南国通信 楽園からのらくがき 豪海倶楽部  

TIDA来航

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

さて、皆さんがこの南国通信を読む頃、きっと僕はTIDAの上に乗っているのではないかと思います。TIDAとはTIDA-Againというカタマランヨットの名前。僕らはこの船で1998年、2002年とパラオで期間限定のダイブクルーズをやった。

定員8人の少人数のクルーズは好評で再催行を望む声も多かった。しかし! 僕はその2回ともTIDAクルーズには乗ったことがなかった。「いつかはTIDAに乗ってやるっ」その思いは消えることない火種として静かに燃え続けていた。そして6年の歳月が過ぎた。

話は今年の夏。ウチの創始者でオーナーの下田がGUAMから電話をかけてきた。

ねえ、秋野さ、今度の冬TIDAをパラオにもって行こうと思っているんだけど・・・」数年前の記憶がフラッシュバックしてくる。そして成しえなかった乗船の夢も。TIDAがパラオに来る。そのニュースは否応なく僕らのテンションを上げた。2002年当時、僕はまだマネージャーとして駆出しだったので現場を離れられず、スタッフにガイドクルーを当てていた。楽しそうに出港しては戻ってくるクルーとお客さんの顔を見れることはもちろん嬉しかったが、同時に僕もそこに居たかったという思いも強く残った。

そして、6年ぶりにTIDAがパラオに戻ってくることになった。TIDAのオーナーである渡真利さんと、ウチの下田が7日間かけて宮古島から持ってきた。今回の回航は強い東風の影響で楽ではなかったみたいだったが、到着したときの下田の顔はとてもいい顔をしていた。ちょっと羨ましかった。

しかし明日。そのTIDAクルーズがいよいよ始まる。今回は3月末まで全11クルーズ。今年は僕も2クルーズ乗船する。双胴船の快適さとヨットの静かなクルージングはきっと素敵な時間を僕らに提供してくれることだろう。うー、楽しみっ。では、僕は楽しんできます!


秋野
秋野 大

1970年10月22日生まれ
伊豆大島出身

カメラ好きで写真を撮るのはもっと好き。でもその写真を整理するのは大キライ。「データ」が大好物でいろんなコトをすぐに分析したがる「分析フェチ」。ブダイ以外の魚はだいたいイケルが、とりわけ3cm以下の魚には激しい興奮を示し、外洋性一発系の魚に果てしないロマンを感じるらしい。日本酒より焼酎。肉より魚。果物は嫌い。苦手なのは甘い物。

ミクロネシア・パラオ

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