デジタル談義 その8 豪海倶楽部  

【ゆ】

5D導入

やっとこさ5Dを買いました。イオスユーザーの僕には、操作部を理解しやすいし、なによりレンズに対する感覚が35mmと、同じなのでありがたいです。

水中で使うことを前提に考えると、やはりファインダーの大きさは有利ですね。陸でもだけど。

【こ】

フルサイズにおける最大の恩恵のひとつ、ファインダーに関しては事実上キヤノン以外では味わえないですから。

【ゆ】

メディアですが、4GB入れてもいいのかな? 何枚とれる? 1GB50枚?

【こ】

5Dでしたら2GBでも4GBでもそれ以上でも間違いなく動きます・・・一部粗悪メディア 以外。5Dの画素数から計算すると50枚から70枚程度撮れると思います。(RAWで)

信頼性のコンパクトフラッシュか、安価で容量のマイクロドライブかの選択も必要ですよ。マイクロドライブ、世間で言うほどは壊れないですけど(実感)。

コンパクトフラッシュで一番信頼できるのはサンディスクのようです。一番高い(=一番速い)のではなく「Ultra2」で本当に十分です。安いですがトラセンドも悪くないです。レキサー、高いのにキヤノン機では一時期トラブルが多発していました。

何度も出している気がしますが、値段、品揃え、相性保障などここがお勧めです。
http://www.e-trend.co.jp/

【ゆ】

結局、より信頼性の高いCFの4Gを選びました。おすすめのトラセンド、安いし・・・RAW+jpgで、200枚撮れれば、フィルム5本分以上、コウスケさんが言うように、1日分あれば水没の危険も減るし、電池の容量もちょうどいいでしょうし・・・

で、次に現場で、データをPCに移す必要がありますね。CFもメモリアダプタも高速のがいいですね〜〜

もっとも、家のG5では、カメラから直接入れて、早いですが、現場のノートではどうかな?

【こ】

カメラから直接パソコンにUSB(2.0)でつなげるよりは、上のCFアダプターのほうがかなり早いはずです。写真(データ)が多くなると格段にそれを感じるようになるかと思いますよ。

【ゆ】

ところでストレージメモリーの転送は速いのかな? これはまだ買いませんが。

日本だったら、自分のPCが壊れても人のを借りて、外付けHDにおとせますが、東南アジアとかクルーズの船の上とか、PC1コというわけにはいかないからね〜〜

正直まいります。

【こ】

うーーん、そこまでの心配を、という気もしますが、自分も一度パプアニューギニアの離島でパソコン(のOS)がすっ飛んで、同行の日本人の方が持っていたパソコンで救われた経験がありますから・・・。

ストレージも持って行くのが一番現実でしょうか。転送スピードは、CFカードとの相性によってもまちまちなんで一概に言えないんですけど、今出ているようなものは極端に遅いものはないと思います。ストレージって外付けハードディスクとしても使えるわけですから、購入検討の余地はありますよね。

あと、パソコン使用のちょっとした「コツ」なんですけど、離島やクルーズ船などの自家発電は電圧関係がかなりばらけます。だからそこに直接AC電源を取っているとパソコンにとってかなりまずい状況になりえます。だから、使用時は内臓のバッテリーで駆動して、ACには充電時のみ接続するのが安全ですね。

【ゆ】

東南アジアなんかでは起こりえますね。充電時でも、充電機能がお釈迦になるかも、、数回充電器、壊してます。普通のやつで、PCでないですが。

今の電子式変圧器が弱い、昔のコイル式だと、こわれたことないですが、重いです。

【こ】

今の製品はパソコンのAC電源にしても、ニッケル水素の充電器にしても、海外対応(240Vまで)になっているので、コンセントのアダプターだけ持っていって、直挿ししているんですけど・・・怖いですね。

