タイドプールのサンゴ
夏は被写体が多いので困るのでカメラを持って来られる方に、今日はマクロが良いですか? ワイドが良いですか? と良く聞かれるが余程の場所でない限りどちらも楽しいのである。
特に夏日の日差しガンガンで1キロ先まで見えるような透明度抜群の時などは当然ワイド!となるのだが、外洋のガレ場などはエビカニのレアもんの宝箱なので船下で探して見つけちゃうと間が悪いので結局「どっちも良いんですよねぇ〜しいて言えば○○○かな〜」と逃げ腰になるのである。
7月の台風以降太陽は出っ放し!透明度も良くてどこ行ってもゲストは想い通りの写真が撮れなくったってニコニコ顔で上がってくる。
もちろんガイディングでそのダイビングの良し悪しは変わるけど、ザブン!とエントリーした瞬間に紺碧の透き通った海が目の前に見える解放感と爽快感は夏の沖縄の醍醐味!
さらに色付きの魚も多く水中もカラフルで幼魚も魚影も濃い!サンゴも元気モリモリ!!
なんで夏の西表島はワイド・マクロ2つカメラが必要です(笑)
まぁ最後には「二兎を追う者は一兎をも得ず」ですよ!とことわざで逃げますけど(爆)
また夏の大潮の干潮もこの時期ならではの楽しみ。
特にタイドプールでは様々な動生物の行動が面白いのである。豪海ライターの屋久島ダイビングサービス「森と海」の原崎森さんもタイドプールに精通している一人だが、この手のフィッシュウオッチングは時間を忘れる程夢中になるが、西表島に在住していてもなかなかタイミングが合わないのである。
そんな中最近のタイドプールのお気に入りはサンゴ。
以前大学の研究プロジェクトで西表島クイラ川の渓流域〜河口のいたるとこにプラスチック板を沈めコケ、藻の付着を調べる仕事に携わらせて頂いたのだが、この最終的な目的は「コケから石油を作る」というバイオ燃料の研究の一環でその時に藻が酸素を作り出す難しい仕組みを聞いたのだが、油を作り出すなんて!と興味深々あったが外人の方もいてチョイチョイ英語の会話が続くとただでさえ難しい話に英語が混ざる事で私には暗号にしか聞こえないトークであまり理解出来ませんでした。それでもすごく楽しい時間でそれ以来興味を持ち始めたのであります。
サンゴの中には褐虫藻という藻を取り込んでいて光合成により栄養物と酸素を作り出すんですよ。パッと見て綺麗〜という珊瑚礁の見方だけでなく少し掘り下げて観察してみると意外な瞬間に出くわせるかもしれませんよ。
" タイドプールのサンゴ " へのコメント
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ゆうすけ: 2013年8月1日 8:06 AM
佐々木 要
1970年4月9日生まれ
横浜市出身
ガイド会所属
自然が残る島を求めて西表島に移住。西表の魚達にどっぷりはまっている毎日を過ごしている。ダイビングは小物、大物、地形、サンゴとマルチでとにかくゲストが喜んでくれる事が大好き。
趣味は釣り。昨年から本格的に始めた「カツオ釣り」の仕掛けは貝を削って作ったお手製で遠出した帰りは鳥山探しに神経を集中させる。
数少ない自慢は60億円男「松坂大輔」を後輩に持つ事。
沖縄・西表島
ダイブラティーク
〒907-1542
沖縄県八重山郡竹富町字西表1499-34
Tel:0980-85-6218
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