八丈島・路線バスの旅 その2
今月は路線バスのお話の続きです。
先月はレグルスの最寄り駅、護神(ごしん)から末吉(すえよし)みはらしの湯へ出かけるプランを紹介しました。この時の運賃は片道が520円。往復で1000円を超えます。
ということは、もし温泉に入らないとしてもバスパという名のバス乗り放題券を買った方がお得です。2日間バス乗り放題、温泉入り放題で1000円。私も買おうかなぁと思ったのですが、観光客のみ!と但し書きが付いていたので遠慮しました。
さて、今月は、もっと手前の中之郷(なかのごう)温泉周辺に遊びに行くプランです。これなら昼食にも困りませんし、足を伸ばせば観光できるところもあります。
温泉も1つではなく、サウナのあるザ・ブーン、水着を着て入る混浴の裏見ヶ滝(うらみがたき)温泉、中之郷温泉やすらぎの湯、足湯きらめきの4つが、歩ける範囲内に集まっています。
バスは前回と同じ、護神から末吉行き。1日6本、そのうち1本だけが温泉に立ち寄ります。
例えば、ただ温泉に行って帰ってくるだけなら
往路:護神:13時36分発 → 中之郷温泉:14時09分着
復路:中之郷温泉:15時06分 → 護神:15時41分もしくは東畑:15時43分着
そのまま飛行機で帰るのであれば途中の旧町役場で下車し、循環系に乗り換えれば
旧町役場:16:00発 / 空港:16:12着
17時15分発の最終便に間に合います。
旧町役場での乗り換え時に30分くらい時間がありますから、すぐ近くの「スーパーあさぬま」で明日葉や島唐辛子、島唐醤油などのお土産を買って行くこともできます。
でも、温泉前にちょっと遊びたい。もしくは、どっかでランチしたり、お茶したい。
なんて考えるのであれば、もう少し早いバスで出発しましょう。そして最後に温泉に入って、温泉前に停車する前述のバスに乗って帰りましょう。
そんなプランを2つ考えてみました。
樫立(かしだて)で遊ぶコース
まずはもっと早い時間のバスに乗って、手前の(伊勢崎)富次郎商店前で降りましょう。バス亭の前には富次郎商店という看板をかかげたスーパー、そのお向かいには「むかしの富次郎」という、マンガや本がいっぱい置いてあって、ゆっくり休憩できる場所になっています。
この周辺にはハイキングコースや海水浴場、そして食事のできるところが集まっています。
この周辺で遊んで、12時14分か13時59分のバスで中田商店前、もしくは中之郷温泉前に移動すれば良いのです。
健脚な方なら、ここから唐滝(からたき)を見に行くハイキングコースがお勧めです。ちょうど富次郎商店の真向かいに登山道の案内が出ています。
ただし往復2時間以上かかるし、途中ヤブをかき分けることになるので、時間の余裕とそれなりの服装が必要です。また、晴天が続いている時には水不足で唐滝ならぬ空の滝、ただの崖になっていることもありますので要注意。
バス亭から少し護神の方へ戻ると、千両という名のそば屋があります。
とってもレトロな雰囲気で、地元の人達に愛されているお店です。その向かい側の道を下りて行くと「いそざきえん」という昔の島料理を食べさせてくれる店があります。
江戸時代、島に流されてきた流人が刑期を終えて江戸に戻れることになった時、お祝いに出された御赦免料理が味わえます。
さらに坂を下りて行くと、乙千代ヶ浜(おっちょがはま)海水浴場。ダイビングのビーチポイントにもなっているところですが、夏は大勢の親子連れで賑わいます。
乙千代ヶ浜へは長い下り坂、逆に戻って来る時は長い上り坂となりますので、覚悟しておいてくださいね。
中之郷で遊ぶコース
中之郷にもハイキングコースや、お勧めのお店が点在しています。まず、温泉に立ち寄らないバスに乗った場合、最寄り駅は中田商店前。
中田商店のある交差点には信号があるのですが、この周辺で信号があるのはここだけなので良い目印になっています。
そしてこの周辺には、お店が集まっています。特に、この中田商店のソフトクリームは有名なんですよ。
お店の前にのぼりが立っていなかったら、お休み。営業してそうなのに誰もいなかったら、お向かいのタバコ屋さんに声をかけましょう。
店の中に入ると、壁一面に色紙がびっしり。よく見ると、有名人のサインも。テレビで取材されることも多いようです。
お勧めは明日葉あずき、450円です。
さて、バス亭のすぐそばにあるのが八丈ストアーというスーパー。そのお向かいにカレーと書かれたのれんのお店。
昼はカレーオンリーのお店、夜は「むらた」という名の居酒屋になります。実はこのカレー、以前テレビでチャンピオンになった方が作っているのだそうです。
中田商店のある交差点には「わがい」という、八丈では珍しいお惣菜屋さんがあります。お弁当も売っているので、ここでお弁当を買って好きなところでランチというのもアリでしょう。
交差点を曲がって、の方へ下って行くと、途中に古民家喫茶の看板。とってもクチコミ評価の高い店なのですが不定休なので、まだ一度も行くことができていません。この古民家喫茶を通り過ぎて坂を下りると、藍ヶ江漁港に着くまでの間に温泉が並んでいます。
この漁港、ほとんど船の出入りはなく、釣り人がちらほら。夏休み期間中はスノーケリングする人やバーベキューをしている人を見かけます。海で遊んで、帰りに温泉って良いコースでしょ?
裏見ヶ滝温泉の向かい側には、ちょっとしたハイキングコースもあり、本当に滝を裏側から見ることができます。
こちらなら、舗装された道路から歩いて数分ですし、汚れても良い靴を履いていれば軽装でも大丈夫。マイナスイオンたっぷりですよ。
2回に分けてご案内した路線バスの旅、いかがでしたでしょう?
是非、ダイビングの最終日に旅行してみてくださいね。
水谷 知世
昭和40年代生まれ
兵庫県出身
一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)
伊豆諸島・八丈島
レグルスダイビング
〒100-1511
東京都八丈町三根1364-1
Tel/Fax:04996-2-3539
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