【ゆ】

ま〜一応、これで陸上で撮るセットはそろいましたかね・・・で、いじくってると、水中で使いたくなります。

【こ】

そりゃそうでしょうね(笑)。

【ゆ】

ハウジング作り

いろいろなメーカーのハウジング見に行ってきました。正直、やはり自分製(アクアカラー=水中技研製の銀塩EOS-1V用)よりおちるので、自分でつくることに決定です。

【こ】

カメラとのフィットという点ではどうもジリオンが一番のようです。難点はカメラ本体と同程度かかる値段でしょうが。

【ゆ】

値段的に気軽に変えられるように、テールのハウジングも考えたんですが、絞り(→サブ電子ダイアル=ボディ手前側)をグリップを持ちながら、片手で変えられるようにしなくちゃだし、グリップも手をはさむためのものなので自分的ではないし、深場に対応するのに、厚いアクリルにしなくちゃだし、けっこう面倒なんですよね。

金属製のハウジングより、テールのとか、DIVとかのかなり安いですから、デジカメの場合、変化が早いので、それなりに意味があります。フィルムのハウジングなら、10年でも15年でも、使えるし、カメラは古くても、うつりが変わるわけでないですが、デジの場合新しいボディーのが、きれいになるわけで、2〜3年でかえるなら、安価なハウジングを変えていくという発想もありですね。

【こ】

そこまでやるとかなり大掛かりになっちゃいますね。

「絞りをグリップをもちながら、片手で変えられるように」ということになると、S&Sのハウジングも×なんですよね。

【ゆ】

あと、デジカメの場合、メディアと電池交換がしやすいということ考えると、今までの自分のハウジングと、前後のケースの分割の仕方を変えないといけないですし、考え中です。

【こ】

確かにフィルムカメラの裏蓋とは開くところが違いますね。

ただ、デジタル化して撮影スタイルがどう変わるか、というところもあるでしょうけど、5Dの画素数でも6GB(たぶん4GBでも大丈夫)のメディアを入れておけば、まず1日はハウジングを開ける必要はないですけどね。メディアもずいぶんと安くなっていますし。

水没リスクを考えると「1日ハウジングを開けない」というのは大きいですよね。

あと電池もまず間違いなく1日持ちます。ちょっと古い自分の10Dでも、1日4時間くらい潜って150枚程度撮って、電池の目盛りは1つも減らない、という感じですから。

で、結論としては水中技研でのオーダーになった、と。

【ゆ】

必要なボタンというのはどう感じてる?

【こ】

以下のような感じですね。

◎ 絶対必要
○ ハウジングにカメラをセットする際にきちんと設定しておけば撮れないわけではないが、あったほうがいい
△ ほとんど不要、あっても使わない
(2つのダイアル、シャッターは省略しますね)

右手側
表示パネル照明ボタン○
AF・WB△
DRIVE・ISO △・◎
測光モード・ストロボ補正 △・△ (マニュアル露出・調光前提)
AEロック◎
AFフレーム選択・拡大○
マルチコントローラー△
設定(SETボタン)◎
On・Off○

左手側
モードダイアル○
メニュー◎
INFO○
JUMP△
再生◎
ゴミ箱○

前面
ストロボポップアップ△
絞り込みボタン△

現実的には○はあったほうがいいですけどね。ハウジングにセットする段階で間違えなくやればなくていいものも多いですが。

【ゆ】

「DRIVE・ISOボタン」→ISOがデジでどうなるかが、想像できない・・・

感度200でも画質変わらないなら、200にしとけばいいのかもだし、自然光が暗いときに、わざわざ、背景を明るくするような撮り方をするのか、いじる必要があるのかな?

