繊細な巨体！！

今年のザトウクジラの中には、こちらに興味を持ってくれるクジラが多いような気がする。

ゆっくりしてるので、泳いで行ってみると、泳ぎ去ってしまうのだが、その後、戻って来ては、ある一定の距離をおいて、泳ぎながらこちらを観察しているのです。お互い観察されながら、相手の出方を伺っていると言う感じで何とも、奇妙な幸福な時間が流れるのです。

勿論、泳力においては、彼等の足元にも及びませんから、付いて行くのも大変ですが、離されても微かに見える範囲で付いて行っていると、また戻って来るのです。個体差もありますが、寄って来ている時に、その差を縮めようとすると、反転して少し距離を空けます。やはり、頭や顔や眼をかばうのでしょうか？他の尾ビレや胸ビレほど、顔の部分は寄らせてくれません。

10m以上もある彼等ですから、尾ビレや胸ビレには眼が行き届かないのではと思ってしまいがちですが、近づきすぎてこちらが、体を折って当らないようにしていると、何とザトウクジラ側も、体を折り曲げてこちらに触れないようにしていて、結果的には、余裕のある距離になってしまっているのです。

彼等のやさしさ・・・・・・、何て事は思いませんが、やはり異物には触りたくない臆病な生き物なのでしょう？！

そのくせ、好奇心旺盛という一面も兼ね備えている訳です。明日はどんな出会いがあるのでしょう？