ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

サガリ花

西表には大小約30ほどの川があり、店の前にある港、白浜港へ流れ込む「仲良川」の上流へ日が昇るまだ暗い時間に出港するのがこの季節ならではなのである。

マングロープ域を過ぎヒカゲヘゴやハブカズラが出始め淡水の割合が多くなってきた頃に目的のサガリ花(サワフジ)の木々が連なってきます。 垂れ下がった花は真っ白から薄紅色したふっくらと綿毛状で花を房にして咲かせそれは見事!そしてなんとも言えない香りが五感を癒してくれるんです。

初夏の夜に蕾を開きその無数のサガリ花が早朝水面に次々と落ちていき揺られ揺られて流れていきます。ピーク時を迎えると水面は花で埋め尽くされるほどでよく雑誌に出てくるバリ島のお風呂みたいな感じだった!(笑)

サガリ花は沖縄県庁の敷地内にも植えられているが、そんなのは味気ない。繊細な花と自然の造形にただただ溜息が出るそんな時間を味わいたい方は是非西表島へ。


佐々木
佐々木 要

1970年4月9日生まれ
横浜市出身

ガイド会所属

自然が残る島を求めて西表島に移住。西表の魚達にどっぷりはまっている毎日を過ごしている。
ダイビングは小物、大物、地形、サンゴとマルチでとにかくゲストが喜んでくれる事が大好き。

趣味は釣り。
昨年から本格的に始めた「カツオ釣り」の仕掛けは貝を削って作ったお手製で遠出した帰りは鳥山探しに神経を集中させる。

数少ない自慢は60億円男「松坂大輔」を後輩に持つ事。

沖縄・西表島

ダイブラティーク

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