初九州
冬の恒例、海外旅行にはまだ行ける感じじゃないけど、飛行機には乗りたい。
ということで、初の九州旅行。
行きの便は、羽田空港8:30発のANA 243便。国内線の出発ロビーは、修学旅行の生徒とか、けっこうな人出。開いてるブースが少なくて保安検査場がけっこう混んでました。
搭乗口に行くと、ANA 243便、初めて乗るB787型機、B787-9が準備中。
B787-9は、2011年11月から導入された、全長56.7mのB787-8より6.1m長い、全長62.8m。外観からの見分け方は、前方2つ目のドア前までのワンブロックが長く、窓の数が多い。
機内前方のプレミアムクラスが5列あるので、375席の78Gです。2021年12月からの787-9の国内線新仕様機で、ANAのB787型機で初めて米GE製エンジンを搭載。
普通席のシートは、B787で初めてトヨタ紡織と共同開発したシートを採用、3-3-3の1列9席。座席幅は44cm、シートピッチ(前後間隔)は86cm(34インチ)と国内線普通席の標準的な79㎝(31インチ)より広い。パーソナルモニターは国内線普通席最大の13.3インチ。PC電源とUSB ポートも装備。
A滑走路から、南風対応の南東に向かうルート(16R)で離陸、福岡空港までは2時間ですが、飛んでるのは1時間20分ちょっと。
横浜の手前、東京湾内で右旋回、沖縄行きとは違って、かなり内陸上空を飛行するルート。
川崎から大和、丹沢、富士山の北側を越えて豊田、四日市、大阪、神戸、小豆島を越えて瀬戸内海、そして福岡県行橋市辺りから九州上空に。
到着予定時間よりちょっと遅れて、福岡空港に到着。
福岡空港は、日本国内・海外 46都市、国内線28路線、国際線18路線に国内線14社、国際線29社の航空会社が就航しています。
2022年の利用旅客数が国内3位の14,824,614人/1日平均40,616人(出典:国土交通省・空港管理状況)。99%が国内線で羽田・福岡線は羽田・新千歳線と並ぶ日本の国内線の二大巨頭。
1位の羽田空港の50,427,921人/1日平均138,159人とはかなり離れてますが、3,360m×60m、3,000m×60m、2,500m×60m×2本、国内唯一滑走路が4本あり、敷地面積も国内1位の1,516 haの羽田に比べ、福岡空港は敷地面積は1/4の353 ha、2,800m×60mの滑走路が1本だけ。なので、滑走路1本あたりの離着陸回数が日本で最も多い。
ちなみに僅差の2位は新千歳空港(726 ha、3,000m×60m×2本)の15,227,741人/1日平均41,720人、4位は那覇空港(490 ha、3,000m×45m 2,700m×60m)13,765,285人/1日平均37,714人、5位 成田国際空港(1,137 ha、4,000m×60m 2,500m×60m)13,754,290人/1日平均37,683人、6位 伊丹空港(312 ha、3,000m×60m 1,828m×45m)11,528,144人/1日平均31,584人。
ターミナルビルの増改築と第2滑走路が2025年春に完成予定で、今はそこらじゅうが工事中。
そうそう、今回の格安ツアーでのフライトで、ANAのマイレージが通常567マイルの半分、283マイルが溜まりました。
滅多に乗らないANAのマイル、期限切れで消えてしまうと思っていたら、スマホのマイレージ・アプリでANA Payに移行すると、コンビニとか、Smart Codeに対応しているお店なら気軽に使えます。
ただ、1マイル1円は、ちょっと損した気分かも…。
引っ越し
伊豆に行かなくなって、引き篭もってると、色々買ってしまう…。
まずは、5年以上使ってた無線ルーターの買い換え。
今どきのWi-Fiの規格 Wi-Fi 6E(11ax)に対応したバッファローのWSR-5400XE6を買いました。
アンテナが内蔵、色もチタニウムグレーなので、コンパクト。
INTERNETポートが高速になったけど、LANポートが1つ減って、USB端子も無し。
今まで使っていたのも同じバッファローのWXR-1900DHP3なので、引っ越し機能で設定は簡単にコピーできます。
しかも無線で、スマフォのアプリからも設定できる。
と、INTERNETに繋がらない、6Eも使えない…。
結局、MacBookでファームウェアの更新をしたりで、何とか家中のネットを復活できました。
次に買ったのが、外付けHDD。今までの3TBから4TBに。
これもバッファロー製ですが、前面にTOSHIBAの文字。
Mac用にフォーマット、2TBずつに分けて、Mac OSのバックアップシステム、TimeMachineのファイルをコピー。
これが全然終わらない。3日経っても準備中、項目数が500万を超えてる…。
4日目に、権限がないと言われて、コピーを断念。結局バックアップファイルを新しく作りました。
簡単な操作だと思ったのに、引っ越しって、大変だ。
AOR
去年の夏、シティ・ポップにハマって、ネットで調べた人気曲とか、元々好きだったユーミンや大瀧詠一、山下達郎、その流れからの南佳孝、竹内まりや、鈴木茂、吉田美奈子、村田和人、大貫妙子、更にブレッド&バター、大橋純子、寺尾聰、松原みきなどなど、年代的には1970年代半ばから1980年代の曲が多く、手元にない曲はレンタルしたりヤフオクやネット、iTunes Storeで曲単位で買ったり、作ったプレイリストは85曲で6時間。
で、それが一段落して、洋楽の同じ時代に目が向き、AORに。
AORは、アルバム・オリエンテッド・ロック(Album-Oriented Rock)の略で、シングルチャートを意識したものではなく、アルバム全体としての完成度を重視したスタイル。
その代表的なアーティスト、ボズ・スキャッグスやボビー・コールドウェル、クリストファー・クロス、TOTOなどは高校生から二十歳の頃リアルタイムで、AORとしての意識なしで聴いていて、iPhoneの中にもあります。
それ以外は、ネットで色々調べて、スティーリー・ダンとソロになったドナルド・フェイゲン、ネッド・ドヒニー、ビル・ラバウンティ、ケニー・ロギンス、ドゥービー・ブラザーズとソロになったマイケル・マクドナルド、マイケル・フランクス、エア・サプライ、ジェイ・グレイドンとデイヴィッド・フォスターのエアプレイ、スティーヴン・ビショップ、ジョージ・ベンソン、グローヴァー・ワシントン・ジュニア、ポール・サイモンなどなど、近所のレンタル店が閉店したりCDの棚が縮小され、古い洋楽はほぼ借りられず、中古CDをヤフオクやメルカリとかで買うことに…。あれよあれよと20枚近くになりました。
ちなみに大瀧詠一や山下達郎はAORに影響されたと公言しているし、山下達郎のFor you(1982年)の1曲目、SPARKLEのイントロは、ナイトフライ(Niteflyteってスペルもオシャレ)のIf you want it(1979年)が元ネタらしい…。
もう1つ、アダルト・オリエンテッド・ロック(Adult-Oriented Rock)って説もあって、大人向けのロック、ざっくり言うと激しいロックとは一味違う、都会的な、落ち着いたロックって感じ。ジャズやボサノバっぽい、アダルト・コンテンポラリー・ミュージックとも。
なので、ビリー・ジョエルのJust the Way You Are(素顔のままで)やイーグルスのI Can’t Tell You Why(言いだせなくて)もリストに入れて。
本来、女性ボーカル好きで、シティ・ポップの前にハマってたのは福原美穂で、DVD付きや初回限定盤などなど、ネットで探して集めました。しかし、今回は、何故か買ったCDも選んだ曲も全部男性ボーカル、60曲4時間半。
そして、AOR評論の第一人者、金澤寿和さんが選曲した2016年発売のコンピレーション・アルバム、CD3枚組のLight Mellow – ONE DAYと翌年出た続編、Light Mellow – SEALINEも買っちゃいました。
1曲目から、女性ヴォーカルのディオンヌ・ワーウィック。1972年発売のPL盤、持ってます。まさかディオンヌさんもAORとは。
他にもヴァレリー・カーターやカーラ・ボノフ、メリサ・マンチェスターなど女性ボーカルがけっこう入っています。
こっちのまさかは、ザ・ビーチ・ボーイズ、アース・ウインド&ファイアー、そしてアレサ・フランクリン。リー・リトナーやレイ・パーカー Jr.、フィービ・スノウが懐かしい。ONE DAYにも収録されているカーラ・ボノフのPersonallyがこっちにも。
すでに手元にあった曲とカブってるのは、6枚114曲中13曲。
Macに読み込んで、解説を参考に年を修正して、iPhoneに同期したら、最近追加した項目がたくさん…。アップルさーん、バグですよー。
アルバムじゃなく、プレイリストで聴かないと。
視力が1.2に
毎年12月初旬までエッグのお手伝いをしていますが、今年は11月1週目でおしまい。
翌週、両眼の白内障手術をするためです。
春に会社の健康診断で眼底検査が×で眼科を受診、白内障がかなり進行してるので、手術が必要との診断…。
確かに、右眼だけで見ると、白くモヤのかかったように見える。たぶん、1年以上前から…。
視力も0.6しか出てないから、このままじゃ来年の運転免許の更新が危ういって。左眼の視力は1.0あったけど、こちらも白内障が進行中、いずれ白くモヤのかかったようになり、視力も落ちると。
白内障の主な原因は加齢、50代の半数以上、70代では80%。80代では100%近くが罹患している…。
あと、紫外線や喫煙、糖尿病や薬物(副腎皮質ステロイド、向精神薬など)も大きな原因で、眼の中の酸化ストレスを引き起こし、白内障を進行させる。
うーん、サーフィンやダイビングとか、昔から海に行って、紫外線いっぱい浴びてたなー。日焼け対策なんて皆無、手の甲はシミだらけだし、眼にもダメージあったのね。
白内障は点眼など薬で進行を遅らせる事はできるけど、治すには白内障手術、水晶体再建術が必要。高齢化の進んでる日本では、白内障手術は年間100万例以上。
水晶体の代わり入れる眼内レンズは、柔らかいアクリル素材が主流で、直径6mmぐらい。両端にある支持するループ部分を入れると全長約13mm。折り畳んで目の中に入れられるので、傷口が小さくて済む。
眼内レンズが開発されたきっかけは、第二次世界大戦中にイギリス軍の戦闘機が被弾して操縦席の窓、風防が割れて、その破片がパイロットの眼に刺さってしまい、取り出せないまま放置したところ、感染症等を起こさず、眼の中に存在し続けた事がヒント。
なので、最初の眼内レンズは風防と同じ硬いアクリル樹脂、PMMAと呼ばれるプラスチックで、眼内に挿入するためには6〜10㎜程度の傷口が必要でした。2000年代になって、折り畳んで挿入できる柔らかいシリコーン素材の眼内レンズが開発され、白内障手術の進歩の一つ、創口が小型化されました。
