編集後記The Diving Junky Magazine

水温

久々に海ネタです。

8月、台風がたくさん発生して、山の日からのお盆休みは大事を取ってお店はお休み。田子の花火も延期になっちゃいました。

その前の週もうねりがあり、湾内のみ。久しぶりに白崎に潜ったら、土管のある辺りにムレハタテダイの群れ。越冬したんじゃないかってサイズ。

ムレハタテダイの群れ

枝サンゴは壊滅的な状況…。去年12月には、元気なサンゴもあったのに。

なので、ソラスズメダイに混ざってたハナゴイの幼魚、背景が寂しい…。

ちなみに今年2、3月の1番水温が下がる時期、水温は16〜17度。春先も多少上下したものの、20度前後と高い日が続きました。

今年は7月から猛暑が続き、東京は今年猛暑日が22日もあり、昨年の年間猛暑日最多記録16回を上回り、記録更新中。7月6日から続く30度以上の真夏日は8月末で連続57日、8月は全ての日、31日連続は観測史上初。

9月1日に気象庁が発表した2023年6〜8月、今年の夏は、全国的に平年を大きく上回り、1898年から統計を開始した日本の平均気温偏差は過去最高を記録、今まで1番高かった2010年の+1.08を大幅に上まる+1.76でした。

気温が高ければ、水温も上がりますね。

ハナゴイの幼魚

2本目に潜った尊ノ島も浅場のサンゴは白化したまま、水温が25度以上と高いせいか、南系の幼魚がちょっと大きい。

キツネベラの幼魚

水深10m以上の砂地には小さなテーブルサンゴがあって、復活の兆しかな。

台風7号のうねりが収まった後、水温がまた上がって、浅いところは29度もあります。深場でも24度。

フト根の中層には玉のような群れ、よく見るとニザダイです。初めて見ました。

ニザダイ玉

南の根頭、割れ目にタテキンの幼魚、去年いた子が育ったのか、青と白の渦巻き模様です。

タテキンの幼魚

季節限定ポイントの田子島、元気なテーブルサンゴにはヤリカタギやフタスジリュウキュウスズメダイ、ナンヨウハギの幼魚、メガネゴンベ、ミナミギンポなどなど、季節雷遊漁が増えました。

ヤリカタギとフタスジリュウキュウスズメダイ
ミナミギンポ

水温が上がって変わったことはもう1つ。たくさんいたビゼンクラゲがいなくなりました。

その代わりというか、港の中でタコクラゲが大発生。ダイビング終わりに残タンで潜ってみました。

タコクラゲ

水深20〜30cmのところをけっこう活発に泳いでいて、カメラを向けると突進してきます。

タコクラゲの傘

本来は、関東以南の温かい熱帯の海域に住んでいて、傘にある白い斑点と足が8本から、タコに似てるとこの名前になったとか。

体内に褐虫藻が共生していて、白や茶色っぽいのとか、体の色はカラフルで色々。傘の大きさは10cm位から、2〜3cmの小さいのも。

パラオのロックアイランドにある無人島にタコクラゲの仲間がたくさんいる、ジェリーフィッシュレイクは有名で、このまま増えたら観光資源になるかも。

タコクラゲは、たくさんあるクラゲの種類の中でも比較的飼育しやすく、海水魚を取り扱っている大きめのショップや、ネットで入手できます。

必要なろ過機器などがセットになっているクラゲ専用の飼育水槽を使って、人工海水の水温を25度ぐらいに保つ必要があるとか。

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りょう
りょう

1959年生まれ
東京都世田谷区出身

40を過ぎてから、いきなりダイビングに目覚めて2*年…。今は西伊豆・田子のシーエッグ ダイバーズで非常勤スタッフやってます。

普段は物流の仕事で大型に乗ってます。通勤もほぼプリウス、運動不足かも…。

伊豆半島・田子
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