降るのは雨の八丈島
先日、珍しくスタッフだけでナイトに出かけました。
海の中のことは「つぶやき」の方に書いたのですが、この時、空は満天の星空で、薄っすらとですが天の川も見えていました。
これこそ星降る夜。あまりにも綺麗だったので、これは撮りたい!
そうだ、次号の豪海倶楽部は、星空の写真にしよう。そう思ったのです。
しかし、その翌日からは毎日続く曇り空。
夕方になるとシャルルと散歩へ出かけ、空を見上げては溜息、ふぅ。
そう言えば、八丈島は雨の多い島でした。
春の嵐から始まり、菜種梅雨を迎え、爆弾低気圧に驚き、本格的な梅雨で何もかもカビだらけとなり、台風襲来で吹き飛ばされ、秋の長雨にうんざりし、冬の低気圧で船と飛行機の欠航が続くのです。
SNSのタイムラインには美しい紅葉の写真が増え、所によっては白い雪が舞い始めているというのに、八丈島は何もかも灰色になってしまいそうな、どんよりとした曇り空に冷たい雨。
今日は朝から土砂降りで、気持ちまで、どんよりと暗く沈んでしまいそうな天気です。
一体、八丈島で見る人に感動してもらえるようなキラキラな美しい写真は撮れるのか??
もし撮れるとしても、一年のうちに数日しかないんじゃないのか??
と、どんどんマイナス思考に落ちていっていたのですが、途中で、それならそれでも良いじゃん。と開き直ってみました。この暗い雰囲気が、本当の八丈島なのよ。
朝から晩まで、時間の経過が感じられない外。
ダイビングはおろか、買い物に出かけるのも躊躇してしまいます。
一生懸命撮っていたら、横でメロンが寂しそうにしていました。これも、レグルスではよく見かける光景かな。今日は散歩に行けそうにありません。
今夜から明日の午前中は晴れの予報。
こんなにたくさんの厚い雲が、夜にはどっかにいってなくなっちゃうのでしょうか?
今夜、満天の星空になったら、この原稿は書き換えるかも知れません。
このままの可能性の方が、高い気がするけど。
水谷 知世
昭和40年代生まれ
兵庫県出身
一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)
伊豆諸島・八丈島
レグルスダイビング
〒100-1511
東京都八丈町三根1364-1
Tel/Fax:04996-2-3539
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