ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

住所:島尻郡久米島町字紋付(モンツキ)1-1

前回に引き続き求食中で原稿を書いてます。でも今回の空腹は適度な空腹なのでしょう!頭が冴えてる気がします。もちろんあくまで当人比です。あっ!それと給料はちゃんともらってます(これ対上司用に重要です)

さておき、今回はモンツキカエルウオ!

今まで、愛嬌ある面構えや、献身的に卵を守るオスの姿などでご紹介することが多く、その繁殖行動はレアなTOPIXでした。例えブリーフィングで予告しても1割にも満たないその確立!なのでその瞬間の多くは僕等としても突発的に訪れることばかりでした。しかし少し前に川本が見つけたある場所でこの時期にかなりの確立でそれが紹介できることが確認できております。写真は体色を変え、巣穴から飛び出し(30cmくらい)ベラのように中層で静止し(旋回はしないようです)身体を震わせるてメスにアピールする瞬間です。

この変貌ぶり、必要以上の気合を感じませんか?遊びじゃないので、やるときゃやるんでしょうが・・・まるで悪魔にでも乗移られたかのような黒ずんだその容姿!今まであった愛嬌は欠片も感じません!また近づくと元の可愛らしい白い身体でうなずくのですが、その切り替わりの素早さと、いまさっきまでの姿のインパクトの強さがゆえ、今までと同じ愛眼の目を向けることができないのは僕だけでしょうか?

まあ、いざという時、黒ベースの服装さえ選べない(オシャレ=シロート)の僕にとっては、ちょっとカッコ良かったりしますが・・・

この場所、本当に個体数が多いのと密集してることから、これ以外の行動や彼の結果(うまくいくのかいかないのか)などの観察も容易です。一連の流れを見るとなると超時間必要でしょうが、足しげく通って掻い摘んで観察して合成するのも楽しいですよ(妄想〜〜笑)


堅田
堅田 純平
(カタタ ジュンペイ)

1976年10月16日生まれ
高知県須崎市出身

海山県に生まれながら、クラゲが嫌いで故郷を出るまで海と向き合ったことがなく上京先のコンクリートジャングルの中で、不順な動機から最初のひと雫に出会う。しかし、純粋に海に秘められた様々の可能性を手にしたくなり、覚悟を背負って26歳で久米島へ、ガイド業へ、苗字の印象はあまりにも堅いが、どんな海にも、そして人にも柔軟に接し、海を背景とした生命体のlocus&miracleを(辞書を引いて背伸びしてます)やさしく伝えていきたい願う。

沖縄・久米島

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