昔の眼内レンズは無色透明でしたが、最近は薄い黄色に着色されています。水晶体も加齢に伴って少しずつ黄色くなるので、より自然に見え、紫外線もカットしてくえる。
遠方・中間・近方のどこか一つにピントを合わせた単焦点レンズなら保険適応内で、手術費用も含めて片眼5万円ぐらい。遠近両用などの多焦点レンズ、乱視矯正レンズは差額が15〜30万円…。ピントを合わせた距離の範囲内がクリアに見える単焦点レンズを勧められました。
レンズの焦点をどこに合わせるか、運転免許が裸眼で更新できるよう、遠方寄りでお願いしました。
術前検診が9月と10月に2回。
手術3日前から、眼の殺菌をするガチフロ点眼液を1日4回さして、手術当日は2時間前から30分おきに瞳を開くミドリンP点眼(散瞳剤)を点眼して眼科に。
待合室で更に散瞳剤と麻酔の目薬をさして、控え室に移動。術着と帽子と心電図の端子を付けて待機。隣の手術室から軽快な音楽と経過を説明する先生の声が漏れてくる。
前の人の手術が長引いて、かなり待たされてからやっと手術室に。
椅子が倒れて仰向けになって、顔に布が掛けられて眼を開く器具を付けられて手術が始まり、麻酔で痛みは無く、明るいだけ。
手術時間は15〜20分。白眼と黒目の境、角膜を2、3mm切開して超音波を発生する吸引器具を眼の中に挿入、超音波で破壊した水晶体を吸引、残った水晶体の薄い膜(水晶体嚢)に眼内レンズを入れて終了。
目に軟膏を塗って、眼帯で保護。眼帯は一晩したまま、寝る時に触らないよう、保護メガネをして寝ると。角膜の傷口は数日で塞がって、傷は1か月ぐらいで消えるって。
受付で抗生物質(セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg、4日分12錠)と痛み止め(ロキソプロフェンNa錠60mg、2錠)、眼帯を外してから挿す目薬をもらって、相方さんに迎えにきてもらい、帰宅。
何か、眼の中に違和感があって、痛み止めを飲んで就寝。シラフのせいか、なかなか寝れない…。翌朝、眼帯を外すと、すっきり。普通に見えて、眩しいぐらい。
前日よりちょっと早めに点眼を始めて、昼前には眼科に。この日はスムーズに手術室に入れたけど、なんか緊張して、手術時間が長く感じた。
この日は飲み薬は無く、目薬を3種類。右左別々に使えと、全部で6本。
目の殺菌をするガチフロと炎症を抑えるリンデロンは1日4回、細菌のDNA複製を阻害するブロムフェナクNaは朝と寝る前の2回。ガチフロは術前にも使ったけど、それは使わず、左右も分けて、5分あけて、図の順番で点眼する。洗顔もできないので、眼の周りをアイ浄綿で優しく拭く。
点眼は医師の指示があるまで、3か月は続けるって。
1週間後の術後検診で、両眼とも視力が1.2、パソコンの文字が老眼鏡無しで、大きくしてたスマフォの文字サイズも標準サイズにして、読めるようになりました。
ちなみに手術費用は、事前に会社で健康保険限度額認定証を交付してもらい、1か月の自己負担限度額は80,100円+(診察費用の総額=10割-267,000円)×1%、約8万円でした。
嫌われ者
赤い彼岸花が終わって、道路脇でススキと一緒に黄色い花を咲かせているのは、セイタカアワダチソウ。
北アメリカ原産でキク科の多年草、英語では「ゴールデン・ロッド(金のむち)」と呼ばれています。日本には1897年に切り花用の観賞植物として導入され、野外で勝手に生育するようになった帰化植物。戦後の1940年代に急速に全国に広がりました。
春から秋にかけて成長して、1〜2.5mにもなり、夏の終わり頃から先端に黄色い花が咲き、綿毛の付いた種になり、地下茎でも増えます。
秋に花粉症の原因となる、同じキク科の1年草、ブタクサに似ていますが、こちらは花粉が重くて風では飛ばず、虫に運んでもらう虫媒花の植物。
見分け方は、葉の形。セイタカアワダチソウの葉は笹のような形で、ブタクサの葉はよもぎのようなギザギザでヒラヒラした感じ。
繁殖力が強く、東名や圏央道の路肩や昭島の職場入口の植え込みにもススキとセイタカアワダチソウが共生してます。
良く肥えた土地では4m以上になることもあり、仕事で通る埼玉・鴻巣市の全長1,016mの大芦橋の下、荒川の河川敷には大群生。
同じ環境で育つ在来種のススキなど、周りの植物の成長の妨げになる、アレロパシー物質を出すことで1970年代に大繁殖、日本の侵略的外来種ワースト100に指定され、日本各地の自治体でセイタカアワダチソウの駆除が呼びかけられました。
ただ、自分の出したアレロパシー物質で自分の種子も育たない、自家中毒で自滅…。1980年代以後は衰退傾向にあるって。
逆に北アメリカでは、侵略的外来種のススキがセイタカアワダチソウなどのゴールデンロッド類の生息地を脅かしてる、と。
悪い事ばかりでもなく、萩の代用として、茎を乾燥したものはすだれなどの材料に利用され、代萩とも呼ばれてます。
根は火傷の際に湿布として利用する事も可能で、乾燥させ粉末にすると防腐剤として使用することができます。花は鎮痛剤、解熱剤にもなり、花から作られたお茶は、下痢、体の痛み、発熱の治療に使用されます。
あと、つぼみの時に日干ししたものを入浴剤として使うと、デトックス作用があり、アトピーにも効果があるらしい。
パラコード
ずっと使ってるアクアラングのシグナルフロート、収納ケースには入れずに付属のロープをぐるぐる巻いて、BCDのポケットに入れてます。
安全停止の時にロープを解くと下に落ちるよう、ロープの先には釣り用のオモリや真鍮のフックを付けて。
そのロープが岩とかに引っかかって何度か切れて、よく見ると、あちこちにほつれがあって、かなり劣化してました。
ということで、ネットで探して太さ2mmのパラコードを買いました。
パラコードは、パラシュートコードの略称で、元々パラシュートの傘と人を繋ぐためのロープで、軽量で丈夫なので、キャンプでテントやタープの支柱を固定するなど、アウトドアで広く使われています。
一般的なロープは、繊維糸を撚った繊維束(ストランド)を3本より合わせた、3打ち。あと、舶の係留などに使われる、繊維束を2本1組にして4組をより合わせた8打ロープやクロスロープ、ヨットロープと呼ばれてるロープがあって、どちらもけっこう太い。
パラコードは、複数のナイロン製の糸を内芯(カーン)と、高強度のナイロンや軽量で水に強いポリプロピレン、紫外線や摩擦に強いポリエステルなどの繊維束を16本丸編みした、16打ち(ブレード打ち)や12本の繊維束を紐状に丸編みした金剛打ちの外装(マントル)からできています。
切れたアクアラングのロープは、オレンジ色のたぶんナイロン糸だけで編んであって芯がありません。
色々な太さがあって、フロートに巻き付けてもかさばらない、太さ2mmで検索して、1芯で軽いポリプロピレン製、耐荷重90kgのパラコードに。表面を見た感じ、たぶん16打ちです。
もう1つ、予備のフロートには小さめのリールを繋げてました。このロープ、太さはアクアラングのと同じぐらい。
芯のある、たぶんナイロン製ロープは、長さが15mもあって、リールのままBCDのポケットに入れるにはかさばる…。ちなみに今売ってるアクアラングのフロートに付属のロープは7mですが、ぼくが使ってたのはもう少し長かった感じで、安全停止の目安、5mの倍あればいいかなと。
届いたのを確認すると、アクアラングの付属ロープと同じ位の太さ、メジャーで測って、自分のと相方さんのアクアラング、予備のビーイズム用に、3本に切りました。
切り口をライターで炙ってほつれ止め。フロート本体と釣り用のオモリにもやい結び。安全停止の目安に、真ん中の5mのところに結び目を1つ。
すぐに解けるチェーンノット(くさり結び)にしたけど、1本で疲れちゃった…。
水温
久々に海ネタです。
8月、台風がたくさん発生して、山の日からのお盆休みは大事を取ってお店はお休み。田子の花火も延期になっちゃいました。
その前の週もうねりがあり、湾内のみ。久しぶりに白崎に潜ったら、土管のある辺りにムレハタテダイの群れ。越冬したんじゃないかってサイズ。
枝サンゴは壊滅的な状況…。去年12月には、元気なサンゴもあったのに。
なので、ソラスズメダイに混ざってたハナゴイの幼魚、背景が寂しい…。
ちなみに今年2、3月の1番水温が下がる時期、水温は16〜17度。春先も多少上下したものの、20度前後と高い日が続きました。
今年は7月から猛暑が続き、東京は今年猛暑日が22日もあり、昨年の年間猛暑日最多記録16回を上回り、記録更新中。7月6日から続く30度以上の真夏日は8月末で連続57日、8月は全ての日、31日連続は観測史上初。
9月1日に気象庁が発表した2023年6〜8月、今年の夏は、全国的に平年を大きく上回り、1898年から統計を開始した日本の平均気温偏差は過去最高を記録、今まで1番高かった2010年の+1.08を大幅に上まる+1.76でした。
気温が高ければ、水温も上がりますね。
2本目に潜った尊ノ島も浅場のサンゴは白化したまま、水温が25度以上と高いせいか、南系の幼魚がちょっと大きい。
水深10m以上の砂地には小さなテーブルサンゴがあって、復活の兆しかな。
台風7号のうねりが収まった後、水温がまた上がって、浅いところは29度もあります。深場でも24度。
フト根の中層には玉のような群れ、よく見るとニザダイです。初めて見ました。
南の根頭、割れ目にタテキンの幼魚、去年いた子が育ったのか、青と白の渦巻き模様です。
季節限定ポイントの田子島、元気なテーブルサンゴにはヤリカタギやフタスジリュウキュウスズメダイ、ナンヨウハギの幼魚、メガネゴンベ、ミナミギンポなどなど、季節雷遊漁が増えました。
水温が上がって変わったことはもう1つ。たくさんいたビゼンクラゲがいなくなりました。
その代わりというか、港の中でタコクラゲが大発生。ダイビング終わりに残タンで潜ってみました。
水深20〜30cmのところをけっこう活発に泳いでいて、カメラを向けると突進してきます。
本来は、関東以南の温かい熱帯の海域に住んでいて、傘にある白い斑点と足が8本から、タコに似てるとこの名前になったとか。
体内に褐虫藻が共生していて、白や茶色っぽいのとか、体の色はカラフルで色々。傘の大きさは10cm位から、2〜3cmの小さいのも。
パラオのロックアイランドにある無人島にタコクラゲの仲間がたくさんいる、ジェリーフィッシュレイクは有名で、このまま増えたら観光資源になるかも。
タコクラゲは、たくさんあるクラゲの種類の中でも比較的飼育しやすく、海水魚を取り扱っている大きめのショップや、ネットで入手できます。
必要なろ過機器などがセットになっているクラゲ専用の飼育水槽を使って、人工海水の水温を25度ぐらいに保つ必要があるとか。
海釣りGO!
