ガイドのつぶやき - 沖縄・久米島からThe Diving Junky Magazine

秋のモンツキカエルウオ

今年の秋は荒れる日が多い…。

台風連発だった9月が終わり、10月は例年同様にミーニシ(新北風)が吹き始めたのはいいけれど、このミーニシが強烈すぎて…。

こんなに潜れなかった秋は初めてです。

この記事を書いている今日も、大荒れでボートダイビングはクローズです…。

これだけ荒れ続けたおかげか、夏に悩まされた高水温はすっかり下がり、現在水温は25℃~26℃。

サンゴやイソギンチャクの色も徐々に元通りになり始めました。

このくらいの水温が一番潜りやすいですね。

さて、久米島では多くの生物の繁殖シーズンは春から初夏頃がピークで、夏になると一旦落ち着きます。

そしてまた水温が下がり始める秋になると、少し盛り上がりを見せます。

卵を守るモンツキカエルウオ
卵を守るモンツキカエルウオ

久米島のトップアイドルであるモンツキカエルウオもまさしくそんな感じなのですが、この時期に行きやすくなるポイントで、モンツキ団地と呼んでいる場所があります。

特に頑張って探す必要もなく、周りを見渡せば何匹ものモンツキカエルウオに出会える場所です。

そんな場所なので、もうあちこちでモンツキたちの生態シーンを観察することができます。

産卵中のモンツキカエルウオ
産卵中のモンツキカエルウオ

まさに産卵中のモンツキカエルウオ。

雄は興奮して真っ黒になってます。

雌が雄の巣穴の中で産卵し、雄も一緒に入り放精しようとしているところです。

絶対窮屈ですよね?笑

巣穴から出ていくメスを必死に引き留めようとする雄
巣穴から出ていくメスを必死に引き留めようとする雄

こちらは、ざっくり説明すると、一旦雄の巣穴に入った雌ですが、あまりお気に召さなかったようですぐに巣穴から出て行こうとしたら、それを必死に雄が引き留めようとしているシーンです(笑)

この後、雄は激しく雌にアピールするのですが、それもむなしく結ばれずに終わってしまいました…。

喜びのダンス
喜びのダンス

これは、雄が雌を自分の巣穴に誘い込むことに成功した直後に見られるシーンで、巣穴に入った雌の頭上を雄がピョンピョン飛び跳ねます。

喜びのダンス…なんて勝手に思ってます。

と、こんな感じで1ダイブずっと観察していても飽きません。

モンツキカエルウオを堪能したい方は、一番のピークである初夏もおすすめですが、モンツキ団地に行ける秋もおすすめです。

でも、もうすぐ秋の繁殖シーズンも終わってしまうので…、来シーズンのご参考にどうぞ!!笑

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吉田 健太朗
吉田 健太朗
(よしだ・けんたろう)

1990年7月9日生まれ
三重県の漁師町出身

祖父も父も漁師、というか周りの大人のほとんどが漁師。幼少の頃より海のある生活が当たり前だった。

いつからダイビングに興味があったのか定かではないが、高校生の頃、進路相談の際に「どこの大学に行きたいんや?」と聞かれ、「ダイビングをしやすそうな所」と答える。

そんな理由から、静岡の大学に進学し、ダイビング部に入部する。そこからの学生生活は、潜る事だけを考え、アルバイトとダイビング漬けの毎日を送る。

そんな中で、20歳の夏に初めて久米島を訪れ、“ESTIVANT”に強く惹かれ、その時に就職することを決意する。

海を通し、数多くの素晴らしい出会いと刺激のあるこの環境の中で、真剣に海と向き合い、ただがむしゃらに突っ走っていこうと思います!!

沖縄・久米島
DIVE ESTIVANT

〒901-3108
沖縄県島尻郡久米島町比嘉160-69
Tel:098-985-7150
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