イカ集まりし秋の夜
今年は10月は例年以上に暑い日々が続きそして、急に寒くなったり、また戻ったりと気温の変化に悩まされる日々でしたね。
海の中は10月の後半から少し潮が変わったようで、いつもは見かけないクラゲなどの仲間が大瀬崎の湾内へと入ってきました。ほかにも甲殻類の幼生・浮遊するイカなど秋の前半に比べると夜の生き物も少しづつ変化が見られ始めています。
今年の3月に浮遊するイカの仲間の紹介をしましたが、秋に見られる個体はまた少し違うイカも入っているので再度皆さんにご紹介していきます。この時期から春の始めまで毎年見られるようなイカ達は色素細胞や発光器、透明感がとてもきれいな個体が多いです。
1枚目はお馴染みのホタルイカモドキ科の1種(ナンヨウホタルイカではないかと思われます)ライトのみでの撮影だとより発光器が輝いて見れました。2枚目のイカの幼体は不明種。透明な体が綺麗ですね。なにより、ほとんどのイカの幼体は同定が難しいです。
最後はスルメイカの幼体だと思われる個体、この時期から登場します。今年の頭には20匹〜30匹の小さな群れを作り見ている人たちを感動させてくれました。これから冬にかけてまたその感動を再び蘇らせてほしいですね。
堀口 和重
1986年5月22日生まれ
東京都中央区出身
専門学校で海洋生物の勉強をしながら伊豆の海でダイビングを始める。
卒業後、2年間鹿児島県の屋久島でガイドをスタート。その後どうしても、大瀬崎で働きたく伊豆の海へと戻ってくる。
現在は大瀬館マリンサービスのチーフインストラクター。
伊豆半島・大瀬崎
大瀬館マリンサービス
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