期間限定 スペシャルトーク 豪海倶楽部  

エビ・カニインサイドストーリーから続く海の事色々! 第28回


アケボノ化粧品

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何だか、こんなコピーが聞えてきそうなアケボノハゼの口元です。ハタタテハゼのそこはかとない美しさや、アケボノハゼのとても派手な美しさは化粧品のコマーシャルでも使えそうな美しさだと常々思っています。

それにしても、ハゼの仲間の和名は美しい響きのものが多い。

ハゴロモハゼ、シマオリハゼ、ギンガハゼなどなど雅やかだなと感じる名前が、他の魚類より多いように感じる。それもそのはずと言うか、シマオリハゼは紀宮様が提唱された和名だし、ハゴロモハゼやアケボノハゼは皇后(美智子妃殿下)が提唱された和名なのです。宮内庁にも生物の分類の研究機関がありますし、天皇陛下が魚類学者と言う事もあり、和名を提唱される機会も多いのかもしれません。因みに、キンチャクガニの仲間のハダクモガニの名前の由来は宮内庁が所有する(?)底引き網船(調査船)の船名ハダクモからきています。

まあ、でも、ともかく、羽衣である、曙である、とにかく雅である。元横綱の曙関を思い浮かべられると困るのですが、春は曙である。

訳の解らない事を言っているのは重々理解してるが、やうやう白くなりけるのである。以前、チュウコシオリエビの新種発見に伴い、学名の種名にkawamotoiと付いた時に、和名を提唱する機会を頂き、そのチュウコシオリエビの甲羅の体色の美しさからミヤビチュウコシオリエビと提唱した事があります。今にして思えばまんまな名前である。雅やかをい表現したかったのであろうが、センスが感じられないのである。それとは違い、皇室の皆様が提唱された和名はそこはかとなく上品である。当然の事かもしれないが、この辺にも「育ちの違い」というものが大きく表れるのかとちょっと愕然とする今日この頃なのです(泣)。


川本
川本 剛志

1965年4月3日生まれ
福岡県出身

ガイド会所属

久米島でダイビングサービスを営むかたわら、ライフワークである、冬に訪れるザトウクジラや各種の魚類、サンゴ、ウミウシ、甲殻類の生態を写真に収め続けている。多数の図鑑雑誌に写真を提供し、エビ・カニガイドブック2-沖縄・久米島の海から-等の著作を持つ。

沖縄・久米島

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BY 編集部