ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

消えたハゼ!?

川奈ビーチの特徴のひとつにハゼが多いのがあげられます。たった80m四方くらいの狭〜いエリアに年間で30種〜は平均して見る事ができます。多種の砂質やゴロタ、藻場など生息域のバリエーションの多さに加え、エサとなるプランクトン動物の多さ、穏やかな日が多いなどの環境からのものだと思っております。

共生ハゼに関して言えば、巣作りするエビが間に合わず、巣穴狭し?と押しくら饅頭しているハゼたちも眼にすることがあります(笑)。先日もクサハゼとイトヒキハゼがひとつの巣穴にいるのを見かけました。ハイブリットが出来ちゃったりして〜なんて、変な期待を寄せる僕でありました、、。

さて、本題ですが、そんな多種のハゼコレクション?から1種減ってしまいました。

写真のハゼは、今まで「シマカスリハゼ」と言われていたものです。こいつがこの度、「カスリハゼ Mahidolia mystacinaの雌」である、とされました。現状では学会の口頭発表のレベルだそうですが、海外の標本の調査やタイプ標本の調査がすべて終わったら論文として公表される予定のようです。

確かに以前から、同じ巣穴にいることが多かったので・・・とは思っていましたが、すっきりすることが出来ました。

わかりやすいのは、最近出た西表の矢野さんの「日本のハゼ」という図鑑がとても参考になりますよ。うちの店でも販売してます。あっ宣伝しちゃった〜(笑)。この本によると、カスリハゼの雌に似た別種が琉球列島に分布しているとのこと。環境的につらいかも知れませんが、1種減った分、1種増やしてやる〜。と更なる野望に燃える今日この頃でありました。チャンチャン。


八木
八木 克憲

1970年3月生まれ
川奈在住

むか〜し昔のことじゃった。岐阜の山奥に一人の若者がおったとさ。小さい頃は山や川で朝から晩まで駆けずりまわりよった。その若者は、都会さあこがれ名古屋へ出稼ぎに行き公務員になったとさ。何不自由なく暮らしていた中、どこで頭を打ったのか?若気の至りというものか?公務員をきっぱり辞めダイビングの世界さ飛び込んじまった。サイパンに渡りMOCダイブセンターヒロの元、丁稚奉公をしたとさ。帰国後、縁あって川奈という海に出会い、腰を据え一生そこで潜り続けるのじゃそうだ。自然と戯れるのがそれはそれは楽しいのだそうじゃ。あ〜めでたしめでたし!

伊豆半島・川奈
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