とにかく潜る日々
通年毎日潜っている僕たちダイビングガイドですが、個人的に一年の中で一番潜る回数が多くなるのは、この初夏の季節。
生物の生態行動がピークを迎え、朝から晩まで、海中はトピックが目白押しでとにかく楽しい季節です。
って、毎年同じことを言っている気がするけれど…(笑)
写真上部に見える黄色のものが卵です。
普段は穴や亀裂の奥まった所で生活していて、じっくり観察するのが難しい魚ですが、卵を守っている時は、卵の世話をし、側を離れないので観察が容易になります。
このシーンを見かける頻度は、それほど多くないので、出会えたら嬉しいシーンの一つです。
生物の繁殖行動が多く見られるサンセットダイブ。
比較的ヤッコの仲間は数も多く、紹介しやすいです。まずはヤッコを狙って潜ることが多いです。
日中はサンゴの中から、めったに出てこないこの魚ですが、日没前になると、サンゴの上に出てきてオスとメスが寄り添ってます。
そしてその後は、特にアクションがあるわけでもなく、少しだけ斜めに上昇して産卵します。
地味~な感じは否めません…(笑)
産卵後、メスのお腹からは約1cmほどの卵隗が二つ出てきます。
もともと華やかなハナゴイ。
産卵時は尾びれや、顔周りが黄色っぽくなる婚姻色を出し、より一層美しくなります。
ようやく観察することのできたチョウチョウウオ科の産卵。
まだまだ観察できた回数は少ないので、これからもリサーチ頑張ります。
オスのアプローチがとても激しい上に、産卵時はペアで急上昇して産卵します。
見た目通りワイルドな産卵です(笑)
BWDの写真も。次回開催は7月末です。
これから夏本番! もうしばらく「とにかく潜る日々」が続きます!
吉田 健太朗
(よしだ・けんたろう)
1990年7月9日生まれ
三重県の漁師町出身
祖父も父も漁師、というか周りの大人のほとんどが漁師。幼少の頃より海のある生活が当たり前だった。
いつからダイビングに興味があったのか定かではないが、高校生の頃、進路相談の際に「どこの大学に行きたいんや?」と聞かれ、「ダイビングをしやすそうな所」と答える。
そんな理由から、静岡の大学に進学し、ダイビング部に入部する。そこからの学生生活は、潜る事だけを考え、アルバイトとダイビング漬けの毎日を送る。
そんな中で、20歳の夏に初めて久米島を訪れ、“ESTIVANT”に強く惹かれ、その時に就職することを決意する。
海を通し、数多くの素晴らしい出会いと刺激のあるこの環境の中で、真剣に海と向き合い、ただがむしゃらに突っ走っていこうと思います!!
沖縄・久米島
DIVE ESTIVANT
〒901-3108
沖縄県島尻郡久米島町比嘉160-69
Tel:098-985-7150
Fax:098-985-7151
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