ガイドのつぶやき - 伊豆諸島・八丈島からThe Diving Junky Magazine

ほんとの休暇2

先月はマクタン一人旅の話を書いたのですが、自分で読み返してみて、これじゃあちっとも旅の様子が伝わっていないなあと反省。これを読んで「私もマクタンへ行ってみよう!」と思う人はいないだろうなあと思って、改めて書き直すことにしました。

マクタンまでは、フィリピン航空で成田からセブへ。セブ空港からタクシーで20分程度。お昼頃成田を離陸して、ちょうど夜になった頃にマクタンのホテルに着きました。その日の夜ごはんは、成田空港で買ってきたお弁当を食べて、ゆっくりお風呂に浸かって、翌日の準備をして、爆睡。ホテルはホワイトサンズというところで、私の一人旅には全く似合わない、広くて美しいリゾートホテルでした。それでも、その辺りでは一番の格安なのだとか。

翌朝は早くにピックアップしてもらって、車で数分の所にあるお店へ。お店からボートを係留してある桟橋までは数歩。ボートからポイントまでは15分前後。移動はとっても楽チンでした。

ここまでの話をまとめると、こんな感じです。

マクタン一人旅

初日はスズメダイをメインにしたポイントへ…とのことでしたが、一番嬉しかったのはこれかも。てっきり汽水域にしかいないサカナだと思っていたのですが、普通のダイビングで、こんなに透明度の良いところで、こんな大群が見られるなんて〜♪ 一人でひとしきり泳ぎ回って撮っていました。マングローブの下のどんよりとした河口でしか見たことのなかったヒメツバメウオです。

ヒメツバメウオ

もちろん、ちゃんとスズメダイも撮りましたよ。このポイントのアイドルは、こちら様でした。成魚じゃないと、その名の特徴が現れないペイルスポット・ダムゼル。他にも、この日はフィリピンでお馴染みのローランド、タルボット、スプリンガーズ、ホワイト、ブルーバックなど、たくさんのアイドルスズメたちに和ませて頂きました。

ペイルスポット・ダムゼル

初日はスズメダイ三昧でしたので、2日目はベラ三昧させて頂きました。

ラインスポット、ピンクなどのフラッシングに、ルソンやラボックスなどのイトヒキたちも参戦して、オスたち大興奮のディスプレイ大会が見られてとっても楽しかったです。目まぐるしくって撮るのは大変そうだったので、ひたすら見てるだけ。その合間に、スミツキオグロベラやアヤタスキベラの幼魚を撮って遊んでいました。

面白かったのは、スミツキオグロベラのオスが同種のメスには目もくれず、一生懸命キスジキュウセンのメスを誘っていたこと。たまに人間も好きな人がいるわけでもなく国際結婚したがる人がいますが、そんな感じなんでしょうか?

スミツキオグロベラのオスとキスジキュウセンのメス

3日目は、今度はハゼだーということで、泥地や砂地に連れて行っていただきました。

ブルーバードはチラ見だけで終わってしまったのですが、メタリックやレッドマージンだけでなくモエギのSPも撮り放題で満足でした。初めてお目にかかったのがこちら。ちょっとスジクロユリハゼに似ていますが、尾びれに黒いラインが入っているバンドテイルだそうで。ブルーバードの隣でホバリングしてました。ストロボの光に反応してしまって、身体が揺らめいています。お化けみたい。

バンドテイル

ここでは、帰りにチゴハナダイ似のハナダイも撮れてお得でした。

で、もう最終日。

最後は、私がまだ見たことのないセンネンダイを見に行こう!と威勢よく出かけたのですが、ウニの山はあったものの、お留守でした。ウニの中で
「ボクじゃダメですか?」

って顔してたので、撮ってあげました。

ウバウオ

フィリピンは、どこへ行っても楽しいですね。

今回は深場へ遠慮してしまったのですが、次回はハナダイ関係者の皆さんにも会いたいな。それにフカミヤッコにも会えるようなので、また行かなくっちゃ♪

水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

伊豆諸島・八丈島
レグルスダイビング

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