去年トラブルがあって、釣りが全面禁止になった田子漁港。週末でも駐車場はガラガラ。
釣り禁止の看板の横に、海釣りGO!と書かれた青い看板が新設されてる。
ちなみに裏面はメジャーです。
田子郵便局の向かい、防波堤にも大きな看板があり、港の地図と説明がありました。
海釣りGO!は、アプリを通して釣り場・駐車場の予約と利用ができるサービスだって。7月末からアプリの配布が始まるって。
地方創生事業「森と海の6次産業化プロジェクト」の一環で、事業主は町と伊豆漁業協同組合田子支所。アプリの開発と運営は、さかなファーム。
アプリで予約、海釣り券を購入。24時間受付可能で、早朝・深夜も可能らしく、GPSでエリアや日時を確認、巡回する監視員にスマフォの画面を見せる仕組みらしい。
港に戻って、船が係留されている岸壁を見ると、釣り禁止エリアの赤いプレートが設置されています。
監視カメラもある。
釣りエリアは、漁港の両端と田子郵便局の辺りだけ。
漁港奥の岸壁から覗いた海には、ボラとタカノハダイがいた。
元々漁港での釣りは無料でしたが、海釣りGO!では釣りが300円/時間。タダだった駐車場も、指定された漁港奥、東洋水産・田子工場前でこちらも100円/時間。
漁協の建物の奥、灯台のある防波堤は、内側は釣りエリアですが、外向きのダイビングポイント、白崎は環境保護で釣り禁止。
釣具のレンタルは、郵便局そばのサンフレッシュで、500円/日。ただし、受付・返却は9:30~18:00。
お金がかからないのもあったけど、元々釣り人に人気のあった田子漁港。ただ、深夜の騒音やゴミの放置などの問題があり、とうとう去年釣り禁止に。
ちなみにダイビングやシーカヤックのゲストは、漁業協力金を収めてるし、駐車場も500円/日を漁協に払ってる。
お店の奥にある瀬浜も夏の海水浴シーズンは、駐車場が予約制で有料(2,000円/1台)になって、1日65台に限定される。
新しいシステムは、釣り人に受け入れられて、うまく機能するでしょうか。
庭の花
毎年やってる家庭菜園、今年も4月に植えたミニトマト、小江戸川越産の千果はもう実が赤くなってます。
一緒に植えたゴーヤ、さつま大長レイシにも早くも花が咲いています。
いま庭にはいろいろな花が咲いています。
見た感じで、ユリかなとか、大雑把には分かるけど、魚のように、コレはキンギョハナダイとか、個別の名称が分からない…。
根元に名札があるので、それで確認。
あとは、撮った写真で、Googleレンズに聞いて、調べる。
これ、魚より正解が出ます。
それでも分からないことも…。
復興中
5月恒例、沖縄に行ってきました。
日程は3泊4日、初日は移動のみで中2日にダイビング、最終日はレンタカーで観光とお買い物。
行きは、15:35発のSKY 519便。羽田空港の北ウイング2F 出発ロビーは修学旅行の学生でごった返してます。
機材は、2021年6月から運行運航がスタートしたピカチュウジェット BC1。黄色に塗られた機体にピカチュウが10匹描かれています。
ダイビング初日は、強風と雨、水温も思ったより低くて、寒かった…。
2日目は晴れ間も見えたけど、北西の風が強くて、座間味島に行けず…。ま、最後の1本でロウニンアジと遊んだので、楽しかったけど。
で、最終日は、首里城がどれくらい復興してるか、見学してきました。
城郭(じょうかく)内へ入る第一の正門、歓会門(かんかいもん)をくぐると、階段の向こうに見える瑞泉門(ずいせんもん)の奥に見慣れない大きな建物が見えます。
券売所のある広福門(こうふくもん)から下之御庭(しちゃぬうなー)に。
首里城正殿のある御庭(うなー)へ入る最後の門、奉神門(ほうしんもん)。
左側(北側)の納殿(なでん)は、屋根が一部焼失しましたが、2021年6月に復旧工事が終わってます。
火災の影響を受けながらも奇跡的に立っていた大龍柱(だいりゅうちゅう)は、2020年11月に補修が終わって、展示室に。
この大龍柱、向かい合わせか、正面向きかで大論争になっていて、首里城は歴史上、2019年の焼失も含めて、過去に5回も焼失していて、その度向きが変わってるとか。平成の復元では1768年の寸法記を元に向かい合わせ。今回も2022年1月に暫定的な結論として、向かい合わせになる。
奉神門を入ると、目の前には首里城正殿が描かれた木材倉庫。
鉄骨2階建ての倉庫の中は、木材置き場のほかに加工場、職人が実物大の図面を描く、原寸場(げんすんば)がある。
2022年11月に着工した正殿復元整備工事は、2026年秋に復元することを目指している。
平成の復元にはなかった、初期消火対応のスプリンクラーを設置。新たに低照度監視カメラや火災報知設備の感知と同時に消防へ通報するシステムなど、最新設備も導入する。
首里城公園内は、正殿などがある国営区域とそれ以外の県営区域で別々に管理されている。双方の防災センターの連携不足で初期消火に遅れが生じたことから、国と県は防災機能を統一し、司令塔役の職員を置く。
正殿完成後の26年度以降に北殿、南殿・番所(なんでん・ばんどころ)、黄金御殿(くがにうどぅん)、寄満(ゆいんち)、二階御殿(にーけーうどぅん)、近習詰所(きんじゅうつめしょ)、書院・鎖之間(しょいん・さすのま)などの復元工事が始まる。防災、防火対策に加え、美術工芸品の収蔵、安全面に配慮した利用者の動線確保など、今後議論するとか。
再講習
本来、去年4月に再講習が必要だった上級救命講習ですが、新型コロナ対策で講習の開催中止や定員人数の減少等により、有効期間内に再講習が受けられない事が予想され、有効期間を延長し受講できる期間を設け、有効期間に応じた受講機会の確保を行う措置がされました。
令和4年1月1日以降に有効期間が満了ぼくの場合、有効期限から15か月(1年3か月)延長されました。
再講習は、延長された有効期限の6か月前から受講可能で、予約サイトで確認したところ、4月から再講習が可能となり、前回と同じ、立川防災館の直近の日程で4月15日13時を予約しました。
ちなみに再講習は3時間、教材を含む受講料は1,800円です。
当日、郵送されてきた受講票と前回忘れた上履きを持って、電車とバスを乗り継いで立川防災館に。
受付で受講票を出すと、29番のイスに座るように言われ、CPR(心肺蘇生)訓練用のマネキンは15番を使うようにと。イスは全部で30脚、実技講習は2人1組、定員がコロナ前の1/3らしい。
イスには、再講習のテキストと三角巾、カプセルに入った蘇生用マウスピースがあります。訓練用のマネキン、リトル アンとリトルジュニアは裸、ベビー アンだけ服を着てます。
時間がタイトらしく、大きなモニターにテキストに沿った項目が表示され、足早に座学が進み、CPRの実演の後、すぐに傷病者を発見したところから心肺蘇生までを実技講習。
ただ、感染予防のため、自分独りで周りには人はいません。人工呼吸は、蘇生用マウスピースをマスク代わりにして傷病者の口鼻を覆い、フリだけ。
リトル アンは、胸骨圧迫で適正に押せてるとカチカチと音が出ます。最後にそのスコアがモニターに表示されます。リトルジュニアは同じように両手、または片手で。ベビー アンは指2本。これが1番辛い感じ…。
AEDの講習は、従来モデルと2021年7月に認可された、解析結果から電気ショックが必要の場合、ショックボタンを押さなくても自動的に電気が流れるオートショックAEDの両方の説明と実演。
休憩後、講師が代わって、気道異物除去の説明。成人と小児は同じで、幼児はベビー アンを使って実演。
最後はその他の応急手当(ファーストエイド)、止血法、三角巾の使い方、火傷、熱中症などなど。
前回同様、20問のペーパーテスト、自己採点で満点。発行された認定証、有効期限は令和8年4月14日まで。
曲がってた…
お恥ずかしい話ですが、3シーズン使ったTUSAのレギュレーターを、やっとオーバーホールに出しました。
本数にして、250本を優に超えてるので、怒られそうな感じ…。
見た感じ、ホースの根元や1stのタンクとの接合部分に緑色のサビ、緑青(ろくしょう)は無いし、ホースにも目立った傷は無い。
で、友人のと一緒に4セットをまとめて業者さんに送り、今回は1stと2nd、オクト、ゲージスイベル(残圧計のジョイント部)のOリング交換、中圧ホースのカプラーのオーバーホールもお願いしました。
先方に到着してすぐに作業してもらい、約1週間で戻ってきました。
段ボールを開けると、1セットずつ丁寧に梱包された機材とそれぞれの明細書、交換したパーツが同封されています。
明細書を見ると、交換パーツはキットではなく、交換したOリングやデマンドシート単品の単価で、作業工賃も良心的で、みんな合計で15,000円弱とありがたい価格。調整した1stの中圧値や2ndのフリーフロー圧、初動抵抗値も記載されてます。
1stのタンクとの接合部分は、中のメッシュもぴかぴか。
ただ、ぼくのはちょっと高い…。
事前に連絡があって、1stをタンクに固定するネジが通ってるヨークが歪んでいて、その土台、ヨークリテーナーと一緒に交換したので、その部品代が6,500円。
業者さん曰く、TUSAのヨークは、その素材のステンレス・スチールが柔らかく、タンクに取り付けたまま倒したりすると、曲がってしまうとか…。打ちどころが悪いと、その場でエア漏れの音がするって。
そういえば、セットしたタンクをタンクベンチに立てずに出航して、倒したことがありました。
ヨークとヨークリテーナーをじっくり見てもどう歪んでるのか、はっきり分かりません…。
ヨークの先端近くにあった穴、新しい方のヨークには無いのは、強度を改善するため?
