ガイドのつぶやき - 伊豆諸島・八丈島からThe Diving Junky Magazine

遅すぎたショータイム

ちょっと飽きて離れてきている人が多いようですが、いろんなサイトで各地のダイビングポイントの様子がリアルタイムでレポートしてくれるようになりました。

もちろん、ダイビングショップもできるだけ毎日のように海況速報を流しています。そして、そこで潜ったダイバーたちも、撮った写真と一緒に、いろんな情報を流してくれます。世の中便利になったなあと思います。

でも、最近ちょっと気が付いたことがありました。今年になってからも数回あったことなのですが、

「ものすごくよかった、楽しかった、こんなものが見られた…」

と、レポートを書いていた方に実際に会った時に

「楽しかったんですってね!?」

と聞くと、

「いやあ、まあ楽しかったのはホントなんですけどね、海況が悪くて大変だったんですよ。本当は3日間潜るつもりだったんですけど、最後はもう潜れなくなっちゃって…」

という答えが返ってきたりするのです。

あれ? そんなこと一言も書いてなかったのに。確かにネット上に、つまらなかったとか、寒かったとか、透明度が悪かったとか、愚痴めいたことを書いても楽しくないし、読んでくれている人たち嫌な気分にさせてしまうかもと思うのかも知れません。それが良いか悪いかということではなく、情報源として皆さんが書いているレポートを、あながち鵜呑みにするわけにはいかないなあと思ってしまったのでした。

当たり前の話だと思いますが、現地のダイビングサービスが海況速報で、

「今日は面白くありませんでした、透明度も悪かったし、うねってて写真なんか撮れないし…」

なんてネガティブな話は書きません。

透明度悪くったってマクロやってれば関係ないし、うねってたって頑張れば何かしら撮れるし、面白かった!と言ってしまえば、面白かったことになるのです。

今の八丈島も、ウミウシは次から次へと見つかり、特にウミコチョウの類は各種見られ、ジャパピグもたくさんいるし、ハンマーもニタリも出てるし、文句なしに面白い。

でも、今月は、ちょっとだけ本当のことを書きます。

6月は本当に水温が引くかったんです。なんと一番低いときで12度まで下がりました。確か先々月、今年は水温が高いから、早くアオリイカの産卵床を入れなくっちゃ!!と、準備している様子をお知らせしました。そのあと、急降下です。

例年ならゴールデンウィークから一ヶ月以上楽しめているアオリイカの産卵、全く見ることができませんでした。もう、今頃は終わる時期です。

それが、3〜4日前から、やっと水温が20℃まで回復してきました。時々22℃まで上がります。すると、どうでしょう。今頃になって、アオリイカがぽつぽつと産卵のために集まってくるようになってきたのです。

アオリイカのペア

産卵の時期って、今からでも良いんでしょうか?

この原稿を書いている今日、潜って帰ってきた人たちに聞くと、10ペアくらい集まっていたそうです。これから本格的に産卵?

一方、既にアオリイカの子供たちも現れ始めました。一体、どうなっていることやら。

アオリイカの子供

予報では、7月の水温は高くなるそうです。

8月は…こそのまま続いてくれると良いのですが、天気予報ほど当たりません。

また、たまには正直に書いてみたいと思います。乞うご期待。

水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

伊豆諸島・八丈島
レグルスダイビング

〒100-1511
東京都八丈町三根1364-1
Tel/Fax:04996-2-3539

www.regulusdiving.jp

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