編集後記The Diving Junky Magazine

静岡まつりとN700S

乗り鉄の友人に付き合って、電車で静岡まつりに行ってきました。

駿府で徳川家康公が家臣を連れて花見をしたという故事に倣い、昭和32年から始まった市民のお祭りで、まずはメインの大御所花見行列を見学。

先奉行と行列奉行

今川義元役の田辺静岡市長。

今川義元役の田辺静岡市長

この日の大御所(家康)役は、鈴木 福くん。

大御所(家康)役の鈴木 福くん
大御所(家康)役の鈴木 福くん

オーディションで選ばれた御台所と上臈も登場。ただ、御台所のお顔が拝見出来ませんでした…。

御台所と上臈

県庁前で静岡太鼓連盟による和太鼓の演奏をやってました。

静岡太鼓連盟による和太鼓の演奏

駿府城公園の西側、富士見芝生広場前で行われる駿府古式炮術研究会による火縄銃の演武を見学。

隠れた人気イベントとなっていましたが、諸般の事情により中止となり、約10年ぶりに2019年の第63回から復活。

駿府古式炮術研究会による火縄銃の演武

駿府古式炮術研究会は、火縄銃の歴史と郷土の関わりを研究しつつ、古式砲術演武や火縄銃等の展示をする研究会として、2000年4月に結成。

演武鉄砲隊は、徳川家康公のお膝元駿府(現静岡市)にちなみ、「駿府鉄炮衆」と名付け、駿府城を始め各地で演武を披露してるとか。

火縄銃の演武、空砲ですが、とても迫力があります。

夜、同じ富士見芝生広場前で手筒花火を見学。

駿府城公園

1613年8月、駿府城の二の丸から上がった、徳川家康公が見た日本最初の花火。

この時の花火は、竹の節を抜いた筒に黒色火薬を詰めて、その一瑞に点火して火の粉を吹き出させるもので、花火の種類でいう「噴出花火」。

これを機に家康公が、戦国時代終わらせ、火薬の平和利用の方法として、三河の砲術隊に命じて、観賞用の花火を作らせるようになったのが、日本における花火の起源だとか。

この花火を再現したのが、静岡まつりの手筒花火。

片手で持つ手筒花火

手筒花火の種類(大きさ)は、薬量(火薬の量)により分けられます。()内の薬量は、鉄粉を含まない場合と含む場合それぞれの数字。

まずは片手で持つ手筒花火。4分の1斤(通称ヨウカン、薬量150g・200g)、半斤(薬量300g・400g)、一斤(薬量600g・800g)があります。

手筒花火は、それぞれ自分で作ります。3年物の竹を切り出し、乾燥、畳面と縄を巻き、節落とし。黒色火薬と花火に橙の色を着ける鉄粉(てつこ)、焼酎を適度に混ぜて練り合わせ、噴射口の穴を開け点火用の口粉で塞ぎ逆さにして、込棒(こみぼう)と呼ばれる専用の木の棒で火薬を込みます。

両手で抱える手筒花火

火薬と鉄粉には種類があって、噴出威力の違う数種類を詰め、最後に爆発を起こすはね粉を、筒の中に火薬を残さないようしっかり払うために詰めます。

両手で抱える手筒花火は、二斤(薬量1,200g・1,600g)、三斤(薬量1,800g・2,400g)、四斤(薬量2,400g・3,200g)、五斤(薬量3,000g・4,000g)。

翌日は朝からの雨。

レンタカーで登呂遺跡に行ったり、焼津港の深層水ミュージアムを見学。

登呂遺跡
深層水ミュージアムの謎の深海魚

帰りは、乗り鉄の友人の推し、東海道新幹線の新しい車両、2020年7月から東海道新幹線の標準車両になったN700S。2007年に登場したN700系以来、13年ぶりのフルモデルチェンジだって。

こだま 748号

新幹線は、広島に行ったときに乗ったN700系を改造したN700aののぞみ以来、5年ぶり。

ちなみに初めて新幹線に乗ったのは、大阪万博に行った、1970年だと思うので、最高速が210km/hの0系。夢の超特急、ひかり号は東京・大阪間が最短3時間10分でした。1992年に最高速が270km/hの300系のぞみが登場して2時間30分になり、2016年から最高速が285km/hになって、最短2時間21分になりました。

