南国通信 楽園からのらくがき 豪海倶楽部  

子犬が産まれて

先月半ば、ウチのわんこ“ぐりぐり”が子犬を5匹出産した!!!

その子犬たちもスクスク元気に育ち、今では足腰もしっかりし、歯も生え始め、まん丸フワフワのぽんぽこりんワンコへと成長した。ちなみにオレの部屋は彼らの「かけっこ&プロレス会場」と化している訳だが。。。

そんな今が可愛い盛りの彼ら“ちびっこわんこ”たちを見てふと思った事がある。それは彼ら“ちびっこわんこ”がオレたちに見せる「あどけなさ」と言う雰囲気、表情、動きについてであり、または「あどけない」と言う感情を我々に沸き起こさせることについてである。

この「あどけなさ」と言うものは、誕生後ある程度成長するまで親の手を借りなければならないタイプの生物のみが有する一つの防御システムである。なので「産みっ放し系(?)」および「生まれっ放し系(!?)」の生物にはあまり見られないようだ。事実、昆虫などの幼虫を見て「あどけなさ」を感じる人はかなり少ないのではないだろうか?一部“昆虫マニア” (オレは含む!?)などは除くが・・・。

さてそこで、水中世界に関してはどうだろう?

やはり昆虫などと同様に、幼魚のサイズや繊細さ、形体などから「かわいらしさ」を感じる人は多いだろうが「あどけなさ」となると感じる人はまずいないだろう。例えばクマノミの幼魚やカエルアンコウの幼魚など、小さくてプックリしていて、動きも拙い、だから「あどけなさ」を感じる!と言う人がいるかも知れない、しかしそれはクマノミやカエルアンコウの幼魚たちが人間を含む陸上の生き物の子供のようなイメージを連想させるスタイルと動きをしているからであって、彼ら自身は「あどけなさ」を武器にしているつもりはさらさら無いはずだ。

で、よく考えて見れば、水中世界の生き物たちは「産みっ放し系」はやや少ないものの、一部の生物、「バンガイ・カーディナルフィッシュ」や「スパイニー・リーフ・クロミス」などの子育てをするタイプの魚を除いてほとんどが「生まれっ放し系」なのである。それはつまり、生まれたその場から、必要なバクテリア類を識別・捕食することが出来、なお且つ外敵からの防御方法を身につけているからである。それは、水中世界が陸上と比べて数倍、いや数十倍も厳しい世界であるが故、生き残る為には当然ともいえるシステムなのであろうが。という事は逆に言えば「あどけなさ」とは哺乳類・鳥類(爬虫類・両生類も含む・・・かな?)が、子育てにおいてある程度安全なシステムを作り出した上で生み出した一種の「余裕」なのでは・・・!?

そんなこんな考えつつ水中写真のストックをひっくり返して見たが、上記の“カエルアンコウの幼魚的モノ”ではなく、本来の「あどけなさ」を感じさせるような水中生物の写真はやはり無かった。ありゃま、困った、今月は写真ナシか?そんじゃまずいからテーマを変えるか?それも面倒くさいから・・・まあいいか、そんじゃいっその事やっちゃえっ!!!ってな事で何の結論にも達しないまま、結局孫自慢になってしまうガルーダ爺さんなのでありました。。。

ところで、こんなこと考えながら海と付き合ってるのってオレだけ・・・?
ということでまた来月。


五十嵐
五十嵐“Garuda”一規

1968年11月29日生まれ
横浜市出身
射手座 申年 RH+O型

バンドマン、大道具、そしてダイバーへと転身した変わり種。昆虫・プロレス・甘い物が大好きな現役ハードコア・パンクスだが、バーボン片手にロックを聞きながら毎夜繰り広げられる魚談義はいたってマジメとの噂・・・。秘密結社「赤い魚団」代表。

フィリピン・セブ島 リロアン

VILLA TROPICAL PARADISE

Lower Lo-oc, Lo-oc, Santandesr, Cebu 6026 PHILIPPINES

Tel/Fax:+63-(0)32-480-9035

villa-tropara.com
blog.goo.ne.jp/1wgp-liloan
garuda@villa-tropara.com