八ック謎ナゾ生命体 | 豪海倶楽部 |
平和のシンボル 私が子供の頃には、お寺や神社の境内、公園や広場には必ずたくさんの鳩が集まっていました。場所によっては「ハトのエサ」を売っているオジサンがいて、親にねだって買ってもらったり、自分の食べかけのお菓子をまいて、一生懸命自分の周りに鳩を集めて遊んだ記憶があります。 小学生の頃、3年ほど住んでいたアパートにもよく鳩が飛んできていました。私達は8階に住んでいて、鳩がやってくるのは私達の家のベランダだけではないのですが、どういうわけか私達の家にだけ4羽の白い鳩が通ってきていました。母はそれをとても喜んでいて、その白い鳩にだけ一生懸命エサをあげていました。 それが、いつの頃からか、鳩が増えすぎているのが問題になってきました。鳩の糞が洗濯物を汚すだけでなく、水路や排気口などを詰まらせてしまうのです。鳩を撃ち落そうという極端な意見も出ていましたが、当時私がそのアパートに住んでいた地域では、鳩に避妊薬の入ったエサをあげることになって一段落しました。 今は、どうなんでしょう? 八丈でも、お寺の屋根を埋め尽くすほど鳩が集まっている光景というのは見かけません。が、毎朝海を見て回っていると、道路上で朝食をついばむ鳩の姿を無数に見かけます。何となく人間の生活に密着して生きているように感じていた鳩が、人家の少ない海岸沿いの山の中で暮らしているなんて、ちょっと違和感。それに八丈島と言えば、いろんな野鳥が生息しているかと思っていたのに、こんなところにまで鳩が入り込んでいるのね、などと思っていました。 ところが、ある日、島の人に 「東京にいっぱいいる、ドバトって呼ばれてる鳩は八丈にはいないんだよ。」 と言われたのです。 「八丈にいるのは全部キジバトなんだ。」 ええっ!? 生まれ育ってウン十年、長年慣れ親しんでいた鳩に、初めて種類があるのだと知りました。 しばらく信じられなかったのですが、写真を撮って、見比べてみて、やっと「ほんとだ…。違う。」こちらでは八丈のキジバトの写真しか撮れませんので、皆さんの周りで見かける鳩と見比べてみてください。 ところで、野生の鳩は日本にはキジバトを含む6種類ほどが生息しているものの、いわゆるドバトは外国から持ち込まれた家畜品種の子孫が野生化したものなので、この分類には含まないのだそうです。 日常生活に溶け込んでしまっているものの中には、教えてもらわないと気付かずに見過ごしているものが、まだまだいっぱいありそうです。 |
水谷 知世 昭和40年代生まれ 兵庫県出身 一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談) 伊豆諸島・八丈島 レグルスダイビング 〒100-1511 東京都八丈島八丈町三根1364-1 Tel/Fax:04996-2-3539 http://www.edit.ne.jp/˜regulus |