シンボルマークの付いてる奇数号車

N700Sも含めてN700系の車両は、全長25m(先頭車両は27.35m)で東海道・山陽新幹線はすべて16両編成の404.7m、17両編成の東北新幹線「はやぶさ(E5系・H5系)」+秋田新幹線「こまち(E6系)」の401.65mより長い、日本で1番長い列車。

総座席数は普通車1,123席、グリーン車200席の計1,323席。N700SもN700A、N700系も同じ座席数、座席配置に統一され、混在しても運用に支障がない。

4月の時刻表で東京・新大阪間の本数を数えたら、平日の下りが117本、上りが120本の合計337本ありました。座席数にして445,851席。

N700Sの車内、天井が間接照明に

国内線の羽田・伊丹間はANAとJALで30本飛んでいて、最短1時間5分。機材はA350-900(全長66.8m:369席)、B787-9(全長62.8m:395席)、B777-200(全長63.7m:405席)など色々、最大で11,610席と新幹線の約1/40。

実際の利用率は、2019年で新幹線が83.7%。格安移動というサイトで調べたら、新幹線が14,720円、ANAが15,480円と、運賃や羽田・伊丹からの移動も考えると、新幹線の勝ちですね。

ちなみに九州までの移動だと、東京・博多間の新幹線が最短4時間52分23,390円、羽田・福岡間は1時間55分のスカイマークが18,880円、ANAでも22,030円と飛行機の方が安い。2017年のシェア(東京都 – 福岡県)は7:93で、この比率は年次変動がほとんど無く、新幹線はぼろ負け…。

N700Sの窓

ぱっと見た感じ、外観からN700Aとの違いがよく分からないけど、先頭車の形状がデュアルスプリームウィング型という、N700Aより左右両サイドにエッジを立てた形状になった、と。

N700Sは床下機器の小型・軽量化で編成両数をフレキシブルに変更できる標準車両、12両編成や6~8両編成も可能で、JR九州には西九州新幹線にN700Sベースの6両編成、かもめが9月23日に開業予定。

そうそう、試験走行で最高速360km/h、高速鉄道初のリチウムイオン電池バッテリー自走システムを搭載、長時間停電時など、低速で自走してトンネル内や鉄橋からの移動ができるって。

白地に青帯という配色は同じだけど、ボディの2本線の先、先頭車の先端に「S」を表す3本目の線が増えてる。前照灯には新幹線として初めてLEDライトを採用。垂れ目だったN70Aとは目つきが違う。

1番簡単な見分け方は、奇数号車に描かれた金色のシンボルマーク。Supreme(シュプリーム)は、組織・地位などで最上位って意味らしい。

N700Sの座席のテーブル

N700Sは、JR東海の新幹線として初めて全席にコンセントを設置。場所は肘掛けの先端下。座席配列は2+3列、シートピッチは、さすが新幹線、1,040mmとA350-900の普通席やB777-200のエコノミーの約79cmより全然広い。シート幅は440mm、3人掛け座席の中央だけ460mmとA350-900やB777-200とほぼ同じ。そうそう、天井が間接照明になった。

シートは背もたれと座面が連動して傾くようになっていて、リクライニングすると腰の部分が沈み込み、座り心地が向上している。あと、窓下の小物置きが大型化してペットボトルを置いてもシェードを閉められるようになった。空調吹き出し口が壁と一体になって、飛行機みたい。

N700Sのトイレ内部

新幹線には無料Wi-Fiがありますが、1回の接続は30分まで。N700Sの今回乗った普通車(指定席)の7号車とグリーン車の8号車にはS Wi-Fi for Bizという、従来の2倍の通信容量で利用時間の制限もない無料Wi-Fiサービスがある。

N700Sのトイレは、すべて洋式の温水洗浄便座。照明が縦ラインの間接照明になり、操作パネルやゴミ入れなどが1箇所にまとまっているし、広い。

りょう
りょう

1959年生まれ
東京都世田谷区出身

40を過ぎてから、いきなりダイビングに目覚めて2*年…。今は西伊豆・田子のシーエッグ ダイバーズで非常勤スタッフやってます。

普段は物流の仕事で大型に乗ってます。通勤もほぼプリウス、運動不足かも…。

伊豆半島・田子
シーエッグ ダイバーズ

〒410-3515
静岡県賀茂郡西伊豆町田子2385-1
Tel:090-6130-1276

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