に深みに降りていってしまいます。もちろん観察をした後はリリースして海に戻してあげます。硬いカラで守られているオウムガイたちが次々に深海へ戻る姿を見ていると思わず一緒に行ってしまいたくなる衝動を覚えます。
さて、そんなわけで、今日はこれからゲスト乗船。明朝出帆です。今回もまたパラオオウムガイたちに会えると思います。パラオに来ているダイバーの人たちでもこれを生で見ている人は意外に少ないだろうなー。それでは、また来月!
" パラオオウムガイ " へのコメント
-
ゆうすけ: 2012年4月1日 10:44 AM
秋野 大
1970年10月22日生まれ
伊豆大島出身
ガイド会所属
パラオ在住25年。パラオ現役ガイドで最古参。「データ」が大好物で、なんでもかんでもすぐに分析したがる「分析フェチ」。
だいたいの魚は好きなのだが、やっぱりブダイのことだけは苦手。とりわけ3cm以下の魚には激しい興奮を示し、外洋一発系の魚に果てしないロマンを感じるらしい。
洋酒より焼酎。肉より魚。果物と酸っぱいものは見て見ぬふりをする。最近甘党。人生ビール党。
ミクロネシア・パラオ
DayDream PALAU
P.O.Box 10046 Koror Palau 96940
Tel:680-488-3551
Fax:680-488-2199
バックナンバー
- 2023.5:GW
- 2023.4:WRECKの面白さ
- 2023.2:ツノダシの舞
- 2023.1:ナイトのライトをワイドでショット
- 2022.12:年の瀬の反省
- 2022.7:ラニーニャ現象とパラオの夏
- 2022.6:カンムリブダイは今年がいいみたい
- 2022.5:今年もイレズミフエダイの季節がやってきました
- 2022.3:パラオのマンタならジャーマンチャネル
- 2022.2:天然の水族館大水槽
- 2022.1:神様の指の跡
- 2021.12:シーズン到来
- 2021.10:グルクンカーテン
- 2021.9:マリンレイクのイソバナ
- 2021.8:人恋しい
- 2021.7:光り輝くということ
- 2021.6:遊び心
- 2021.5:普通がいいよね
- 2021.4:再始動
- 2021.1:太陽に向かって
- 2020.12:人が来ない事での変化
- 2020.11:光明
- 2020.10:高い水温
- 2020.9:激動の陸上、変わらぬ水中
ガイドのつぶやき
- 三浦半島・葉山から
- 真鶴半島・湯河原から
- 伊豆半島・伊東から
- 伊豆半島・川奈から
- 伊豆半島・伊豆海洋公園から
- 伊豆半島・大瀬崎から
- 伊豆半島・平沢/静浦から
- 伊豆諸島・八丈島から
- 静岡・三保から
- 紀伊半島・尾鷲から
- 和歌山・串本/古座から
- 高知・沖の島から
- 鹿児島・屋久島から
- 沖縄・本島から
- 沖縄・久米島から
- 沖縄・西表島から
いや〜ひきあげる大変さをおもいだします。なるべく深くで撮ると、うでがでてきていいのだが、禁句か、、