葉山ならではの生物と季節来遊魚
こんにちは。
10月は次々と台風ができ、葉山にも毎週のように台風がやってきては海の中をかきまわしてしまうので、生物がなかなか定着してくれずにガイドとして厳しい1か月を送っています。
台風も自然のサイクルの中で大切なものですが、もう少し手加減してほしいものです。
浅場の海藻も台風の大きなうねりの影響を受け根元から抜けてしまい例年に比べ少ない気がします。
9月に撮影した写真よりも減っているのですが来月あたりから増えてくるのでは。。と予想しています。
葉山の10月〜11月にかけての一番見てほしい生物はキヌバリの婚姻色です。
葉山では水温が22度より少し低くなるとオスは通常の体色を変化させ頭は黄色、胸鰭は青、全体的に白からクリーム色に体色を変化させます。
自分の縄張りの範囲の中を泳ぎメスを見つけるとすべての鰭を全開にして産卵に誘います。
全身全霊のオスのアピールに参ったメスはめでたく産卵行動に入るのですが、産卵と思わせてメスがやっぱり逃げていったりと魚の社会も厳しいんだな〜と思わさられることもけっこうあり、じっくり観察するには、かなり楽しめる生物の1つです。
今月はもう1つ。
葉山では珍しく季節来遊漁ならぬ季節来遊海老としてゴシキエビの赤ちゃんが岩の中に定着してくれています。
長い髭もさることながら手足が紫できれいなこと!!
葉山ならではのキヌバリ!
この時期、限定に楽しめる季節来遊魚(エビ)!
この時期は葉山ならではの生物と今だけしか見れない南の生物を見てもらうのは勿論、季節来遊魚の背景にキヌバリがいたりなど撮影にも反映してもらえたら楽しめるのではないかと思います。
佐藤 輝
1976年1月19日生まれ
ガイド会所属
大学卒業後、都内のホテルに就職し営業マンとして働いていたときに、どうしてもダイビングの仕事がしたくなりサイパンに修業に行く。
サイパンでダイビングの魅力にどっぷりはまり生まれ故郷である葉山で独立することを決意。2005年にダイビングショップNANAを設立し現在に至る。
サラリーマンを辞めて10年!故郷の葉山で子供の頃の心を思い出しつつ葉山の海にどっぷりはまっています。
都心から近い海にも沢山の生物が暮らし凄いパワーを持っていることを自分自身が驚き、楽しみながら伝えられたら良いなと思っています。
三浦半島・葉山
ダイビングショップNANA
〒240-0112
神奈川県三浦郡葉山町堀内647
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