漁師町のあれこれ 豪海倶楽部  

第4回 サメ


冒頭の写真はフトツノザメかその近似種と思われるものです。栄養袋がついたままで、通常はまだ親の体内にいるものです、、。

とある平日にのんびりとした朝を迎えました。今日はゲストがいないということで、スタッフのトラとリサーチに海に出かけました。港で器材準備していると、漁師さんが「おめ〜ら、暇か〜、船こすってくれよ〜」と。船底掃除してくれとのことです。どっちがやるかジャンケンで決めることにしたのですが、当然のように僕が勝ち(笑)、トラが船底掃除、僕が撮影班と相成りました。渋々船底掃除に向かうトラをよそ目に悠々とカメラのセッティングをしていました。さーそろそろ行こうかな〜と思ったとき、突然トラが「サメ、さめ、鮫、SAME、、うっひょ〜・・」と訳のわからない奇声を発しながら(笑)こっちへダッシュしてくるではないですか。「カメラ、かめら、KAMERA、、ぎょほぉ〜・・」とも言っているので、訳わからないままカメラ持って着いていくと、船上げ場の水深30cmくらいのところに、写真のサメがいたのです。

聞くところによると、漁師さんがこいつの親ザメが釣れてしまい、サメはある一部分しか食べられないため船上げ場で解体したら中から赤ちゃんが出てきたということのようです。

「見てみたいな〜」という声もあれば、「残酷だ〜」という声もあると思います。海中ではサメは小生物を食べ、強い方なのですが人間に食べられてしまう、食物連鎖。良い悪いは賛否両論あると思いますが、僕らができること、できる範囲で、命の恵みの海を大切にしていかなければな〜とつくづく思わさせられる出来事でした。


八木丸
川奈港八木丸

ニワトリの鳴き声で眼を覚ましカラスが鳴いたら帰宅する、Mr.自然児!幼少時代に山と川を征し?残すは海だ!と意気込んだものの、とてつもなく奥が深いことに気づき、一生海を見続けようと決断。

東伊豆川奈で海と自然と酒におぼれる日々を過ごす。

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