潜るコピーライターのアンダーウオーターズポエム 豪海倶楽部  

ハジチ

三線の響き 心ふるわす 海をわたる風
踊る私を囃すあの人の 香ばしい顔
想いだせず 祈るように目を閉じて 夢の中へ

私の指を飾る ハジチ
旧い約束を今生(いま)に
あのとき指からめた
愛しい人をどうか此処に 導いてきて

時をたぐりよせ 記憶をゆけば 軌跡に出会う
幾重にかえしひるがえしゆれる 袖の千浪は
呼べど、呼べど ふり向かず眩しそうに 背で微笑う

私の指に残る ハジチ
波にあらっても消えず
あのときの誓いだけ
忘れようにも忘られず また此処に来た

私の指を飾る ハジチ
心まで染めて熱い
あのときの想いだけ
忘れようにも忘られず また此処に来た

※ ハジチ(針突)とは古くから沖縄にあった風習で、女性が想いを込めて手に施した入墨のことです。


仲
JUN-P(仲 純子)

大阪在住ファンダイバー
職業:コピーライターとか

1994年サイパンでOWのライセンスを取得。

宝物はログブック。頁を開くたび、虹のような光線がでるくらいにキラキラがつまっています。

海に潜って感じたこと、海で出会った人達からもらった想いを、自分のなりの色や言葉で表現して、みんなにも伝えたいなぁ。。。と思っていました。そんな時、友人の紹介で雄輔さんと出会い、豪海倶楽部に参加させていただくことになりました。縁というのは不思議な綾で、ウニャウニャとやっぱりどこかで繋がっているんだなぁ・・って感動しています。どの頁がたった一枚欠けても、今の私じゃないし、まだもっと見えてない糸もあるかもしれない。いままでは、ログブックの中にしまっていたこと・・少しずつだけど、みなさんと共有してゆきたいです。そして新しい頁を、一緒につくってゆけたら嬉しいです。