八ック謎ナゾ生命体 豪海倶楽部  

冬の受粉

先月ご紹介したキダチアロエの花。

今年は暖冬で、早くから次々と花が咲いてしまうので、1月末から始まるアロエのヘルシーフェスタの頃には見ごろが過ぎてしまっているのではないかと心配しました。この原稿を書いている今、まだまだしばらくは楽しめそうで一安心。でも、このまま暖冬傾向が続くようなら、ヘルシーフェスタやフリージア祭りなど、自然に頼るイベントはいつか時期を前倒しするようにしなくてはならないかも知れませんね。

それにしても、キダチアロエは何でまた冬に開花するんでしょうか。いくら「常春の八丈」と言ったって、本当の春や夏と比べると、花の受粉を助けてくれるであろう昆虫の類が激減します。ずっと不思議に思っていたのですが、今年気をつけて見ていたら、ちゃんと受粉の手伝いをしてくれる生き物がいました。

一番元気よく飛び回っているのが、ヒヨドリさん。数も多いのでよく目立ちます。鳴き声もピィー、ピィーと、空にこだまします。

可愛いのはメジロの仲間。実は、八丈にはいわゆるメジロと、シチトウメジロの2種がいるのだそうです。シチトウメジロは八丈にご滞在なのでふっくらとしているのですが、メジロは冬に渡ってくるので細めなのだとか。冬になってメジロが目立って見られるような気がするのは、実際に数が増えるからなんですね。でも、一度2種類並んでみてもらわないと、私には区別できないかなあ。

当のご本人たちは、ちゃんと個体識別できているようで、自分たちの縄張りに他のメジロが入ってくると、ものすごく怒って追い出します。

この花は私たち二人のものよ!! って感じかな。


水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

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