ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

青いカニダマシ

皆様初めまして。

今回から参加させていただくことになりました和歌山県串本町にある南紀シーマンズクラブの上田直史と申します。今後とも宜しくお願いいたします!!

さて、初回の話題は国の特別天然記念物、コウノトリです!!

コウノトリといえば「幸せの鳥」「赤ちゃんを運んでくる」などで知られていますが、なんと!来てます!串本に!!(すでに幸せ!!)

2004年に野生のコウノトリが和歌山県田辺市で確認されたというのは聞いていましたが、串本で見れるとは驚きです!!

しかし、じっくり観察すると白い羽の一部が青くペイントされ、足輪を装着。背中に発信機らしきものが搭載されメチャメチャ怪し過ぎる。。。

ということで詳しく調べてみると兵庫県にある「兵庫県立コウノトリの郷公園」で人工繁殖されたコウノトリと判明。2005年から計37羽放鳥されており、今回飛来したコウノトリは10月31日に放鳥され、19日後の11月19日に串本で発見されています。

背中に搭載された発信機や寄せられた目撃情報によると、

   兵庫 → 神戸 → 大阪 → 和歌山 → 串本

という経路を辿り南下したようです。

放鳥されたコウノトリが和歌山県で確認されたのは初めてとのこと!!

そんなコウノトリと同じように私たちダイバーに幸せや希望を運んできてくれるものが串本の海にもあります。

そう皆さんご存知、日本の代表的な暖流で日本海流とも呼ばれる「黒潮」です。この海流が運んできた海からの贈り物は宝石のようにキレイな物も多くダイバーを魅了します。

写真の青いカニダマシについて同業者の方に聞いた所、学者の方やその道の方々に詳しく調べて頂き「日本発記録」という結果を頂いたそうです。インドネシア、フィリピンでの目撃例は多数あるようですが、国内では私の知る限りありません。。。

砂漠で生まれた水の宝石「オパール」のような輝きを放ったこのカニダマシの目撃情報お待ちしております。

空と海で運んでくるものは違うけれど二種共に人々に与える影響は大きく偉大です。



上田
上田 直史
(うえだ なおふみ)

1981年12月20日生まれ
福岡県田川市出身

ガイド会在籍

海から程遠い福岡の盆地で生まれ海への憧れが強く学生時代に日本海でライセンスを取得。

その後和歌山へ移り串本の海に魅せられ住民票を移してしまった窒素吸収男児。

和歌山・串本

南紀シーマンズクラブ

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