嫌われ者
赤い彼岸花が終わって、道路脇でススキと一緒に黄色い花を咲かせているのは、セイタカアワダチソウ。
北アメリカ原産でキク科の多年草、英語では「ゴールデン・ロッド(金のむち)」と呼ばれています。日本には1897年に切り花用の観賞植物として導入され、野外で勝手に生育するようになった帰化植物。戦後の1940年代に急速に全国に広がりました。
春から秋にかけて成長して、1〜2.5mにもなり、夏の終わり頃から先端に黄色い花が咲き、綿毛の付いた種になり、地下茎でも増えます。
秋に花粉症の原因となる、同じキク科の1年草、ブタクサに似ていますが、こちらは花粉が重くて風では飛ばず、虫に運んでもらう虫媒花の植物。
見分け方は、葉の形。セイタカアワダチソウの葉は笹のような形で、ブタクサの葉はよもぎのようなギザギザでヒラヒラした感じ。
繁殖力が強く、東名や圏央道の路肩や昭島の職場入口の植え込みにもススキとセイタカアワダチソウが共生してます。
良く肥えた土地では4m以上になることもあり、仕事で通る埼玉・鴻巣市の全長1,016mの大芦橋の下、荒川の河川敷には大群生。
同じ環境で育つ在来種のススキなど、周りの植物の成長の妨げになる、アレロパシー物質を出すことで1970年代に大繁殖、日本の侵略的外来種ワースト100に指定され、日本各地の自治体でセイタカアワダチソウの駆除が呼びかけられました。
ただ、自分の出したアレロパシー物質で自分の種子も育たない、自家中毒で自滅…。1980年代以後は衰退傾向にあるって。
逆に北アメリカでは、侵略的外来種のススキがセイタカアワダチソウなどのゴールデンロッド類の生息地を脅かしてる、と。
悪い事ばかりでもなく、萩の代用として、茎を乾燥したものはすだれなどの材料に利用され、代萩とも呼ばれてます。
根は火傷の際に湿布として利用する事も可能で、乾燥させ粉末にすると防腐剤として使用することができます。花は鎮痛剤、解熱剤にもなり、花から作られたお茶は、下痢、体の痛み、発熱の治療に使用されます。
あと、つぼみの時に日干ししたものを入浴剤として使うと、デトックス作用があり、アトピーにも効果があるらしい。
りょう
1959年生まれ
東京都世田谷区出身
40を過ぎてから、いきなりダイビングに目覚めて2*年…。今は西伊豆・田子のシーエッグ ダイバーズで非常勤スタッフやってます。
普段は物流の仕事で大型に乗ってます。通勤もほぼプリウス、運動不足かも…。
伊豆半島・田子
シーエッグ ダイバーズ
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