パラオで働く外国人は皆Working Permitと呼ばれる就労ビザを持たなくてはなりません。僕もその例に漏れずビザホルダーなのですが、僕の就労ビザは7月15日で期限が切れます。この原稿を書いているのが6月27日なので既に19日前。パラオは45日前からビザの更新申請ができるので、今日更新手続きの準備をしようと書類を集めに行ってきました。

集めなければならない書類の一つに健康診断書があります。病院に書いてもらいに行くのですが、いろいろ調べられながら尿検査、血液検査なんかもやります。結核や肝炎、ついでにエイズ検査なんかもされちゃうわけです。

そういえば、思い出しました。以前あったとある病院の先生は、このビザ更新の健康診断に行くと、必ずタマタマを触診する先生がいました。もちろん男です。「はい、パンツ脱いで」って言われて、横向いて咳払いを大きく一発します。その時に先生が僕のタマタマを一個持って何かを調べるわけです。反対側もやるので計2回。どうしてもその検査が解せずに聞いてみたけど、当時は英語が難しくてよく分からなかったけど、「うん、結核の検査だよ」と言っているように聞こえました。ホントかなぁ。今はその先生も病院も無いですけど、今パラオで5年以上いる男のスタッフは大体皆この先生に“タマタマにぎにぎ検査”攻撃をされているはずです。ホントですよ、今度パラオのスタッフに聞いてみてください。（笑）

今でこそビザは2年更新になりましたけど、その当時は1年更新。2年連続で2回までは我慢しましたが、さすがに3年目からは病院変えました。だって嫌じゃないですか。そしたら、あら不思議。何と他の病院はこの触診がない。国の定める健康診断の基準って一律じゃないのでしょうか？ そうだとすると、あの触診はサービスだったのでしょうか？ そんなサービスいらないって。だからでしょうか？あの病院無くなっちゃったのは。きっとそうだな。

そんなくだらない事を思い出している間に健康診断も終わり、お医者さんから「あなたはヘルシー（健康です）」と言われながらドクターサインをもらう。当ったり前じゃん、と思いながらも診断書のHIV反応のところは陰性なのを確認しちゃう。（笑） 悪いこと何にもしてないのにな。何ででしょ？気になります。（笑）

と、そんなことを書きたかった訳ではありません。
就労ビザの話じゃオチないので話題を変えましょう。

僕の好きなダイブサイトの一つにニュードロップオフというポイントがあります。まぁ、パラオで一番有名なポイントはブルーコーナーでしょう。ブルーコーナーを横綱とするならば、ここニュードロップオフは大関クラスのポイントです。大関なのですが、タイミングによっては横綱を越えちゃうときもあります。

僕が一番好きなのは、朝一の下げ潮周りで流れがかかっている時。何故かここは透明度がぐんっと良くなることが多い。外洋の水が流れ込みやすいのでしょう。ブルーコーナーよりも透視度が良い場合が多い気がします。午前中の太陽は当然東からなのでリーフ側から沖のほうへ差込む光。沖のほうは順光になるから青がとても綺麗に見えます。そこを背景にユメウメイロが群れをぎゅっとまとめるとき、その空間というか、目の前で起こっているその事様、景色と表現したらいいのか、とにかく美しいんです。

流れがあるなら午後も良い。このポイントはブルーコーナーよりも高い確率でマダラトビエイが現れる。リーフの上を流れに向かいながらホバーリングしているシーンに出会えるんです。午後なら太陽が真上より西に傾きはじめるので上を見上げると太陽が背景に入る。逆光なのでマリンスノーが反射して水は若干白っぽく感じてしまいますが、そんなことどうでもいいくらいにマダラトビエイはカッコいいですよ。ただし、正面から見ちゃダメです。マダラトビエイの正面顔は知っている人は分かると思いますが、とってもお間抜けなので「横顔」と「後姿」に集中しましょう。その方が感動できます。（笑）そんなマダラトビエイが好きな条件は流れなので潮が動いてないとダメですけど、条件が揃った時には最高のシーンが見られると思います。

さて、このところずっと水面ベッタリのコンディションの続いているパラオ。明日はここニュードロップオフで一丁、狙ってみますか？

彼らの優雅なシーンを見ることを。