【こ】

ぱっと見、5Dなら100も200も変わらないと思います。条件にもよりますが400でもなかなかわからないかもしれません。しかし、特に暗部の潜在的なノイズは確実に多くなっていきますので、暗いところを持ち上げるような修正をする場合は驚くほどノイズが浮き上がってくる場合もあります。だから通常の基本感度としては100で、というのがお勧めですね。

ただやはり感度を上げられるというのは、シャッタースピードを稼げたり、裏っかえすとストロボ光がパワーアップした効果にもなるわけですから、その分絞れたりと、今までの感覚にはない使い方もできるかと思いますよ。テレコンやらで露出倍数がかかる場合もしかり。

【ゆ】

うーん、感度があがると、自然光もあがるでしょ、だから、シャッタースピードがあがっても意外と同じだけぶれるし、ストロボの発色は自然光をどんだけ、殺すかだから同じというのもある。

絞り値があがるのは、多少有利な部分あるけど、ピントとか、テレコンなんかだと、絞ったほうがいいかもだけど、、意外とISO増やす必要はないんだ。だから100がいいみたいだね。

【こ】

なるほど。実際には自分の場合、感度を上げるのはワイドの時だけですね、そういえば。

【こ】

親指AF

そして、もうひとつのオート、AFの件です。「AEロック◎」の理由がこれなんですが・・・。

現在の(キヤノンの)AFがある程度の範囲までは「使える」ということは陸上で実感されていると思います。ただ当然「AFフレーム」の選択による(構図の)制限が出てきます。陸上のように簡単にAFフレームを移動できればさらに使えるんでしょうが、ハウジング越しの水中では現実的には「中央1点固定」でしか使えないでしょう。

ただせっかくのAF、正直MFよりも精度・スピードともに上ですから全く使わないのはもったいない、積極的かつ補助的に有効利用する方法です。 これは、超音波モーターを使ったAF・MFがシームレスなレンズ---キヤノンのマクロだと100ミリUSM、EF-S60ミリ、ニコンは最新の105VR、シグマでも150マクロなど---で最大限に有効なもので、ニコンの旧105ミリや60ミリなどのレンズでは意味がありません。

まずカメラのメニューから「カスタムファンクション」を選択して、(20Dの場合はナンバー「04」の)「シャッターボタン/AEロックボタン」の欄を開けます。

デフォルトでは「0:AF/AEロック」となっていると思います。これは「シャッター半押しでAF作動/AEロックボタン押しでAEロック」という意味です。(AEロックボタンは右手親指位置のボタンの左側です)

これを「1:AEロック/AF」に変えます。すると、「通常動作(シャッターの半押し)では全くのマニュアルフォーカス、親指で必要な時だけAFを作動させる」ことができるようになります。(AEロックに関してはマニュアル露出で撮っている限り全く関係なくなります)

これは陸上で「動きモノ・・・鳥とかカーレースとか」を撮っている人には一般的な「親指AF」という方法です。

とにかくこれは使ってみてください。まず陸上ででも。特に水中では、自分のようなイノンのMRSポートを使っているならともかく、一般的に0.7倍程度に減速されているノブで遠近差がある場合に何回転もノブをグリグリと回す必要がなくなります。ノブは微調整にだけ出番になります。

ネックはボタンの操作性でしょうか。S&Sの場合はシャッターと同様のレバーが割り当てられているんで、ものすごく楽なんですが。

写真は自分のS&S DX-10Dですが、奥の赤いレバーがシャッター、手前の黒いのがAEロックです。人差し指と親指で同時に作動させることができます。

【ゆ】

AEロックは、上記と同じ押しレバー型でつけてみることにしました。

AFをコウスケさんが言うように、使用するか不明ですが、、距離で絞りを決めているので、狂っちゃうと、距離の勘に頼るわけで、これで撮れないわけじゃないけど。

【こ】

ああ、そうですね。自分のような「ヤマカン」系ではなく、「ストロボ一定、距離により絞りを開け閉め」となると、AFは邪魔だったりするわけですね。

【ゆ】

あと「設定(SET)ボタン」はボクはRAW+jpeg Largeだから、必要あんのかなだけど、、ピクチャースタイルも1番地味な・・・ニュートラルだっけ?