ソーラー充電式
ずっと使ってるスントのダイコン、ZOOP NOVO。
2年前に電池交換してからまだ170本ぐらいしか潜ってないのに、ローの表示が出る。
ゲストに渡すログを書くとき、水温をダイブプロフィールグラフの時系列で見るのが常になってたから、電池の消費が激しいのかも…。
そんなとき、相方さんが手に入れたTUSAのソーラー充電式、DC Solar LINK IQ1204を見たら欲しくなって、自分も買ってしまいました、中古ですが。
去年、創立70周年のTUSA/タバタは、1980年代からダイコンを作っていて、2004年にセイコーエプソン製で大画面、バイブレーション警告機能が搭載したIQ800を発売、2009年に残留窒素のバーグラフが加わったIQ850、2014年にダイブコンピュータで世界初、電池切れの心配がないソーラー充電式のIQ1202、2016年に画面サイズが一回り大きくなり、Bluetoothでログデータが転送できるようになったIQ1204に。
IQ1204の特徴は、減圧潜水(DECO)に切り替わる少し前に警告を促してくれる、TUSAだけのM値警告機能があります。
通常設定時、水深20mで無減圧潜水の残り時間が7~8分になったところ(体内窒素圧90%)でアラームが鳴り、画面上のバーグラフが点滅、M-OVという表示が出ます。
このIQ1204やアクアラングのCALM plus+など、ソーラー充電式で多機能なダイコンが出てきて、その使い方をゲストに聞かれる機会が増えたのも理由ですね。
相方さんのは新品なので、元箱に保証書、ユーザー登録、スタートガイド/基本操作ガイドがありますが、ぼくのは中古、レンズガード付きの本体とスタートガイドだけ…。
しかし、ツートンカラーなどカラフルな現行モデルにはない、シンプルなオレンジ単色なのがいい。
大きさは、61×53×16.7mm、重さ85g(バンド含む)と、66.1×66.1×26.2mm、重さ120gのZOOP NOVOよりかなり小さい。それでも画面サイズは直径26.7mmあって、文字も見やすい。
ダイブモードでは、残り無減圧潜水時間がメインで、上に潜水時間、現在水深、下に最大水深、現在水温が表示され、その下に体内窒素量と体内酸素量/酸素分圧値のバーグラフもある。なので、水中ではあまり操作しなくてもいい感じ。
ちなみにIQ1204には水感知センサーはなく、圧力センサーで水深1.6mの圧力を感知してからダイブモードに切り替わります。通常、圧力センサーは20秒毎に大気圧を測定しているので、ダイブモードには最短1秒、最長で20秒後。
操作ボタンは左にアジャストとモード、右にログとプランの2つずつ、画面下の「T」がバックライトのボタンになってる。
基本時計モードは、12/24時間表示があり、左下のワールドタイム表示はオン・オフできる。
ソーラーパネルはレンズの内側、レンズガードが付いてると見にくいけど、文字盤の外周にある黒い部分、ここに晴れた日の屋外などで光が当たっていれば、8時間でフル充電で30本のダイブモードが可能。逆にパワーセービングモードにしておけば、暗所で約2年置いても電池切れの心配はないって。
文字盤下の充電レベル表示がH(良好)、M(ほぼ良好)なら全ての機能が使え、右上の曜日表示が「CHG」の点滅になると、Bluetoothでログデータが転送できなくなり、充電レベル表示がL(充電不足)になるとダイブモードが使えません。
ちなみにソーラーで充電する二次電池の寿命は、目安として7年以上。充電できなくなったら二次電池の交換も可能ですが、その交換用電池の在庫は、製品の販売終了後3年となってる…。半永久的に使えるわけではない。
そうそう、TUSAの重要なお知らせ(2016年6月21日)にあった誤作動について、コンピュータプログラムのバージョンを確認したところ、021と問題無しだったけど、相方さんの新品の027とはバージョンがかなり違う…。よく見ると、体内窒素量/体内酸素量のバーグラフの下、ラインの赤い部分が薄い。
ログモードでは、ログ番号、潜水年月日、潜水開始・終了時間を表示。
L-1に切り替えると平均水深、潜水時間、最大水深、最低水温を表示。
更にL-2で、セイフティーファクター、使用酸素濃度、高酸素濃度のガスを使った加速減圧を伴うテクニカルダイビングや職業潜水に必要な情報のCNS(中枢神経酸素中毒を予防するための曝露制限値に対する比率)、OTU(肺酸素中毒を予防するための曝露値)が表示されます。
ログモードからMODEボタンでダイブプロファイルが表示され、潜水時間を20秒間隔で水深と水温の推移が1秒毎で表示されます。
スマホ用アプリの「ダイビング Log」をiPadにインストールして試してみた。
アプリを開き、IQ1204のBluetoothをオンにすると、ログデータを転送できる。ただ、この時近くに複数のIQ1204があると、全部リストアップされ、どれが自分のIQ1204か分かりにくい…。
IQ1204のログデータは、スントのDM5のように、自動転送されるのではなく、選択したログデータだけが転送される。
ログの項目は、IQ1204から転送されるデータ以外にもたくさんあって、入力するのが大変…。
表示する項目は、アプリの設定画面でオン・オフできます。
IQ1204の設定もアプリ上でできるのは便利かも。
ログデータは、1ダイブ毎に画像として出力できますが、タブ区切りのテキストとか、Excelに読み込めるデータなら、便利なんだけど…。
新江ノ島水族館
今年も海外旅行は無理、ということで恒例の水族館巡り、初めて新江ノ島水族館に行ってきました。
世田谷に住んでたサーファーだった20歳のころ、茅ヶ崎、大磯、鎌倉と湘南にはかなり通いましたが、橋を渡って江の島に行ったことも、片瀬海岸にあった江の島水族館に行ったこともありませんでした…。
新江ノ島水族館がオープンした2004年ごろには、横浜から伊豆に通うダイバーで、R134号線や西湘バイパスはよく利用しましたが、藤沢から東側には行ったことがありません。
鶏インフルエンザ対策で、階段手前のマットで靴底を消毒、相模湾ゾーンに。
館内の水槽では最大規模となる、高さ9m、水深6.5m、容量1,000t、厚さ41cmのアクリルガラスを使用している相模湾大水槽を2階から見学。
この水槽は、できる限り自然のままの環境に近づけるように、2つの造波装置で絶えず波を発生させてる。
リアリティにこだわり、相模湾に生息する生物だけ、100種20,000匹が暮らしてるとか。
12時のイベント、「見てみよう!さかなたちのごはん」に合わせて1階の相模湾大水槽前に。
幼稚園児に囲まれながら、待っているとアナウンスと共にマイワシのエサやりが始まりました。餌はコペポーダ(プランクトン)や配合飼料。
約8,000匹の群れが崩れ、餌を食べるマイワシ、アジも一生懸命に餌を食べてます。
群れが崩れた時、同じ水槽にいる肉食の魚たちに襲われる可能性があって、実際マイワシの数は減るそうで、時々追加してるとか。
ちなみにイワシの群れを展示したのは、新江ノ島水族館が最初で、リニューアル後の目玉として、サメなどの大型の魚類ではなく、イワシの群れを展示している。
シラスの生態を展示する水槽は世界で初の試み、2014年4月から始まったシラスの常設展示。
シラスはマイワシ、カタクチイワシの稚魚の総称で、シラス展示はカタクチイワシの稚魚です。昨年、10世代目の繁殖に成功している。
シラスとして展示できるのは、30日間ぐらい。それを過ぎるとウロコが出てきて、顔つきも変わってしまい、70日ぐらいで成魚になってしまう。
そのため、40日というサイクルで、展示できるシラスを用意している。
孵化から1週間〜10日の間というのが、一番弱く、病気に罹りやすい時期。アミルウーディニウムという寄生虫が寄生しないよう、水槽の消毒の時期や海水の塩分の調整、閉館後も照明を消さず、消灯のショックで驚いて水槽に激突しないよう、気を使っている。
あと、シラスやクラゲ、フウセンウオの餌になっているワムシという動物プランクトンも水族館で繁殖している。
1973年、クラゲの常設展示に成功したのも世界初。現在は約14種類のクラゲを展示している。
13:30のショー「Wave ~きみの波になりたい~」を見にイルカショースタジアムに行くと、水のかかる前2列にはカッパを着た幼稚園児がたくさん。
かなりの水しぶきで、無防備に最前列に座ってた人はびしょ濡れ…。
最後に「しんかい2000」を見学。
12月の田子
明けましておめでとうござます。
年末の田子は、ってエッグは冬季休業中、他の方のように、最近の海情報はお伝えできません。最後に潜ったのは12月最初の週末…。
土曜は風が収まって、凪。
前週からまた水温が下がって、21度。この日の最高気温は16度、水温との差が5度もあって、スナベマリンで作った6.5mmのツーピースでも上がってからの船上が寒くて、2本目から2009年に作ったUGOのロクハンに。
元々硬い両面スキンが更に硬い感じで、慎重に、全身シャンプーでシャワーを浴びながら着ました。
3年前に着たときはパンパンだったけど、ここ1年ぐらいで体重を落として52kg、体脂肪は12%。部活に燃えてた高校時代の体重なので、すんなり着れました。
翌日の日曜は西寄りの風で外海には出られず、久しぶりの湾内。
この日は、フリーで潜らせてもらい、1本目は白崎。
まずは先端付近の土管を覗いてイセエビ探し。ここ数年めっきり数が減って、どこを覗いてもいない…。
ちなみに同じく全然いないサザエは、東伊豆では増えてるらしく、イセエビも茨城県や福島県では漁獲量が増えてるとか。温暖化の影響でしょうか。
先端から少し北に行った砂地との際に、巡回コースで必ず見るウデナガウンバチがあります。
この日は、アカホシカクレエビとイソギンチャクモエビがいました。近くにサンゴイソギンチャクやシマキッカイソギンチャクもあるけど、カクレエビの仲間は大抵ココにいます。
このウデナガウンバチ、パソコンの中を調べたら2005年の写真がありました。たぶん、もっと前から見てた気がする…。イソギンチャクの仲間って、かなりの長寿らしい。
自分ひとりなので、ゲストに遠慮して後ろからズームで撮ることもなく、久々にじっくり撮れました。しかもカメラは相方さんのTG-6、オートフォーカスでもくっきり。
で、改めてパソコンで写真を見たら、アカホシカクレエビじゃない…。目と目が白い線で繋がっているので、ニセアカホシではない。まだ成熟してないのか、体の点も腰の斑紋も紫。ホンカクレエビ属の1種、かな?
