ソーラー充電式
ずっと使ってるスントのダイコン、ZOOP NOVO。
2年前に電池交換してからまだ170本ぐらいしか潜ってないのに、ローの表示が出る。
ゲストに渡すログを書くとき、水温をダイブプロフィールグラフの時系列で見るのが常になってたから、電池の消費が激しいのかも…。
そんなとき、相方さんが手に入れたTUSAのソーラー充電式、DC Solar LINK IQ1204を見たら欲しくなって、自分も買ってしまいました、中古ですが。
去年、創立70周年のTUSA/タバタは、1980年代からダイコンを作っていて、2004年にセイコーエプソン製で大画面、バイブレーション警告機能が搭載したIQ800を発売、2009年に残留窒素のバーグラフが加わったIQ850、2014年にダイブコンピュータで世界初、電池切れの心配がないソーラー充電式のIQ1202、2016年に画面サイズが一回り大きくなり、Bluetoothでログデータが転送できるようになったIQ1204に。
IQ1204の特徴は、減圧潜水(DECO)に切り替わる少し前に警告を促してくれる、TUSAだけのM値警告機能があります。
通常設定時、水深20mで無減圧潜水の残り時間が7~8分になったところ(体内窒素圧90%)でアラームが鳴り、画面上のバーグラフが点滅、M-OVという表示が出ます。
このIQ1204やアクアラングのCALM plus+など、ソーラー充電式で多機能なダイコンが出てきて、その使い方をゲストに聞かれる機会が増えたのも理由ですね。
相方さんのは新品なので、元箱に保証書、ユーザー登録、スタートガイド/基本操作ガイドがありますが、ぼくのは中古、レンズガード付きの本体とスタートガイドだけ…。
しかし、ツートンカラーなどカラフルな現行モデルにはない、シンプルなオレンジ単色なのがいい。
大きさは、61×53×16.7mm、重さ85g(バンド含む)と、66.1×66.1×26.2mm、重さ120gのZOOP NOVOよりかなり小さい。それでも画面サイズは直径26.7mmあって、文字も見やすい。
ダイブモードでは、残り無減圧潜水時間がメインで、上に潜水時間、現在水深、下に最大水深、現在水温が表示され、その下に体内窒素量と体内酸素量/酸素分圧値のバーグラフもある。なので、水中ではあまり操作しなくてもいい感じ。
ちなみにIQ1204には水感知センサーはなく、圧力センサーで水深1.6mの圧力を感知してからダイブモードに切り替わります。通常、圧力センサーは20秒毎に大気圧を測定しているので、ダイブモードには最短1秒、最長で20秒後。
操作ボタンは左にアジャストとモード、右にログとプランの2つずつ、画面下の「T」がバックライトのボタンになってる。
基本時計モードは、12/24時間表示があり、左下のワールドタイム表示はオン・オフできる。
ソーラーパネルはレンズの内側、レンズガードが付いてると見にくいけど、文字盤の外周にある黒い部分、ここに晴れた日の屋外などで光が当たっていれば、8時間でフル充電で30本のダイブモードが可能。逆にパワーセービングモードにしておけば、暗所で約2年置いても電池切れの心配はないって。
文字盤下の充電レベル表示がH(良好)、M(ほぼ良好)なら全ての機能が使え、右上の曜日表示が「CHG」の点滅になると、Bluetoothでログデータが転送できなくなり、充電レベル表示がL(充電不足)になるとダイブモードが使えません。
ちなみにソーラーで充電する二次電池の寿命は、目安として7年以上。充電できなくなったら二次電池の交換も可能ですが、その交換用電池の在庫は、製品の販売終了後3年となってる…。半永久的に使えるわけではない。
そうそう、TUSAの重要なお知らせ(2016年6月21日)にあった誤作動について、コンピュータプログラムのバージョンを確認したところ、021と問題無しだったけど、相方さんの新品の027とはバージョンがかなり違う…。よく見ると、体内窒素量/体内酸素量のバーグラフの下、ラインの赤い部分が薄い。
ログモードでは、ログ番号、潜水年月日、潜水開始・終了時間を表示。
L-1に切り替えると平均水深、潜水時間、最大水深、最低水温を表示。
更にL-2で、セイフティーファクター、使用酸素濃度、高酸素濃度のガスを使った加速減圧を伴うテクニカルダイビングや職業潜水に必要な情報のCNS(中枢神経酸素中毒を予防するための曝露制限値に対する比率)、OTU(肺酸素中毒を予防するための曝露値)が表示されます。
ログモードからMODEボタンでダイブプロファイルが表示され、潜水時間を20秒間隔で水深と水温の推移が1秒毎で表示されます。
スマホ用アプリの「ダイビング Log」をiPadにインストールして試してみた。
アプリを開き、IQ1204のBluetoothをオンにすると、ログデータを転送できる。ただ、この時近くに複数のIQ1204があると、全部リストアップされ、どれが自分のIQ1204か分かりにくい…。
IQ1204のログデータは、スントのDM5のように、自動転送されるのではなく、選択したログデータだけが転送される。
ログの項目は、IQ1204から転送されるデータ以外にもたくさんあって、入力するのが大変…。
表示する項目は、アプリの設定画面でオン・オフできます。
IQ1204の設定もアプリ上でできるのは便利かも。
ログデータは、1ダイブ毎に画像として出力できますが、タブ区切りのテキストとか、Excelに読み込めるデータなら、便利なんだけど…。
りょう
1959年生まれ
東京都世田谷区出身
40を過ぎてから、いきなりダイビングに目覚めて2*年…。今は西伊豆・田子のシーエッグ ダイバーズで非常勤スタッフやってます。
普段は物流の仕事で大型に乗ってます。通勤もほぼプリウス、運動不足かも…。
伊豆半島・田子
シーエッグ ダイバーズ
〒410-3515
静岡県賀茂郡西伊豆町田子2385-1
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