「ゴミ箱ボタン」は一応、メディアがいっぱいになって、捨てたい!なんてのはあるかも。

【こ】

ゴミ箱に捨てる時には最終的にSETボタンが必要ではないですか? メニューを少しでもいじくるにはSETボタンは必須ですし。

あと、ピクチャースタイルに関しては「+jpg」の部分に適応されますけど、原則RAWはあくまでRAWですから現像時に設定ですね。

【ゆ】

ハウジング作り・・・ボディ

それより、問題は、ボクは右グリップはどうしても欲しい。で、5Dでは、マニュアル撮影ではサブ電子ダイアルが絞りになる。グリップを握ったまま、サブ電子ダイアルとシャッターレバーに、自然と指が届くように作るのが大変だね。イノンみたいに、2個の大きなギアーで、グリップに近づけるしかないね。

【こ】

これに関しては、本来当然のことで、メーカーは努力してほしいですよね・・・イノンはきちんと考えていますけど、S&Sなんかまったく努力を放棄していますし・・・メイン電子ダイアルのほうなんか、単にノブを大きくすれば解決しそうな程度なんですけど。

【ゆ】

それから、カメラのハウジングボディーへのつけ取り付けかたに悩みました。

S&Sみたいな構造は、手作りでは難しそうだし、微妙に動くと、各種ボタンとかズームのギアーとかずれると、いやなので、今までと同じ、六角ネジ2本にしたよ。こういうネジも金属ボディより弱い、樹脂系だと、長くしないともたないので、他メーカーより、はずすのが、面倒かもだが、ちょっとリスクをとりにくかったので。

いままで通り。1日1回だけど、カメラを外に出す時は、面倒ですが。

【こ】

S&Sの方式は三脚(雲台)の「クイックシュー」方式でレバー1つでかなりがっちりと固定できるので便利ではありますね。ただ手作りとなると、上手く市販の雲台があれば簡単ですけど、みんなちょっと大きいかと思います。

あと樹脂ボディだと左右グリップを直付けしようと思うと、強度の面で不安ですよね。

【ゆ】

強度ですが、意外と金属製も、ボディーゆがんじゃって、おしゃかってのもあるんだ。けっこう樹脂でも平気だよ。俺は軽さ優先かな。水中での軽さはそれ以上に大事。ピントの合う確率さえあがるもんだよ。水中で軽いと。

だからグリップをつけると、ハウジングボディーの2分割の割り方なんかが、制約されるんでね。でもグリップ無しの場合、ジリオンとか握ってきたけど5Dのあの厚さは、つらいかな・・・Kissならまだしも。

結局グリップは、ハウジングの下からが、いわゆる普通のハウジングですね。俺は上からのが好きなんだけどね。ボディー全体を、小さく軽くできるので。

【こ】

あとはファインダー周りなんですが・・・アイポイントを少し後に伸ばせる「アイピースエクステンダー」はどうしました?

【ゆ】

これは、最初なしで、後から換えるかもですが。

【こ】

安いパーツなんで、自分もとりあえず陸上で使ってみなくては、なんですが・・・。

とりあえず、「ピックアップファインダー」や「マグニファイアー」などのように視野を大きく変えるものではなく、ファインダーと目の間の距離を少しだけ後にずらしてもフレーム全体が見えるものです。ただ、既存のハウジングではそのままでは入らないことが多いと思いますが。

【ゆ】

このへんは樹脂製だと、あとから入れられると思います。

ファインダー、液晶部分の光キリが大変です、内部でこの部分を囲む、部品を作るけど外側はゴム製でさらに囲うけど、それでどのくらい液晶がみえるかな?