浅場に行くと、外海で見るようになったスジアラや大きなニセカンランハギがいました。温暖化の影響?
枝サンゴは奥の方が元気な感じ。トノサマダイ、ミズジチョウチョウ、アケボノチョウチョウ、スミツキトノサマダイ、トゲチョウチョウ、ミツボシクロスズメダイ、フタスジリュウキュウスズメダイなどなど。
2本目は湾内で1番穏やかな尊ノ島。
防波堤近くから砂地に降りると、物陰から小さなオオモンハタがこちらをうかがってます。
防波堤の先端に行くと、キビナゴの群れ。それにブリやカンパチがアタック。
まさか湾内でそんな光景が見られるとは、しばらく見入ってしまった。
陸と海の写真
11月になって、台風の影響も無く、凪の日が多い田子ですが、行くまでが大変。東名高速の集中工事で、大井松田IC先で必ず渋滞…。
17:15、日没からもう1時間弱、対岸の見える八木沢辺り。南の方はまだ空は明るくオレンジ色。
翌朝、港の駐車場に行くと、夜来た時にはガラガラだったのが、他府県ナンバーの車(自分もそうですが…)がたくさん。ただ、人気がありません。
6月の船舶と釣人のトラブルで、とうとう港での釣りが全面禁止になり、白崎の灯台に続く防波堤も港の岸壁も、釣り人はいません。
で、陸の写真は先月買い替えたiPhone 14 Proなので、画質には問題なく、構図などどう撮るか、自分のセンス次第。
ちなみにセンサーサイズも旧型から65%大きくなった、7枚構成レンズのメインカメラで4800万画素(8064×6048)の写真(上)を撮ってみると、雲や港の海面とかのグラデーションが1200画素(4032×3024)の写真(下)との違いがはっきり分かります。
しかし、ファイル容量が70.3MBって、実用的じゃありませんね。
陸は、田子島越しの富士山も裾野まですっきり見えます。海は、港でも底が見える位、透明度はいい感じ。
まずは、1番人気の沖のフト根。オレンジ色の壁、キンギョハナダイの群れの中に尾鰭の先の色が違う子も。シロオビハナダイのメス?
エッグの写真館とかに使ってる写真、ほとんどが相方さんがTG-6で撮ったもの。11月になって相方さんが来れなくなり、有効画素数は同じ1200万画素のTG-5で撮るものの、遠目でピンボケばかり…。iPhoneに転送して多少いじって海情報代わりにTwitterにアップしてるのを改めてMacで見ると、かなり酷い…。
ところで、今年はハタタテハゼの数がすごい。
ソメワケヤッコやアブラヤッコと同じく、深場が好きなのか、チャイロヤッコの幼魚も複数いますが、臆病なので、しっかり撮れません…。
根頭にいるのは分かってるタテガミカエルウオの幼魚、午後遅い時間にフリーで潜り、やっと撮れました。
翌日もフリーで粘ってると、色の違う、スジタテガミカエルウオの幼魚かも。
次は沖ノ島。ブイのある根の上、セダカスズメダイやハクセンスズメダイの幼魚もたくさんいるけど、トゲトサカに隠れてなかなか撮れない。
サンゴがある小平床はチョウチョウウオ系が見られる。ソラスズメダイの群れは、外海ではここが1番かも。
カメラの性能以上に撮り手に問題があるのは明らかだけど、早くTG-7が出ないかなぁ…。
風と風と雨
ここ3年海外に行けてないので、秋も沖縄。今年は、エッグの休みに合わせて10月の後半、いい時期に行けました。
初めて乗ったB787を楽しんだのも束の間、生憎の強風で、ダイビング初日は慶良間諸島に行けたものの、ポイントは限られてしまい、砂地オンリー…。
1、2本目は座間味島の唐馬浜。
白い砂地にサンゴ礁。それに群れるデバスズメダイ、これぞケラマって感じ。
よくミナミホタテウミヘビと呼ばれてた、実は別種のトンガリホタテウミヘビを発見。思ってた以上に大きな顔、特徴の下顎に沿った黒点がはっきり。
対岸の渡嘉敷島に移動。3本目はアリガーケーブル。
因みに4月の知床遊覧船沈没事故の影響で、乗船中はライフジャケットかウェットスーツ(ワンピースは腰まで)の着用をと、厳しくなってます。
ダイビング2日目、風向きが少し変わって東北東。遠くには行けないと、午前中はチービシで様子を見ることに…。
1本目は、クエフ島北。アンカーからエントリーして、流すドリフト。北側と言ってもナガンヌ島と神山島の影になっているので水中は穏やか、程よい流れ。
3つの島は無人島ですが、ナガンヌ島には宿泊施設があって、桟橋があります。その近くにボートが集まってます。ここで水面休息。他には行けない感じ…。
2本目は、ナガンヌ島の桟橋沖。今度はフリー潜降で、大物狙いで中層を泳ぐ。さらに泳ぐ。何もいない…。見たのは遠目にモヨウフグだけ。
3本目もチービシのタートルシティ。今度も空振り…。ぼくだけ、少し降りてコクテンフグとネムリブカを見ましたが、相方さんは何も撮ってません。
最終日はレンタカーで本島北部のヤンバル観光。コンパクトカーを予約したのに、少し大きなクルマでもいいですかと、三菱・エクリプス クロスを用意されました。
沖縄自動車道を使って、ドラマのロケ地、赤墓ビーチに。
今帰仁城跡も見学。
帰り道、色々寄り道をするつもりが雨で、すぐに沖縄自動車道に。前がかすむぐらいの雨脚で自主的に低速走行…。
那覇に戻ると、雨はあがっていて、早々にレンタカーを返却。指定のスタンドで給油すると、何とレギュラーが176円/L、レシートと一緒に12円/Lの割引券が出てきましたが、観光客には使えません…。
200Km走って16.67L、コンパクトカーならもっと燃費よかっただろうな。
その後
9月の半ば、季節限定ポイントの田子島もそろそろクローズになる頃、灯台を近くで見ると、鉄柱みたいな仮灯台が、8月の半ば頃に足場があったのが外されて、しっかりしたモノに建て替わってます。
新しい灯台はスマートで足下にドアがあるだけ。
ちなみに古い灯台は足下に小屋みたいなのがあって、4月末に見た時には船着場が整備され、島に重機が運ばれて鉄柱の仮灯台が建てられました。
7月にはその古い灯台はなく、北側の法面の保護工事中。
で、海は9月になってやっと水温が上がり、田子島ではキビナゴの大群、アオウミガメにも度々遭遇。
中層を漂ってるのをたくさん見かけるビゼンクラゲ。
ネットで検索すると「スナイロクラゲ」となってるページもありますが、wikiによると過去には別種とされていましたが、今はビゼンクラゲのシノニム(異名)だと。
あと、ヒゼンクラゲという、同じビゼンクラゲ科ビゼンクラゲ属のクラゲもいて、備前(ビゼン)は、岡山県の瀬戸内海。肥前(ヒゼン)は、佐賀県と長崎県にまたがる有明海。
見分け方を解説したページを色々みると、傘の表面がツルツルなのがビゼンで、ヒゼンは大小2種類のツブツブの斑点があると。あと、傘の下の足、口腕付属器の長いのがビゼン、短いのがヒゼン。
同じく地名が付いてるエチゼンクラゲと3種類とも食用クラゲで、その中でもビゼンクラゲは中華食材では高級品。
田子島や小平床の浅場の白化したサンゴのその後は、茶色くなって、一見すると復活したようにも見えますが、藻や貝などが付いて汚れているだけ。
死んだサンゴには、ポリプを食べるチョウチョウウオたちは寄り付かず、ミツボシクロスズメダイがいるだけ…。
元気なサンゴには、南から流れてきたフタスジリュウキュウスズメダイやヤリカタギ、ナンヨウハギが隠れています。
そして台風が続けて通った後、タテジマキンチャクダイの幼魚やハタタテハゼなど、一気に季節来遊魚が増えました。
潜航ロープの途中にあるブイにコガネシマアジも。
Oリング違い
買ってから2年以上経ってるせいか、TG-6の防水プロテクター PT-059が水中で曇ったりプチ水没したりで、Oリングを交換しました。
そういえば、今年5月、久しぶりにOリングを外してグリスアップ。そのあとの沖縄でも曇ってた…。
PT-059のOリングは、TG-5用の防水プロテクター PT-058と同じ品番のPOL-058。
Amazonが1番安かったので、ポチッと。翌日届いたのがPT-053/PT-055/PT-056/PT-057用のOリング、POL-053(送料無料・税込1,300円)。
なぜ?って、「TG-6 Oリング」で検索した結果の中で1番安かったのを選択、品番をよく見なかったから…。
念のため、Amazonの出品者に質問してみたけど、互換性は確認できず、改めてPOL-058(送料無料・税込1,727円)を注文。届いたのを比べると、一緒のような気がするけど。
そうそう、梱包にはPOL-053が「0.1Kg」、POL-058は「0.0Kg」と重さの違いが…。
因みに返品の手続きは簡単で、Amazonの購入履歴からPOL-053のところにある「商品の返品」に進み、メールで送られてきたQRコードを最寄りのヤマト運輸 営業所でネコピットの端末に読み込ませ、印刷されたシートと梱包したPOL-053を受付に出すだけ。送料とか手数料もかかりません。
ということで、Oリングの注文を間違えた話はここまで。ここからはPOL-058の新旧の違い。
2年以上使ってた古い方、白っぽくまだらに変色してます。伸ばしてみると更に白い感じ。
色だけでなく、触ると所々に引っかかりがある。
iPhoneでアップにしてみたけど、うまく撮れないので、TG-6の顕微鏡モードで。光学ズーム×4.0(レンズ焦点距離:18.0mm、f/2.0)で。なんか黒っぽい点があるけど、ピントが合わない。
次に背景を変えて、TG-5でも顕微鏡モードでズームせずに×1.2(レンズ焦点距離:5.5mm、f/2.8)で撮ってMacでトリミング。白い筋みたいのがある。
更に、ちょっと被写体からカメラを離してTG-5で光学ズーム×4.0(レンズ焦点距離:18.0mm、f/2.8)。横方向に白い筋と欠損した感じの黒い溝。
場所を変えても白い筋があちこちに。
Oリングを装着する溝とOリングの接する側も確認、メガネ拭きでしっかり拭いて。
カメラと新品のシリカゲルを入れ、もう1度ゴミとか毛が入ってないか確認してからロックしました。
PT-059など、TGシリーズのハウジングはポリカーボネート樹脂で、ちょっとした衝撃でも打ち所が悪ければ歪んでしまい、それが水没の原因にもなるらしく、Oリングを交換しても水が入るようなら、最悪ハウジングの買い替えかも…。
で、Oリング交換後、1日目は問題なく2本潜り、翌日1本目が終わってカメラ用の水槽に入れ、2本目に行こうとしたら、水圧のかかっていない水槽の中で水没してました。(;_;)
バッテリーの交換に1度開けたけど、Oリングの周りにゴミなど付いていません。
あと、疑われるのは、操作ボタンの中でぶつけたりしやすい外側のMENU/Wi-FiボタンとOK/AFLボタン。1日目が終わって、写真をiPadに転送するのにMENU/Wi-Fiボタンをけっこう使いました。
見た感じ、ボタン自体に傷とかは無いし、曲がってる様にも見えません。
ボタンを押すと根元に小さな黒いOリングが見えますが、これはユーザー自身が交換することはできないと取説に書いてあります。
この黒いOリングが水没の原因か?
