オヤジ撮り
シャッタースピードを上げ大光量のストロボ焚いて出来るだけ絞り込んでカチッとした写真を撮る。
これハウジングを持つ手がプルプル、目がローガンズのオヤジがはしる写真の撮り方だ。
しかしオヤジ撮りをバカにしてはならない。この撮り方は写真が上手になる近道でもある。
ダイビングが不慣れなほど体が安定しない。当然カメラを持つ手もふら付いてしまい、シャッターブレの写真ばかりとなる。こんな状態ではピントを合わすのも至難の業、ピントの合っていない写真ばかりとなる。
そこでオヤジ撮り設定を実践するわけだ。
まずはプルプルでもフラフラでもよいのだが、手振れを防止するにはシャッタースピードを上げること。少なくとも1/125以上にする。
ピント合わせも、F11だとかF16まで絞り込むことで、ピントは合わせた場所の前後のピントの合う幅を広くして、多少ずれてもピントが合うようにする。
ただシャッタースピードを速くし絞り込むと、より明るい光が必要となるので大光量のストロボは欠かせない。
なのでお金はかかるわけだ。まぁこれも金に物を言わせるオヤジならではなんだけどね。
いいカメラを持って、バカ高いハウジングに覆われ、大光量のストロボを2灯にして、あり得ない値段の大光量ライトを付ける、オヤジにはなれないかもしれんが、設定だけは試す価値ありだ。是非チャレンジしてみてね。
おっと、シャッタースピード1/125以上、絞りF16以上、大光量ストロボでバッシって、これすべてフルマニュアルで撮るってことですよね。
今どきフルマニュアルで撮るダイバーなんていないです。古マニュアル、まさにオヤジ撮りだわ。
写真はそんなオヤジ撮りで撮った写真です。大光量でバシッと当てて、奥までしっかりピントの合ったオヤジ撮り写真です。
加藤 昌一
横浜出身、獅子座
昭和30年代生まれ、気分は昭和50年代
1992年にレグルスダイビングを設立する。フィッシュウオッチングの草分け的存在。
飽くことなく潜り続け、水中生物は分け隔てなく撮り集めているため、膨大なフォト・ストックを有する。
ガイド業も第一線で活躍しているが、写真家としても注目され、「エビ・カニガイドブック」「ウミウシ 生きている海の妖精」「スズメダイ」「海水魚」を出版する他、さまざまな水中写真を図鑑や雑誌に多数提供している。
水中生物だけではなく、陸の生き物も大好き。特に爬虫類が大好き。
伊豆諸島・八丈島
レグルスダイビング
〒100-1511
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Tel/Fax:04996-2-3539
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