ゆうすけ的エッセイ 豪海倶楽部  

お気軽と雑

まだデジタルカメラを買っていない。年のせいで行動力が落ちたせいか、はたまた遠望熟慮のせいか、ホントものは言いようだな〜。といっても、人のをいろいろ借りて試している。1眼レフさえ2年で機種変更なのだそうで、困ったもんだ。デジタルで撮ってるとなんせフィルム代がかからないのでバチバチ気楽に撮ってしまう。これは、写真撮り始めたばかりの人にはいいだろうな。

振り返って自分の奴を見てみると、ハ〜なんていいかげんなんだろう!と感じてしまう。画面構成とか、なんか気楽ばかり一激必殺の気合いが感じられない。個人的には、まだとてもデジタルカメラだけでいいという、感じではないので、フィルムの撮り方にまで影響しそうで、これは意識してちゃんとやらないと、まずいと思っている今日この頃だ。

デジタルだろうが、スティルだろうが、静止画である以上、使えんのは1点なのだからね。といいつつ、デジタルで初めて本格的に撮影を始めた人って、俺らみたいにいいのを決めよう!なんて意識がなくて、違う良さが出るのかな? なんて興味シンシンでもある。

ダイビングワールドの今年のフォトコンを見た感じだが、応募規定のプリントは小さくて、このサイズならバシバシ、トリミングしても平気だから、デジタルの人のが有利かなと思ったけど、結局超ベテランの実力派みたいな人ばかりが選ばれていて、結局道具がかわっても、一緒か・・・という印象でした。

先日西表の矢野と話してたら、デジタルの人は撮り方が雑になるって一言いってたけど、やっぱり、ま〜いいか〜で撮っても、ま〜ま〜だなって写真になるんだろうね。次のデジタル撮影の時は、デジタルって意識完全にけさなきゃだね。

さて、今月の写真、ニコノスで通りがかりの回遊魚をポ〜ンってお気軽、1秒をかけずに撮ってるんだけど瞬間を撮るのはタイミングだから、ま〜よく撮れてんじゃないかな? お気軽に撮らないと撮れない写真だ。

お気軽と雑は違うのだろうか? 心の持ちようは難しい、が1番肝心な所でもある。


Yusuke
吉野 雄輔

水中写真家


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