仮にメーカーに送って交換してもらうと、費用と日数がどれぐらいかかるか…。オリンパスのサイトを見たら、オーバーホールが17,000円だって。
試しにハウジングの中に真水を入れて、操作ボタン類を押しまくって、外周やボタンの根元をティッシュで拭いてみたけど、濡れていません…。
ということで、どこから水没しているのか、特定できず、買い換えました。
色々調べて、在庫のあるコジマPayPayモール店で送料無料・税込33,000円、ポイントやクーポンを差し引いて、29,550円でした。
因みに前回カメラとセットで買って実質67,063円が、TG-7が出てない今1万円以上も値上がりしていて最安値が79,610円、TG-6のみでも50,332円です。
サンゴの白化
今年、4月末に行ったきり2か月行ってなかった田子、7月になって毎週通ってます。
金曜日に日野から移動、7月前半はずっと天気が悪く、道中はずっと雨。
船原峠を抜けて土肥に出る頃には止んで、雨上がりの海岸線から雲の下に対岸がはっきり。山肌に雲が浮かんでます。
少し南の方は、雲と海の間がオレンジ色に。
土曜日、曇り空の下、季節限定ポイントの田子島に行くと、改修工事の灯台がLEDの仮設に変わってました。
海の中はというと、外海でも浅場の透明度が悪くて群れの迫力はイマイチ、水温が17〜19度の深場中心に。
そんな中、田子島や陸のフト根ではヒゲダイを、水温が低いせいか、間近で見られました。
温暖化の影響か、幼魚じゃないサイズのハタタテダイやオニハタタテダイも。
日中のスコールで、大きな川はない田子も排水溝から海に大量の雨水が…。
で、午後からは湾内のポイントに。
ここ数年で増えてきたテーブル状のサンゴ、あちこちで白化してます。
サンゴの白化は、海水温の上昇が原因と思われていますが、それ以外にも急激な低水温や紫外線、低塩分などの環境的な外的ストレスでも共生している褐虫藻が逃げ出しちゃうらしい…。
今シーズン前、冬に久しぶりに水温が低くなって、季節来遊魚は減ったけど、それがサンゴの白化に繋がったわけではなく、4月末には元気なサンゴを見ました。
田子の湾内に群生してるエダサンゴは、10年ぐらい前に大雨で流れ込んだ泥を被って光合成が出来ずに白化してしまった。
今年、湾内は特に浅場の透明度が悪く、そのせいで褐虫藻が光合成できてないのかも…。
月末になって、外海の田子島、小平床に潜りました。浅場の水温はちょっと上がって27度、下はまだ18度のところも。
で、浅場のサンゴは、酷いことになっていて、半分以上が白化してます。
その真っ白になったサンゴの上に佇んでるメガネゴンベやホシゴンベが悲しげ。
エビ・カニの図鑑
田子やプライベートで潜りに行ったところで見た魚とか、撮った写真を確認するとき、手元にある図鑑やネットで調べます。
で、エビ・カニの図鑑が無くて、買おうとしたら、1番見やすい「海の甲殻類」がもう絶版になっていて、税込4,180円のところ、プレミアムが付いてかなりの高値に…。
Amazonで検索しても中古が2,000円以上、同類の図鑑も出版されていません。
ということで、ヤフオクで見つけた送料込1,380円を落札、ついでに同じく絶版になってたエビ・カニガイドブック(税別2,400円)の2冊もAmazonで送料込838円、2はブックオフで送料込1,771円で買いました。
あと、2013年2月4日初版第1刷発行のサンゴ礁のエビガイドブック(税別1,600円)もメルカリで送料込1,000円で手に入れました。266種類のエビを収録、コラムも5つ載っています。
届いた「海の甲殻類」を確認すると、2000年11月1日の初版1刷です。
調べたかった2020年9月、陸のフト根で撮ったコシオリエビを見たら、チュウコシオリエビみたい。
エビ・カニガイドブックの方は、2010年11月29日初版第5刷。
ヤドカリの仲間、異尾類コシオリエビ類の項には、ホムラチュウコシオリエビ(新称/2005)と出てます。
どう違うのか、写真や解説文を見ても区別がつかず、ネットで検索しても違いが分かりません…。
2003年7月17日初版のエビ・カニガイドブック 2には、ロボコンの愛称で人気のアナモリチュウコシオリエビは出てますが、調べたかったチュウコシオリエビは掲載が無く、他に2種の新種、ミヤビチュウコシオリエビとクメジマチュウコシオリエビが載ってます。
ひめゆりの塔と
去年は行けなかった、5月恒例の沖縄に行ってきました。
日程は3泊4日、初日は移動のみで中2日にダイビング、最終日はレンタカーで観光という、ゆったりツアーです。
行く前に、沖縄のサービスさんは60歳以上だと診断書が必要で、ダイバー健診をしてくれる武蔵小金井の山﨑内科医院で問診を受けて、医師による評価シートにサインをもらいました。
しかし、100%実費で6,440円は、大きい…。
ちなみに沖縄県のサイトには、往来に関するお願いというページ(PDF)があって、3回目のワクチン接種を完了するか、PCR等検査で陰性を事前に確認をと書かれていますが、今回利用するホテル、ダイビング・サービスからは特にその要望はありませんでした。
念のため、3回目のワクチン接種済みなので、その書類のコピーは持参しましたが。
行きは、12:50発のSKY 517便。離陸は2020年3月29日からの新ルート、南風の好天時はA滑走路の16Rから、南に向かいます。
東京湾アクアラインの風の塔や木更津市側4.4kmの日本最長の橋、東京アクアブリッジや千葉の富津岬を左手に見ながら、三浦半島の先端から伊豆半島の伊東辺りを横切って西に。
沖縄本島の北から西側を通って、2020年3月に滑走路が1本増えてからは、伊江島の沖で角度を変えて、真っ直ぐに那覇空港に。海を埋め立てて作られた2,700mの第2滑走路 18Rに着陸。
那覇空港って、近くに米空軍の嘉手納飛行場と米軍海兵隊の普天間飛行場があり、空港近くでは高度を低く制限されてるんだって。
翌日、ダイビング初日は雨…。南風で那覇から慶良間諸島までの道中はかなり船が揺れて、ダイビング中には雨が激しく降ったり突風が吹いたりと大荒れ。だた、水中は穏やかでゲストも少なく、ゆったり潜ってきました。
水温は23度と思ってたより低く、5mmの2ピースでちょうどいい。透明度は25m以上あるけど、曇ってるので水底が見えない…。
見上げると、ササムロの群れの先、水面に雨粒が見えます。
ダイビング2日目、天気は回復して晴れ間も見えますが、風は強く、道中はかなり揺れました。
昨日に比べるとゲストも乗合いのショップさんも多く、カメラの桶も混雑。ほとんどがオリンパスのTG…。ま、ぼくら3人も全員TGシリーズですが。
水温は昨日と同じ。陽射しがあるので、透明度がよくなった感じ。
3本目、渡嘉敷島のアリガー南。今回潜った中で1番サンゴがキレイでした。
さて、最終日は島内観光ですが、復興中の首里城も気になりますが、今回は沖縄返還50周年ということで、ひめゆりの塔に行ってきました。
昼近くなのに、周りのお店や献花販売店は閉まってます。日曜日からなのか、賑わうような観光地でもないせいか、わかりません。駐車場は姫百合民芸品センター、ひめゆり会館などの駐車場が無料で利用できます。
まずは、沖縄戦で亡くなった226名の生徒と教師たちの名前が刻まれた慰霊碑(納骨堂)前で合掌。
ひめゆりの塔は、慰霊碑の右手前にある、ひめゆり学徒隊の最後の地の一つである伊原第三外科壕の上に建てられた高さ1mにも満たない小さな石塔で、1946年4月7日に除幕。終戦直後の物資難な時代に建立されたことと、当時アメリカ軍統治下にあったという事情でこのような質素な物になったらしい。
2日後の4月7日には第1回慰霊祭が行われた。
終戦の翌年、1946年1月に米軍の命令により旧真和志村(現在の那覇市真和志地区)の人々が糸満市米須に移動させられ、真和志村民らは、村長でひめゆり学徒の遺族でもあった金城和信氏の呼びかけで遺骨の収集を始め、それらの遺骨を納骨するため、2月糸満市米須に「魂魄之塔」を建立、これが戦後初の慰霊の塔です。
同年4月5日に「ひめゆりの塔」、9日には糸満市摩文仁に男子学徒を祀る「沖縄師範健児の塔」も建立。平和を希求する3つの慰霊の塔としました。
戦後13周忌の1957年に建てられた、ひめゆりのシンボルだった百合のレリーフがある新しい慰霊碑の裏には納骨堂があり、ここ伊原第三外科壕や伊原第一外科壕、荒崎海岸など沖縄戦最後の地から収集された遺骨が眠っている。
ひめゆり学徒隊とは、1945年3月末、看護要員として沖縄陸軍病院に動員された沖縄県立第一高等女学校(一高女)と沖縄師範学校女子部(女師)の15〜19歳の生徒222名と引率教師18名のことで、米軍の侵攻により5月末には沖縄本島の南部へ撤退、6月18日に突然解散命令が出され、数日の間に死亡者の約80%に当たる100名余りが命を落とした。
「ひめゆり」は花の名前ではなく、2校は沖縄県の財政事情から併設校で、一高女の広報誌「乙姫」と女師の広報誌「白百合」から、両校の通称が「姫百合」となり、戦前は漢字で書かれていたのが、この慰霊の塔にひらがなで刻まれ、それが浸透したらしい。