【こ】

ファインダーのほうはそれだけやっていれば、あとはマスクを密着させれば大丈夫だと思います。

液晶は・・・おおよその画面&ヒストグラムチェックに使うだけならあまり神経質にならなくても大丈夫ですよ。液晶の明るさも5段階で変更できますし・・・あまり調整幅があるとは言えないですけど。

【ゆ】

ストロボ

あと、なんかいろいろ聞いてると、みんなストロボで苦心してますね。

そろそろ、デジタル対応のオートストロボがでてきましたね。先月紹介されたイノンZ240、アテナの中身はサンパックの奴。これで、ニコンならi-TTL キャノンなら E-TTLがつかえる?

【こ】

この2つ、作動原理が違います・・・Z240の場合は内蔵ストロボを光らせないとTTLにはならないですから・・・5Dではありえないですよね。だからイノンも5Dのハウジングは間違っても出さないでしょうし。

サンパックのは、純正ストロボの回路を持ってきたものなので、まさにE-TTL(III)と言えますね。ただ2灯目はイノンのストロボでスレーブさせる、という方法しか事実上ないですね。

【ゆ】

Z240と、これのオートの精度はつかってないからわからないけど、いままでオートが効くとか、メーカーが言ってても、みんなに聞くと精度がわるくて×。井上のD2000だっけ、あれで少しよくなったと。

【こ】

というのが一般的な見解ですよね。

【ゆ】

なぜ、こんなことを聞くかというと、デジは露出がポジより、シビアで、マニュアルで撮るのが大変ってのも聞くのね?

【こ】

うーーーん、jpeg一発撮りでしたらその言い分もわかるんですが、RAWで後から現像というスタイルならそういうこともないと思うんですけどね。

以前にも少し触れましたけど、jpegって、カメラ内の現像エンジンが「見切った」ところで「飛ばし」たり「つぶし」たりするわけです、階調としては8bit=256段階で。・・・たとえ元データ(RAW)の段階では飛んでない(つぶれてない)データであっても、またRAW=12bitで階調が残っていても間引きして。

これを手動でコントロールできるのがRAW撮影→現像のいいところ、露出の許容量が広がる、というところですから。

まあレグルスのお2人や、しげる君などの非素人をはじめ、自分が知っている範囲でも自分も含めて相当数の(ど)素人が、マニュアル調光でそれなりに撮っていますからそんなに心配しなくてもいいと思いますよ。

【ゆ】

話はかわりますが、フル発光で200枚とれるストロボがいりそうですな。

リチウムイオンの充電可能な電池がナショナルから出たんじゃないかな?

【こ】

リチウムイオンは「過放電」で一発で電池がだめになるんで、乾電池(形)タイプのは出てないですね。カメラとかビデオとかパソコンとか、リチウムイオン電池使用のものは本体に「過放電防止回路」が入っています。逆にそれが用意されているかどうかわからない状況では使えないので、汎用の乾電池タイプは出せないんですね。

ただ、充電式の乾電池タイプのニッケル水素電池も、ずいぶんと容量が大きくなっていますし、きちんと充電している限り、1日持たなかった経験は今までないですね・・・まぁ自分の撮り方の場合、フル発光させること自体が少ないんですけど。

海には1セット(ストロボ2個)につき電池4セット、充電器2セットを持っていって、1日ごとに電池を入れ替えています。充電器は4つの電池個別に充電状況がわかるようになっているもののほうが安心感はありますね。(ソニー BCG-34HRE4 [リフレッシュ機能付き急速充電器セット]

