ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

第十四話 目からウロコのマングローブダイブ

そして、再び舞台は海洋生物にとっての生命の泉『マブール』へと戻るのであった。

1年ぶりのマブールは、D.W.誌の取材になりました。嬉しいやら、自由がなくて哀しいやら、複雑な気持ちで行きましたが、信頼のおけるガイドさんとその人のホームグラウンドを潜るのは、かなり楽しいことなんです。はい。この時は、夫婦でライターの役割を仰せつかり、カメラマンは竹沢フォトグ(現・竹沢うるま氏)でした。

どこを潜っても楽しいのですが、この時はある目的の場所があったのです。そう!「マングローブダイブ」です。前回、派手なドロ地の「YKK」に潜って、すっかりいい気になり、肝心のマングローブに行かなかったと言う失態をしてしまったので、日程もバッチリ合わせて、いざ!マングロ〜ブダイブへ。もう、楽しいの何のって、あぁた?止められまへんわぁ。オモチャ箱と宝箱をひっくり返すと、丁度あんな状態になるんじゃないかな?って程、生物が豊富においででございます。

未記載種を狙うのも面白いかも知れないけど、兎に角的を絞って潜らないと、制限時間(っと言っても1時間半はあります)が「あ!」っと言う間に経ってしまいます。フイルムも普段の調子で撮っていると、すぐに無くなります(笑)。水深が浅いし船も側にいるので、交換しに上がればよいんだけどね? ハゼ好きには、絶好のポイント!ウミウシ好きも集れ〜!って感じです。あと数々の幼魚やハナイカなんかも見れましたよ。個人的には、35mmのレンズで最短まで寄れたオイランハゼがバカうけ!でした。

あとハゴロモハゼのSP.もね。次回行く時は、写真だけでなくビデオ良いかも知れない?と思いました。あそこほど、じっくり・ゆっくり生物観察ができる場所って、あまりないんじゃないかな〜?目からウロコの落ちるダイビングをさせていただきました。

画像は、ハゴロモハゼ属の1種のペアとオイランハゼになります。どちらも、どうしても撮りたくて行った場所なので、大満足です。

☆☆& (^-^)(^-^)(^-^)(^-^)


鉄
鉄 多加志

1965年生まれ
清水出身

生まれ育った環境が、都市部?の港湾地域に近く、マッドな環境には滅法強く、泥地に生息する生物を中心に指標軸が組み立てられている(笑)この業界では、数少ない芸術系の大学出身で写真やビデオによって、生物の同定や生態観察を行う。

通称「視界不良の魔術師」
静岡・三保

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