ひめゆりの塔と慰霊碑の間にある、沖縄の方言で「ガマ」と呼ばれる洞窟が、ひめゆり学徒隊の最後の地の一つである伊原第三外科壕。沖縄陸軍病院第三外科勤務の職員やひめゆり学徒隊が南部撤退後に避難した場所で、1945年6月19日朝、米軍の攻撃により、ここで多くの生徒や教師が亡くなった。
慰霊碑の奥に元ひめゆり学徒隊の同窓会と募金等で建てられた、一高女・女師の校舎を模したひめゆり平和祈念資料館があります。
1989年6月23日に開館、伊原第三外科壕で見つかった遺品や戦前のひめゆり学徒の写真等の資料が展示されてます。初代館長は、戦争当時引率教師であった仲宗根政善先生が就任。
館内は撮影禁止ですがロビーには、沖縄戦が始まる前年の1944(昭和19)3月、修了式の日に撮影した写真が展示されています。
中庭を囲むように6つの展示室があり、第2展示室の「ひめゆりの戦場」には、ひめゆり学徒隊が最初に配属された、南風原の陸軍病院壕の一部を再現した原寸大模型があります。
何か、ウクライナの製鉄所を思い浮かべる…。80年余り経っても同じような事が起こっているのが悲しい。
第4展示室「鎮魂」には、壁面に200余りの遺影があり、生前の人柄や死亡時の状況などが添えられている。ひめゆりの塔の下にある伊原第三外科壕内部を底から見上げた形で原寸大のジオラマもあります。
2004年には、戦争体験者が年々少なくなっていく中、若い世代に戦争の実態をより分かりやすく伝えるために、全面的な展示改装(PDFダイジェスト・ブック)を行い、さらに平和への思いを未来へつないでいくための「平和への広場」を増築、2021年4月にもリニューアルされました。
資料館に1時間以上いましたが、生存者の証言映像などもっとじっくり見るには、半日ぐらいかかるかも…。
敷地内には沖縄戦殉職医療人の碑など複数の慰霊碑や塔が建てられている。車で10分ぐらいの所にも、逃げ場を失った学徒たちが自決した場所に「ひめゆり学徒隊散華の跡」の石碑があります。この地で亡くなった学徒隊12名と教員2名の名前が刻まれた石版もあります。
ちなみに沖縄県のサイトにあった慰霊塔(碑)一覧には、2012年6月現在で440も登録されています。
次に、平和祈念公園に行きました。ひめゆりの塔から国道331号線を東に4km足らず、かなり大きな敷地に色々な施設があって、よく分からず、目立つ沖縄平和祈念堂の近く、第2駐車場に車を停めて祈念堂に。
祈念堂前から見下ろすと、遠くに沖縄戦における全戦没者24万人余の氏名が刻まれている平和の礎(いしじ)、左手に沖縄県平和祈念資料館があります。
6月23日、沖縄慰霊の日に追悼式が行われるのをテレビで見て、ここがひめゆりの塔かと思ってました…。
ちなみに6月23日は、沖縄県の休日で、沖縄県平和祈念資料館(大人:300円)や沖縄平和祈念堂(大人:450円)、ひめゆり平和祈念資料館(大人:450円)が無料になります。
熱中症になりそうなので、次回行くとして、駐車場に戻りました…。
途中、瞑想の森の奥には多目的広場があって、家族連れがテントを張ったり、賑やかな感じ。なんか不自然な気がする…。
静岡まつりとN700S
乗り鉄の友人に付き合って、電車で静岡まつりに行ってきました。
駿府で徳川家康公が家臣を連れて花見をしたという故事に倣い、昭和32年から始まった市民のお祭りで、まずはメインの大御所花見行列を見学。
今川義元役の田辺静岡市長。
この日の大御所(家康)役は、鈴木 福くん。
オーディションで選ばれた御台所と上臈も登場。ただ、御台所のお顔が拝見出来ませんでした…。
県庁前で静岡太鼓連盟による和太鼓の演奏をやってました。
駿府城公園の西側、富士見芝生広場前で行われる駿府古式炮術研究会による火縄銃の演武を見学。
隠れた人気イベントとなっていましたが、諸般の事情により中止となり、約10年ぶりに2019年の第63回から復活。
駿府古式炮術研究会は、火縄銃の歴史と郷土の関わりを研究しつつ、古式砲術演武や火縄銃等の展示をする研究会として、2000年4月に結成。
演武鉄砲隊は、徳川家康公のお膝元駿府(現静岡市)にちなみ、「駿府鉄炮衆」と名付け、駿府城を始め各地で演武を披露してるとか。
火縄銃の演武、空砲ですが、とても迫力があります。
夜、同じ富士見芝生広場前で手筒花火を見学。
1613年8月、駿府城の二の丸から上がった、徳川家康公が見た日本最初の花火。
この時の花火は、竹の節を抜いた筒に黒色火薬を詰めて、その一瑞に点火して火の粉を吹き出させるもので、花火の種類でいう「噴出花火」。
これを機に家康公が、戦国時代終わらせ、火薬の平和利用の方法として、三河の砲術隊に命じて、観賞用の花火を作らせるようになったのが、日本における花火の起源だとか。
この花火を再現したのが、静岡まつりの手筒花火。
手筒花火の種類(大きさ)は、薬量(火薬の量)により分けられます。()内の薬量は、鉄粉を含まない場合と含む場合それぞれの数字。
まずは片手で持つ手筒花火。4分の1斤(通称ヨウカン、薬量150g・200g)、半斤(薬量300g・400g)、一斤(薬量600g・800g)があります。
手筒花火は、それぞれ自分で作ります。3年物の竹を切り出し、乾燥、畳面と縄を巻き、節落とし。黒色火薬と花火に橙の色を着ける鉄粉(てつこ)、焼酎を適度に混ぜて練り合わせ、噴射口の穴を開け点火用の口粉で塞ぎ逆さにして、込棒(こみぼう)と呼ばれる専用の木の棒で火薬を込みます。
火薬と鉄粉には種類があって、噴出威力の違う数種類を詰め、最後に爆発を起こすはね粉を、筒の中に火薬を残さないようしっかり払うために詰めます。
両手で抱える手筒花火は、二斤(薬量1,200g・1,600g)、三斤(薬量1,800g・2,400g)、四斤(薬量2,400g・3,200g)、五斤(薬量3,000g・4,000g)。
翌日は朝からの雨。
レンタカーで登呂遺跡に行ったり、焼津港の深層水ミュージアムを見学。
帰りは、乗り鉄の友人の推し、東海道新幹線の新しい車両、2020年7月から東海道新幹線の標準車両になったN700S。2007年に登場したN700系以来、13年ぶりのフルモデルチェンジだって。
新幹線は、広島に行ったときに乗ったN700系を改造したN700aののぞみ以来、5年ぶり。
ちなみに初めて新幹線に乗ったのは、大阪万博に行った、1970年だと思うので、最高速が210km/hの0系。夢の超特急、ひかり号は東京・大阪間が最短3時間10分でした。1992年に最高速が270km/hの300系のぞみが登場して2時間30分になり、2016年から最高速が285km/hになって、最短2時間21分になりました。
N700Sも含めてN700系の車両は、全長25m(先頭車両は27.35m)で東海道・山陽新幹線はすべて16両編成の404.7m、17両編成の東北新幹線「はやぶさ(E5系・H5系)」+秋田新幹線「こまち(E6系)」の401.65mより長い、日本で1番長い列車。
総座席数は普通車1,123席、グリーン車200席の計1,323席。N700SもN700A、N700系も同じ座席数、座席配置に統一され、混在しても運用に支障がない。
4月の時刻表で東京・新大阪間の本数を数えたら、平日の下りが117本、上りが120本の合計337本ありました。座席数にして445,851席。
国内線の羽田・伊丹間はANAとJALで30本飛んでいて、最短1時間5分。機材はA350-900(全長66.8m:369席)、B787-9(全長62.8m:395席)、B777-200(全長63.7m:405席)など色々、最大で11,610席と新幹線の約1/40。
実際の利用率は、2019年で新幹線が83.7%。格安移動というサイトで調べたら、新幹線が14,720円、ANAが15,480円と、運賃や羽田・伊丹からの移動も考えると、新幹線の勝ちですね。
ちなみに九州までの移動だと、東京・博多間の新幹線が最短4時間52分23,390円、羽田・福岡間は1時間55分のスカイマークが18,880円、ANAでも22,030円と飛行機の方が安い。2017年のシェア(東京都 – 福岡県)は7:93で、この比率は年次変動がほとんど無く、新幹線はぼろ負け…。
ぱっと見た感じ、外観からN700Aとの違いがよく分からないけど、先頭車の形状がデュアルスプリームウィング型という、N700Aより左右両サイドにエッジを立てた形状になった、と。
N700Sは床下機器の小型・軽量化で編成両数をフレキシブルに変更できる標準車両、12両編成や6~8両編成も可能で、JR九州には西九州新幹線にN700Sベースの6両編成、かもめが9月23日に開業予定。
そうそう、試験走行で最高速360km/h、高速鉄道初のリチウムイオン電池バッテリー自走システムを搭載、長時間停電時など、低速で自走してトンネル内や鉄橋からの移動ができるって。
白地に青帯という配色は同じだけど、ボディの2本線の先、先頭車の先端に「S」を表す3本目の線が増えてる。前照灯には新幹線として初めてLEDライトを採用。垂れ目だったN70Aとは目つきが違う。
