ミッドナイトダイブ ストーリー2
そして2012年5月、龍馬を使っての最初のミッドナイトダイブのクルーズを行った。
5日間の日程で毎日深夜に潜ることをメインの目的とするクルーズ。まあ実際には母船はポイント近くのブイに係船したままになるので、クルーズというよりもホテルシップとしての意味合いが強くなるんだが、これはミッドナイトという特殊なダイビングをするわけだから仕方ない。
日中はゲストの希望で2本程度の通常のファンダイブを行いながらウォーミングアップをする。この段階でカメラの調整やシャッターのフィーリングをそれぞれ皆が確認する。軽めの夕食を取って20時。いよいよミッドナイトの準備開始だ。母船内でセットアップされるライトの数々。トラップ用の大きいものから各ダイバー用の小さいものまで、全部合わせると30台を超える。これだけ見たらいったいこれから何をするのだろうと思ってしまうほどだ。準備もそうだけど、これだけライトがあると充電も半端ない。前準備と同じくらい後片付けも手間がかかる。しかしこれが重要なのだ。
出発前にホワイトボードでのブリーフィングを行って21時。テンダーボートでポイントに移る。最初にガイドが入ってライトトラップを仕掛ける。ゲストはこの間にエントリーの準備をするのだが、水面でゆらめく水中からのライトの明るい光におのずとテンションも上がる。最初に打合せしておいた5分の時間を待ってゲストたちが我先にとエントリーしていく。テンダーボートのほぼ真下がダイブサイトだから迷うことはない。皆それぞれが自分のカメラを確認して潜降していった。
つづく。
秋野 大
1970年10月22日生まれ
伊豆大島出身
ガイド会所属
パラオ在住25年。パラオ現役ガイドで最古参。「データ」が大好物で、なんでもかんでもすぐに分析したがる「分析フェチ」。
だいたいの魚は好きなのだが、やっぱりブダイのことだけは苦手。とりわけ3cm以下の魚には激しい興奮を示し、外洋一発系の魚に果てしないロマンを感じるらしい。
洋酒より焼酎。肉より魚。果物と酸っぱいものは見て見ぬふりをする。最近甘党。人生ビール党。
ミクロネシア・パラオ
DayDream PALAU
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