ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

ヘビギンポ偏愛(17)

[早起きは三文の徳?]

ヘビギンポ・ウォッチャーは朝に強くなければならない。なぜなら、ヘビギンポの多くは早朝時に婚姻色となり、求愛&産卵を行うものが多いからだ。

ところが僕は朝はメチャクチャ弱い。。。
とにかく起きれない!(笑)
明日は○○ヘビギンポの婚姻色を見に行くぞぉ〜!!などと思いつつ、何度起きれなかった事か。。。(-_-;)

おかげで存在は知っていて、産卵場も押さえているのに、未だに婚姻色を見れずにいる種類がチラホラ。見たいな〜などと思いつつ、起きれな〜い!!

【エリマキヘビギンポ】

今回は初めて、まだ僕が認識していない(見た事がない)種類になる。

長らく、これがどんなヘビギンポなのか分らない状態が続いていたが、屋久島島内の同業者の友人がお隣・口之永良部島で撮ってきた1枚の婚姻色写真がまさにそれだった。名前の通り、首に黄色い襟巻きを巻いているような体色。「エリマキヘビギンポ」の和名に納得。

聞いてみると早朝、まだ薄暗い4〜5時頃の撮影だそうな。。。早っ!(-_-;)

多分、口之永良部島にいるのなら屋久島にもいるのだろうが、今のところこんな婚姻色の子は見た事がない。

というか、そんな早い時間に潜ったこともないのだが。。。

下の写真は沖縄で撮影された、やや首元の黄色い襟巻きが薄れかかった状態の子だ。この写真を見てしまうと、他の黒い婚姻色を示す種類と水中で混同していないか心配になる。

さて問題は通常時の体色やメスの体色なのだが、これは広島大学・水圏資源生物学研究室の学生さんの観察によるとこれらしい。。。
彼女は婚姻色から観察し、撮影しているのでほぼ間違いないと思う。

ちなみにこれも口之永良部島での観察&撮影。
いいなぁ〜僕も早く見てみた〜い。。。!!

写真提供:
屋久島ダイビングスクール「たつのこ」 岡部 浩之氏
潜水案内-okinawa- 津波古 健氏
・広島大学・水圏資源生物学研究室 藤山 彩さん


原崎
原崎 森(しげる)

1970年8月26日生まれ
山梨県出身

八丈島から屋久島へ。。。
巨木と苔の深〜い森を抱える島で、あえて海に潜る。

鹿児島県・屋久島

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