1番簡単な見分け方は、奇数号車に描かれた金色のシンボルマーク。Supreme(シュプリーム)は、組織・地位などで最上位って意味らしい。
N700Sは、JR東海の新幹線として初めて全席にコンセントを設置。場所は肘掛けの先端下。座席配列は2+3列、シートピッチは、さすが新幹線、1,040mmとA350-900の普通席やB777-200のエコノミーの約79cmより全然広い。シート幅は440mm、3人掛け座席の中央だけ460mmとA350-900やB777-200とほぼ同じ。そうそう、天井が間接照明になった。
シートは背もたれと座面が連動して傾くようになっていて、リクライニングすると腰の部分が沈み込み、座り心地が向上している。あと、窓下の小物置きが大型化してペットボトルを置いてもシェードを閉められるようになった。空調吹き出し口が壁と一体になって、飛行機みたい。
新幹線には無料Wi-Fiがありますが、1回の接続は30分まで。N700Sの今回乗った普通車(指定席)の7号車とグリーン車の8号車にはS Wi-Fi for Bizという、従来の2倍の通信容量で利用時間の制限もない無料Wi-Fiサービスがある。
N700Sのトイレは、すべて洋式の温水洗浄便座。照明が縦ラインの間接照明になり、操作パネルやゴミ入れなどが1箇所にまとまっているし、広い。
すみだ水族館
コロナの影響でずっと自粛してた、数年越しの念願だったスカイツリーとすみだ水族館に行ってきました。
すみだ水族館は、東京スカイツリータウンのウエストヤードにあります。
吹き抜けになった5階と6階の空間を、3つの通路で自由に行ったり来たりでき、水槽の前のイスに座ってのんびり、飲食もできます。
他の水族館のような、館内に順路の記載がありましたが、2020年に撤廃され、自由な過ごし方を推奨しています。スカイツリーとは違って、再入場も可能です。
まずは6階まであがって、水草を中心に展示してる自然水景に。
淡水の水槽が5つ(横幅7m、4m、3m、1.8m×2)あって、水を取り巻く自然の生態系を、アクアデザインアマノの協力により水槽に凝縮。水槽に二酸化炭素を注入することで水草の光合成を促し、水中で酸素を作り出し、自然の循環を再現している。
魚と水草を配置して自然水景を楽しむアクアリウムに興味があるなら、この場に数時間でもいられる、らしい…。
次は2020年7月のリニューアルで展示面積が倍以上になったクラゲの展示エリア。
リニューアルの目玉は、約500匹のミズクラゲがいる長径7mの大型で水盤形の水槽、ビッグシャーレ。ライトアップされ、足元が透明で上から見学できるデッキもある。
リニューアルでもう1つ追加された、3層の水槽が横一列につながっているドラム形水槽には、根口クラゲという丸っぽい形をした種類、タコクラゲと食用として利用されているキャノンボールジェリー、ビゼンクラゲが入っていて、通常一緒の水槽で飼うことができないクラゲが一緒いる様に見えます。
2m以上にもなる糸のように細く、赤い触手が特徴のアカクラゲや黄褐色の傘に色鮮やかな赤い触手で、大きくなると全長2mにもなるパシフィックシーネットルは、大きな水槽でライトアップされています。
U字形の水槽には、アマクサクラゲ、地中海のコティロリーザ・ツベルクラータ、ブラックシーネットル、カラージェリーフィッシュ、小さなシロクラゲ、ギヤマンクラゲ、エボシクラゲ、イオリクラゲと8種類のクラゲが展示されています。
多くのクラゲは水流を与えないと飼育することができないため、水流が循環するようなU字型や円柱型、丸型の水槽で展示される事がほとんどです。ちなみに14種類のクラゲ全てがこのすみだ水族館生まれだって。
6階の1番奥、サンゴ礁エリアには、360度から見ることができる5.5m幅の水槽が4つあります。
3つ目、サンゴ礁の砂地の水槽には、すみだ水族館の目玉展示の一つ、チンアナゴ(ガーデンイール)とニシキアナゴ、そして2014年10月から仲間入りした和名の無いホワイトスポッテッドガーデンイールの3種類がいます。
2012年5月の開館当時は、スカイツリーにちなんで634匹いましたが、今は300匹ぐらいだとか。
水中では間近で写真を撮ることが難しいのに、ここの子たちは警戒心があまりなく、アップでじっくり見られます。
チンアナゴのゴハンの時間は、1日3回(11:00、13:00、19:00、各回約10分)。水槽の上から大小2種類のプランクトンを入れると、体を長く伸ばして、上から落ちてくるプランクトンを食べようと、絡み合ったり、砂から出てしまう子もいるとか。
狆(チン)という犬に似ている、丸みのある顔つきのチンアナゴは、30cmぐらい。
面長な顔つきで織物の「錦」のように華やかな色のニシキアナゴは体の長さは40cmほど。
同じ面長な顔をしてる、名前の通り茶色っぽい体に白い点々模様があるホワイトスポッテッドガーデンイール。体の長さも3種の中で最長で、70cmほどもある、らしい。
次は、ちょっと戻る感じで5、6階からも見られる水深6m、水量300トンの小笠原大水槽。2020年7月に6年ぶりに小笠原で新しい魚を採集、東京大水槽から名前が変わりました。
ちなみにこの水槽に使われている厚さ約28cmのアクリルパネルは、沖縄美ら海水族館の黒潮の海の水槽に使われている幅22.5m×高さ8.2m×厚さ60cmのパネルを作った日プラ製。
小笠原独特の濃く、深く、どこまでも青く透き通った海の色「ボニンブルー」を再現する照明演出を行っていて、ちょっと暗い…。
長岡技術科学大学と大成建設が開発した海水浄化システムにより、この水槽含めた総水量700トンの大半を無菌状態の人工海水のみで運用、これは同じオリックス不動産が管理・運営している京都水族館(2012年3月14日開業)に次ぐ国内2例目、関東では初。
展示水槽内には、残餌や排泄物が自然と溜まります。その分解物により、生物に有害な窒素成分が蓄積する。このうちアンモニア態窒素は砂ろ過で除去(硝化システム)できるが、亜硝酸態窒素と硝酸態窒素は容易に処理できない。そのため新鮮な海水を補給し希釈する必要があります。天然海水の運搬や人工海水の製造はコストが高く、運搬に伴う二酸化炭素の発生など環境負荷も増大。
新に開発された脱窒システムは、高塩分・低窒素にも対応する脱窒菌が付着したろ過砂の槽(脱窒槽)を亜硝酸態窒素と硝酸態窒素が通過すると、無害な窒素ガスに変換されて空気中に拡散。有害な窒素成分が取り除かれた飼育水を再び水槽に戻す。このシステムで海水の入れ替えは計算上は1%以下となり、大幅なコスト削減にも繋がっている。
ちなみに大成建設は、新江ノ島水族館やサンシャイン国際水族館の改修も手がけている。
マダラエイやミナミイスズミ、ヨスジフエダイ、ノコギリダイ、ロクセンスズメダイ、ハナミノカサゴ、マダラハタ、ニセゴイシウツボなど、すべて小笠原諸島周辺の海域で捕獲された約50種の生き物が展示されています。シロワニ(オス)は、国内で飼育されている唯一の日本近海で保護された個体。
大きい魚が小さな魚を食べて水槽内の生態系が崩れないよう、大きい魚が常に満腹状態なるようにエサをあげながら教育(しつけ)している。水槽に入れるときも小さい魚から順番に定着させていく形にしてるんだって。
小笠原近海に生息する固有種の淡水ハゼで絶滅危惧種のオガサワラヨシノボリ。繁殖に成功して、日本の水族館で小笠原以外でオガサワラヨシノボリの展示が見られるのは、すみだ水族館だけ。
そして、すみだ水族館のメイン、49羽のマゼランペンギンがいる、水量約350トンの国内最大級の屋内開放のプール型水槽。
2フロア吹き抜けの展示空間で、6階からは上から、5階は横からだけでなく、水槽脇が1段低くなっていて、下からも泳ぐペンギンが観察できます。また、LED照明の強弱を調整して、日中や日暮れ、夜を再現し、1日の時間の流れを演出しています。
空調を細かく管理、岩場の間に換気扇を設置したり、アロマを焚くなどニオイにも気を使っていて、朝は開場前に1時間半かけてブラシで岩場をこすり、開館中も最低1時間に1回は汚れを流してるんだって。
話題のすみだペンギン相関図やペンギン一覧を見てペンギンを見分ける識別リングの色を覚えようと思ったけど、無理でした…。
毎日13:30と16:00から約15分、マゼランペンギンたちのゴハンの時間。2回目を見ることができました。ゴハンは、手渡しでアジとイワシ。ペンギンの名前を呼び、1匹ずつ与え、ちゃんと食べられたか、記録するスタッフもいます。
イワシを好むアンチョビーズがいたり、アジを飲み込むのに失敗して落とす子や横取りしようとスタッフに抑えられる子も。
最後、ショップを見学。ここでもペンギングッズが多い。
水族館を出て、スカイツリーと河津桜のツーショットを撮りに、春の定番写真撮影スポットに行きました。
そうそう、スカイツリーのことは、こちらをご覧ください。
ガイドのつぶやき
- 三浦半島・葉山から
- 真鶴半島・湯河原から
- 伊豆半島・伊東から
- 伊豆半島・川奈から
- 伊豆半島・伊豆海洋公園から
- 伊豆半島・大瀬崎から
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