ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

エビ的ライフ

最近のことです。八丈以外でガイドをしている知り合いに言われました。

「水谷さんって、レグルスで経理をやってるんでしょ?」
「そうですよ。」

と、答えながら、ちょっと引っ掛るものを感じたので、

「経理『も!』やってるんですよ。」

と言いなおしました。

案の定、

「えっ?! じゃ、体験とかもやっちゃうんですか?」って。

やっぱり…。

やってますって。
ガイドも、講習も、体験も、で、経理も。
私、本業はインストラクターなんだけどな。

それに、レグルスダイビングってダイビングだけをやってる個人事業で、経理専門でスタッフ雇うほど業務が複雑じゃないし。海に出なくて良いって言われたら、暇を持て余しちゃいます。

でも、なんとなく、そう言われても仕方ないかなという気がしないでもありません。

だって…。

周りを見渡すと、当たり前と言えば当たり前ですが、年々自分より年上の同業者がいなくなっていくんですよね。特に、女性…。同年代の女性もいなくなっていってるかな。いるはずの人も、学科の担当でもしているのか、滅多に海で姿を見かけません。気が付いたら、海では男ばっかり。

なんで?

イントラの試験を受けた時には、女の子もいっぱいいたはずなんだけど。こんな年(って、いくつかは言わない)になって、ガイドだの、講習だのと頻繁に潜ってる女性インストラクターって、ちょっとレアもの?

あたしって、偉い〜!?!?

と、調子に乗っていたら、とんでもない事態が発生しました。

人生、初体験の腰痛。。。

初めてだったんで、ビックリしました。むちゃくちゃ、痛いんですね、腰痛って。ギックリではなかったのですが、どんどん痛くなっていくんですよ。悪い事にGW中でした。これは乗り切れないのではないか…と思いました。もし乗り切れても、この仕事を続けていくのは無理なのでは?? そもそも、おばさんが続けていけるような仕事ではないのかしらん??

歩くことさえ困難な状態に陥り、足を引きずり、スーパーでカートに寄りかかって買い物をしていると、出会った同業者に心配されました。実は腰痛になっちゃって〜と説明すると、

「良かった〜! みっちゃんも普通の人だったんだね!!」

ですって。で、皆さん、寄ってたかって、いろいろアドバイスしてくださいました。まぁ、考えてみれば、腰痛なんて女性特有のものではなし、おじさん達も苦労して頑張ってるんですよね。

病院で診てもらった結果、骨はきれいに並んでるし、ヘルニアの心配もなさそうで、「とりあえず腰に負担をかけないよう気をつけて、毎日腰痛体操して様子をみてください。」とのこと。腰痛体操のプリントを見ながら、マンツーマンで体操を教えてもらいました。

ほとんどヨガみたいな、ストレッチ体操ですね。

両足を開いてペタンと座り、うーんと体を前に倒して足先をつかんでそのままじっとしていたり、

あぐらをかいて上体を起こし、息を吐きながら体をひねってみたり、

背筋、腹筋も鍛えます。

これも、回数をこなすのではなく、静止した状態を保ちます。

腰痛体操で腰痛が治って、ついでにダイエットもできちゃえば得した気分になれるのになぁ。最初、ついやりすぎてしまって筋肉痛になり、良くなってるんだか悪化してるんだか、全然わからない状態になってしまいました。

ウェイトを腰に巻いているのも良くないと聞いたので、全てBCのウェイトパックに移しました。

海の中で、エビさんたちも、いろいろ教えてくれることですし、ダイビング業界のレアもの目指して、もうちょっと頑張ろうっと。


水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

伊豆諸島・八丈島

レグルスダイビング

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