リフレッシュ機能(放電→充電)は、時々使う程度でいいので、2つのうち1つはその機能がついたものにしています。

【ゆ】

静止画と動画

そういえば、水中映像祭の件ですが、で、うちのモニターでみて、画像の順番をきめ、字をいれて見本をつくり、最終的にファイナルカットでつくってもらいました。

が、この段階で彩度が落ち、色、特に赤が少なくなりました。で会場で、プロジェクターを使い映したわけですが、自分のつくった明るさより、明るく、色がとんじゃったな〜〜

いろんな人の絵にあわせて調整して真ん中をとる、という作業をコントロールしてる人たちはしたわけで、俺のでは彩度が不足でした。

【こ】

水中映像祭・・・仕事で行けなかったのですが・・・。

「彩度落ち」に関しては、プロジェクターに関しては会場の持ち主でもある製造元のエプソンがきちんと管理していると考えると・・・2つの理由が考えられますね。

1つは、フォトショップでトーンカーブをいじくるとわかるんですけど、明るくすると相対的に彩度が落ちて、暗くすると彩度が上がるんですよね。それを考えると、第一の原因はプロジェクターの設定(あるいはファイナルカット上での設定)が明るすぎた、ということだと思います。 ただ、いろんな人のいろんなデータから「あいだをとる」となると、ある程度は仕方がないんでしょうけどね。

もう1つはちょっと専門的になりますが、静止画データ色域のsRGB(AdobeRGB、AppleRGB)などから、動画データの色域(おそらくNTSC)への変換の過程が上手にされなかった、ということかもしれません。ファイナルカット自体、ソースは動画を前提にしたものですから、ファイナルカット内でその処理はできるのかな?

フォトショップはできるので、フォトショ内で「RGB→NTSC」の変換を済ませてから、ファイナルカットに渡したほうがいいかもしれないですね

【ゆ】

みんな、彩度をあげすぎなんじゃないかな〜〜?

【こ】

このへんは皆さんのスキャナーなどの入力デバイスからモニター・パソコン環境がまちまちだとどうしようもないですね。みなさん「ペルビア目」になってますし(笑)。

【ゆ】

どしたらいいのかね?

【こ】

根本的にはまず、最終的な制作を1ヶ所でまとめてやる、ということでしょうけど・・・無理ですよね。

制作にあたってのモニターのキャリブレーション・・・大げさなものでなくても「明るさ」だけでも、一定の基準にそってやれば少しは違うんでしょうけど。

デジタルカメラにしろスキャナーにしろ「入力デバイス」として見れば役割は全く同じで、入力してしまえば同じデジタルデータであって、それをきちんと扱うには最低限のカラーマネージメントの知識(と機器)が必要である、という啓蒙がもう少し必要でしょうね。このコーナーでもずっと言い続けていますが。

家電量販店なんかで、テレビにしろパソコンモニターにしろ、ずらっと並んでいて全部色が違ったりするじゃないですか・・・あれが現実なんですよね。皆さんがみんな、同じデータなのに色が違って出ているモニターでみているわけです。

ただモニターに対するカラーマネージメント機器、ずいぶんと安くなってきています。これなどは今までの価格から言うと画期的ですよね。

【ゆ】

そうだね、安くなれば、みんなが使いだすかもってのは、違うかな。デジカメ使ってる人で、まともなモニター持ってる人少ないもんね。ま、この辺もだんだん安くなるでしょうが。

あ、そうそう、うちのモニターのキャリブレーションとらなきゃ〜だね。

【こ】

液晶モニターは実際ものすごく安くなっていて、もうブラウン管モニターは事実上手に入らないわけですし・・・高級液晶モニターも安くなっていますしね。

ただ、キャリブレーションに関してはデータを自分のパソコンの外に持っていく・・・自分でプリントしたり、ラボに入れたり、プロジェクターで映写したり・・・こういうことをして「あれっ?」と思わないと、必要性を実感しないんですよね。

これに関しては「理論」的なことは前にやりましたが、「実践」を次回のデジタル談義の課題にしましょう。キャリブレート器機を持って、一度お伺いします。

あと、出荷が間に合えば・・・GWにイノンのX-2を試せることになっています。そのリポートなんぞも。

【ゆ】

まとめ

ま〜今月もとりとめない話ではありますが、ずーと読んでるとなにが必要なのか、大事なのかが、わかっては・・・なかなかこないですが、すこーしずつ、感じてきますよね。

気長に読んでいくと、上達しますよ。ボクがその目的でやってるわけで、ハウジングができたら、撮影も始めるし、失敗談とか、出まくりでしょうし。

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