第74回
「雄輔さん、手ぶらで帰す訳には、いかないぞ!?」
台風明け、これからのガイドダイビングの為、新たなネタ探しを徹底させる為に、
「そう言えば、9月頃に、雄輔さんが来るとか言ってたなぁ〜!?」
と言った後のスタッフを奮起させる為に言った言葉です。
「ゲストさんに喜んでもらう為」
は勿論ですが、
「憧れの水中カメラマンに認めてもらう!?」
と言うのは、若いガイドにとってステイタスのようなものなのです。
だいたい、沖縄の生物で撮ってない物を探す方が大変な水中カメラマンに提供するネタを探せと言う方も言う方である。かく言う、僕も、以前来て頂いた時に撮ってもらったネタ3つで終了で、
「もう、次回は、新しい新種ネタなどは無理であろうから、その時の選りすぐりの生態行動や繁殖行動を撮ってもらおう!」
っと、真剣に考えてたほどである。
まあ、そんな事情は伏せておいて、その若いガイドダイバーの純粋な心を、軽〜くくすぐるように老練な手練手管的に呟いた言葉。
しかも、どっかで聞いた事のあるような、もろパクリのような言葉ですが、それはそれは絶大な効果があり、鵜飼の鵜のようにせっせと新しいネタを次々と探してきては僕に教えてくれてます・・・・・・・( ̄∇ ̄*)ゞ。
写真は、その中の一つですが、タテスジハタの幼魚です。
紫バージョンは、他にもいるので、今季2個体目の登場となります。
白バージョンのタテスジハタの幼魚です。これは、僕自身のブログ「会長が行く!!」の2011年12月10日の「無知ゆえに!?」にも、書いたのですが、20数年前に、まだ、それほど生態写真の載った魚類図鑑もなく、タテスジハタの幼魚がこんな子達だった事を知らなかった僕は、白バージョンを見つけると、
「新種だぁーーー(^▽^)/ !?」
と歓喜し、はたまた、紫バージョンを見つけると、
「新種のハナダイだぁーーーーー(^▽^)/!?」・・・・・
っと、無邪気に喜んでいたものでした・・・・(^^;)。
後になって、僕の先輩ガイドからその後の後輩魚好きガイドダイバーが誰でも一度は引っかかった幼魚と知って苦笑したものでした・・・・┓( ̄∇ ̄;)┏。
でも、しかし、まさか、同じ魚の幼魚が、観察している限り環境などの要因にあまり関係なく、2パターンあって、それぞれが成長していきながら成魚の体色になっていくとは思いもよらず、紫バージョンが白バージョンになって、体色が濁っていきながら模様が出てきて成魚の体色模様パターンになるんだろうなぁ〜と思っていました。
川本 剛志
1965年4月3日生まれ
福岡県出身
ガイド会所属
久米島でダイビングサービスを営むかたわら、ライフワークである、冬に訪れるザトウクジラや各種の魚類、サンゴ、ウミウシ、甲殻類の生態を写真に収め続けている。多数の図鑑雑誌に写真を提供し、エビ・カニガイドブック2-沖縄・久米島の海から-等の著作を持つ。
沖縄・久米島
DIVE ESTIVANT
〒901-3108
沖縄県島尻郡久米島町比嘉160-69
Tel:098-985-7150
Fax:098-985-7151
川本氏へメールで申し込めば、代金先払い&送料着払いで送ってもらえるそうです。サインが欲しければこっちだね!(笑)
BY 編集部
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