八丈島・路線バスの旅 その1
旅行に行った時には、できる限りその土地の公共の乗り物を乗るようにしているのに、八丈島の路線バスには乗ったことがありませんでした。利用するのはあまりにも本数が少ないし、最寄りのバス停まで上り坂だし、車ではなくあえてバスに乗るという理由がないからです。
しかし、最近都区内から遊びに来る人は、車の免許を持っていなかったりペーパードライバーだったりすることが多く、バスの利用について問い合わせを受けることがあります。島内の広報で「今年の1月1日からバスの時刻表が変わりました」というお知らせを受け、一度乗ってみようかしら?と思い立ちました。
八丈島のバスの路線は、大きく分けて2種類。
- 神湊(かみなと)と末吉(すえよし)を結ぶライン
- 町の中心部を循環するライン
詳しくは八丈島町営バスのホームページに出ています。これを見ながら、今回はレグルスから末吉にある「みはらしの湯」へ行こう!という計画を立ててみました。車で行けば片道30分程度のところにある、島内では一番お勧めの温泉です。
レグルスの最寄り駅は護神(ごしん)。坂を10分ほど上って二つ目の交差点を右折したところです。
この交差点周辺は飲食店が多く、島料理が売りの「梁山泊」や「繁(はん)」、島寿司の「あそこ寿司」、くさやピザの「エイト」などが集まっています。
末吉行きのバスは1日6本、途中手前の温泉に立ち寄ってくれるのは4本です。念のため言っておくと、末吉から温泉まで歩いたって5分もかかりません。そして温泉は10時半からオープン。
この日私は護神から9時37分のバスに乗りました。5分遅れてバスが到着。運転手さんに「末吉温泉までいくらですか?」と尋ねたら、「520円ですが、今日は定休日ですよ。」と言われました。そうでした、その日は火曜日でした。まぁでも、バスに乗るのが目的ですから。
驚いたことに多数の先客、全て地元の方々。この後かなり頻繁に停車し、数名の方が乗ったり、降りたり。
ですが、島の方は最後に全員が樫立(かしだて)温泉、ふれあいの湯で下車、たった一人だけいた観光客も中之郷(なかのごう)温泉の最寄り駅で下車、その後私一人だけになってしまいました。
「温泉は休みだから、ここで良いよね。」と降ろされた場所は、末吉小学校の前。10時15分頃でした。
門の横に141周年の石碑が建っていますが、一昨年廃校になってしまいました。
とても立派な校舎なので今後の利用方法について議論されていたのですが、最近ではベトナム人学生の日本語研修施設として利用する案が浮上しているのだそうです。
近い将来、この周辺でたくさんのベトナム人学生が暮らしているかと思うと、なんだか不思議です。
さて、温泉は休みですが散歩がてら温泉方面へと歩き、そのまま坂を下って末吉漁港へ行きました。ここは私たちが「ウロウ根」というボートポ
この漁港の片隅に洞輪沢(ぼらざわ)温泉という、水色の小さな建物がありますが、これはあまり知られていません。無料ですし、秘湯のイメージを味わいたかったら、こちらの方がお勧めです。
が、残念ながら、こちらも休業中…。オフシーズンだから仕方ないですね。
漁港を通り越して先へ行くと、八丈島内で唯一のサーフポイントがあります。ここはダイバーよりもサーファーにお馴染みの場所なのです。
温泉に戻ってバスの時刻を確認すると、神湊へ行くバスは1日3本。
一番早い便でも13時少し前。ちょっとお腹が空きました。
しかし、どう考えても飲食店は見つかりそうにありません。この時間帯に末吉に来るのなら弁当持参が良さそうです。
でも、今回は持ってきてないし、お腹空いたし。仕方なくタブレットで調べてみたら、終点の末吉の近くにスーパーがあることを発見。ここでお弁当を買って、一安心。
そして普段は目を向けることのない観光案内図を見ると、末吉にもいろいろあるんですね。
行ってみたいなと思っていたポットホールの入口も再発見。
行ってみたい気もしたのですが、もうずいぶん歩いたので、この日は周辺を散策して「末吉」からバスに乗って帰りました。
さて、私の場合、他に予定がなかったので、とにかく帰りのバスに乗り損ねることさえなければ良かったのですが、観光客の場合には何かしら時間の制約があるはずです。
例えばダイバーだったら島内観光するのは最終日。この日の午後の飛行機に乗って帰りたいとすれば、どういうスケジュールで帰れば良いのでしょう?
羽田行きの飛行機は1日3便。
もし2便で帰るのであれば
末吉温泉12:49発 旧町役場13:17着
循環系に乗り換えて
旧町役場13:30発 空港13:53着
で、14時20分発の飛行機に間に合います。
最終便で帰るのであれば
末吉温泉14:47発 旧町役場15:32着
循環系に乗り換えて
旧町役場16:00発 空港16:12着
で、17時15分発の飛行機に間に合います。
必ずしも乗り継ぎが良いとは言えませんが、車の運転ができなくても何とかなりますね。
でも、どっかでちゃんとご飯食べたいし、時間を有効に使って温泉にも入りたい!のなら、途中の中之郷温泉がお勧めです。
その話は来月につづく〜。
" 八丈島・路線バスの旅 その1 " へのコメント
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相良ビーチから: 2015年4月15日 1:03 PM
水谷 知世
昭和40年代生まれ
兵庫県出身
一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)
伊豆諸島・八丈島
レグルスダイビング
〒100-1511
東京都八丈町三根1364-1
Tel/Fax:04996-2-3539
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友達の自然写真家から勝手にこちらにたどり着きました。
明後日から月曜日までこの辺りにおじゃまします。が、空港からバスで宿迄行く予定ですが島のイメージが分からなくて困っていたので、この情報は大変助かりました。
波乗りがメインです、ボードと3mmフルスーツ、
水中メガネにシュノーケル、サビキ釣りセットを持ってのふ一人です。その2の記事もあわせてありがとうございました。