視力が1.2に
毎年12月初旬までエッグのお手伝いをしていますが、今年は11月1週目でおしまい。
翌週、両眼の白内障手術をするためです。
春に会社の健康診断で眼底検査が×で眼科を受診、白内障がかなり進行してるので、手術が必要との診断…。
確かに、右眼だけで見ると、白くモヤのかかったように見える。たぶん、1年以上前から…。
視力も0.6しか出てないから、このままじゃ来年の運転免許の更新が危ういって。左眼の視力は1.0あったけど、こちらも白内障が進行中、いずれ白くモヤのかかったようになり、視力も落ちると。
白内障の主な原因は加齢、50代の半数以上、70代では80%。80代では100%近くが罹患している…。
あと、紫外線や喫煙、糖尿病や薬物(副腎皮質ステロイド、向精神薬など)も大きな原因で、眼の中の酸化ストレスを引き起こし、白内障を進行させる。
うーん、サーフィンやダイビングとか、昔から海に行って、紫外線いっぱい浴びてたなー。日焼け対策なんて皆無、手の甲はシミだらけだし、眼にもダメージあったのね。
白内障は点眼など薬で進行を遅らせる事はできるけど、治すには白内障手術、水晶体再建術が必要。高齢化の進んでる日本では、白内障手術は年間100万例以上。
水晶体の代わり入れる眼内レンズは、柔らかいアクリル素材が主流で、直径6mmぐらい。両端にある支持するループ部分を入れると全長約13mm。折り畳んで目の中に入れられるので、傷口が小さくて済む。
眼内レンズが開発されたきっかけは、第二次世界大戦中にイギリス軍の戦闘機が被弾して操縦席の窓、風防が割れて、その破片がパイロットの眼に刺さってしまい、取り出せないまま放置したところ、感染症等を起こさず、眼の中に存在し続けた事がヒント。
なので、最初の眼内レンズは風防と同じ硬いアクリル樹脂、PMMAと呼ばれるプラスチックで、眼内に挿入するためには6〜10㎜程度の傷口が必要でした。2000年代になって、折り畳んで挿入できる柔らかいシリコーン素材の眼内レンズが開発され、白内障手術の進歩の一つ、創口が小型化されました。
昔の眼内レンズは無色透明でしたが、最近は薄い黄色に着色されています。水晶体も加齢に伴って少しずつ黄色くなるので、より自然に見え、紫外線もカットしてくえる。
遠方・中間・近方のどこか一つにピントを合わせた単焦点レンズなら保険適応内で、手術費用も含めて片眼5万円ぐらい。遠近両用などの多焦点レンズ、乱視矯正レンズは差額が15〜30万円…。ピントを合わせた距離の範囲内がクリアに見える単焦点レンズを勧められました。
レンズの焦点をどこに合わせるか、運転免許が裸眼で更新できるよう、遠方寄りでお願いしました。
術前検診が9月と10月に2回。
手術3日前から、眼の殺菌をするガチフロ点眼液を1日4回さして、手術当日は2時間前から30分おきに瞳を開くミドリンP点眼(散瞳剤)を点眼して眼科に。
待合室で更に散瞳剤と麻酔の目薬をさして、控え室に移動。術着と帽子と心電図の端子を付けて待機。隣の手術室から軽快な音楽と経過を説明する先生の声が漏れてくる。
前の人の手術が長引いて、かなり待たされてからやっと手術室に。
椅子が倒れて仰向けになって、顔に布が掛けられて眼を開く器具を付けられて手術が始まり、麻酔で痛みは無く、明るいだけ。
手術時間は15〜20分。白眼と黒目の境、角膜を2、3mm切開して超音波を発生する吸引器具を眼の中に挿入、超音波で破壊した水晶体を吸引、残った水晶体の薄い膜(水晶体嚢)に眼内レンズを入れて終了。
目に軟膏を塗って、眼帯で保護。眼帯は一晩したまま、寝る時に触らないよう、保護メガネをして寝ると。角膜の傷口は数日で塞がって、傷は1か月ぐらいで消えるって。
受付で抗生物質(セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg、4日分12錠)と痛み止め(ロキソプロフェンNa錠60mg、2錠)、眼帯を外してから挿す目薬をもらって、相方さんに迎えにきてもらい、帰宅。
何か、眼の中に違和感があって、痛み止めを飲んで就寝。シラフのせいか、なかなか寝れない…。翌朝、眼帯を外すと、すっきり。普通に見えて、眩しいぐらい。
前日よりちょっと早めに点眼を始めて、昼前には眼科に。この日はスムーズに手術室に入れたけど、なんか緊張して、手術時間が長く感じた。
この日は飲み薬は無く、目薬を3種類。右左別々に使えと、全部で6本。
目の殺菌をするガチフロと炎症を抑えるリンデロンは1日4回、細菌のDNA複製を阻害するブロムフェナクNaは朝と寝る前の2回。ガチフロは術前にも使ったけど、それは使わず、左右も分けて、5分あけて、図の順番で点眼する。洗顔もできないので、眼の周りをアイ浄綿で優しく拭く。
点眼は医師の指示があるまで、3か月は続けるって。
1週間後の術後検診で、両眼とも視力が1.2、パソコンの文字が老眼鏡無しで、大きくしてたスマフォの文字サイズも標準サイズにして、読めるようになりました。
ちなみに手術費用は、事前に会社で健康保険限度額認定証を交付してもらい、1か月の自己負担限度額は80,100円+(診察費用の総額=10割-267,000円)×1%、約8万円でした。
りょう
1959年生まれ
東京都世田谷区出身
40を過ぎてから、いきなりダイビングに目覚めて2*年…。今は西伊豆・田子のシーエッグ ダイバーズで非常勤スタッフやってます。
普段は物流の仕事で大型に乗ってます。通勤もほぼプリウス、運動不足かも…。
伊豆半島・田子
シーエッグ ダイバーズ
〒410-3515
静岡県賀茂郡西伊豆町田子2385-1
Tel:090-6130-1276
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