ゆうすけの豪海倶楽部The Diving Junky Magazine

ヒレナガカエルウオ

先日行った沖縄ロケ、探していた奴。ヒレナガカエルウオのオス。

台風の影響で波が高く、タイドプール風の浅場とはいえ、波に翻弄された。沖縄ダイビングセンターのてっちゃんが、僕の体を押さえ込んでくれた。

そんな中で必死に撮影したが、数日後ヒレナガカエルウオのコロニーみたいな所をてっちゃんが発見。オス、メス、幼魚の撮り放題。

あの必死の写真はなんだったの〜〜という結果に、水中写真のあるあるだな〜。

多分次回からは簡単だね。もう十分あるけど。情報ってものの価値がわかる。

でもね、一見無駄に過ごした時間の中で、この子の性格とか生活とか、いろんなことがわかってくる気がする。

朝の気持ちの良い光を逆光で撮影してみた。緑の藻が綺麗だね。

自然光メインで、逆光で暗くなる顔に、軽くストロボを当てる、そんなイメージで撮影しました。

ヒレナガカエルウオのオス

変な奴のいる海

新年おめでとうございます。

ただいま大瀬崎、ここで年を越えます。

あまりうまく撮影できていないので、ガク、頭を丸めて年越えです。

除夜の鐘の代わりに己の頭を叩かねば、の年の最後の撮影。

出会ったのは、ワニギスの仲間の稚魚。

1cmもありません。変な奴のいる海。

今年は、気持ちを入れ替えて、久方ぶりに、小笠原にも行く予定です。

過去に世話になった海の仲間に、おっ死ぬ前に来い!などと言われています。

確かに〜〜笑。

生きてるだけで丸儲け、潜れるだけで大儲け〜と思って、写真の道も精進していきます!

ワニギスの仲間の稚魚

リュウグウノツカイ

11月の大瀬崎。水もよく、深海魚系も多数出現。盛り上がっている。

写真は、夜大瀬館のライトトラップに現れた個体。ガイドの翔太君が教えてくれた。

夜なので60mmマクロ。体長が30cmはあるので、大きすぎてアップしか撮れそうもないサイズ。

ヒレが長く体が細いリュウグウノツカイは、どうとっても絵にしにくいけど。人間が10人は群がってたから、余計難しいけど。

モデルさんのA氏、普段の陸上では、笑顔の多い柔らかい人だけど、鋭い眼光でチャンスを伺う。そんな一面が映ったのだろう。

話がリュウグウでないほうに行ってしまったが、この数日毎日出てて、何がいた〜とか話しても、そうですか〜ぐらいの反応しかない、不思議?な日々であった。

リュウグウノツカイ

クロダイの幼魚

また幼魚図鑑が動くかもしれないので、準備が大変だ。

S先生とする種の同定は複雑な話で、おじさんの僕は、もう何が何だか覚えてないのだ。

少しでも思い出さないと、進めるのも大変だから、写真見たり整理したり、いやはや・・・。

さて写真は、山形県のアーバンスポーツさんにお世話になった時の写真。

クロダイの幼魚だ。

1cmちょいの奴が、水深30cmほどのところに結構いた。

緑のアオノリを背景に撮ってみた。

親のクロダイは伊豆でも見るし、数cmの幼魚もたまに見るけど、こんな小さい奴は初めて見た。

どうやら藻場の浅瀬で育つようだね。いい藻場って、少ないからそういう種類の子供は撮影しにくいよね。

クロダイの幼魚

ハナビラウオの子供

ハナビラウオの子供。

頭から毒のあるアカクラゲの触手をたらしている。

当然だが耐性があるわけだ。どうせならドレッドヘアーのように、数十本引っかかっていてくれたら絵になるのにな〜と勝手なことを考えた。

驚いたような、怒ったような顔だが、おかしな顔だな〜と思って、ここに登場させた。

去年の年末の西伊豆大瀬崎である。

ハナビラウオの子供

スルメイカ

今年は特に台風が多くて、僕もそうだけど全国のダイバー、特にお店をやっている人たちは大変だよねー、お客さんも大変か、、

そういえば恩納村の体験スノーケルの船に乗り合わせたが、こんな波あるのにーって状況で、中国の方の親子がいた。

怖いだけじゃないのと、少し批判的な目で見ていたのだが。

その子は、怖がらないというのではなくて、怖いと感じながらも泣き出すでもなく、慌てるでもなく、きりっとした。とても静かな表情で、自分の子供の時を考えるとすごいな〜と感心してしまった。

怖さを認識しながらも、静か、こうありたいものだと、子供に教えられた気がしたのだ。

さて、写真は全然関係ないが、今イカの写真を見ていたので、志津川で撮影した、スルメイカである。

頭足類、頭から脚が生える、、他の生物と基本構造が違う。SFの中の火星人はタコ、確かに宇宙的な生き物だよな〜。

そんな視点で本をまとめてみたい。

スルメイカ

山溪ハンディ図鑑 改訂版 日本の海水魚

売れ筋No1の海水魚図鑑が、最新情報に基づき、リニューアル!

ダイバー向けの決定版、海水魚図鑑がついに改訂!

最新の分類体系に準拠し、学名を大幅に改訂しました。

山溪ハンディ図鑑 改訂版 日本の海水魚

ベストセラーの初版に引き続き、日本各地のダイビングスポットで見ることができる1,248種類の海水魚を、約2,600枚の写真で紹介。

成魚はもとより、幼魚や雌雄で違いがある種類に関してはそれらの写真も可能な限り掲載。 そして、的確な解説と分布情報で、実際に見た魚を的確に識別できる構成です。

これらの写真は、水中写真家・吉野雄輔氏が、長い時間をかけて徹底的に観察・撮影したもの。その写真を監修者の瀬能宏氏(神奈川県立生命の星・地球博物館学芸員)が詳細に見ながら、ときに論文、ときに標本に戻りながら、1種1種同定してこの図鑑を作り上げました。

当然、国内外の研究者たちの動向をおさえながら、とくに幼魚の形態に関しては、吉野氏の詳細な観察を軸にしています。

コンパクトな図鑑で、写真と記載の正確性、網羅性に関しては他の図鑑の追随を許さない最高峰の海水魚図鑑です。

ダイバーだけでなく、潮だまりでの魚観察や魚釣り愛好家も必携の1冊です。

山と渓谷社
税別3,800円
発売日:2018年9月17日
ページ数:544ページ
判型:A5変形判

タマカエルウオ

沖縄・恩納村に、ギンポの仲間を撮りに来て、はや1ヶ月。

水深1m以内にすむ魚を撮るのが、いかに大変かを痛感させられている。

波に翻弄され、水の濁りに翻弄され、おまけに驚くと陸にジャンプして逃げてしまう奴もいる。

それは、捕食者にも共通することで、彼らの暮らしぶりの意味も体感させられるわけだ。

ヨダレカケという名前の水辺に棲む魚。

まだ中学生くらいの子。顔を見ると、カエル?ウオ?って感じ。

魚界広しといえ、陸で暮らす奴はタマカエルウオ、トビハゼ君だけだろう。

魚界の挑戦者でもある。

タマカエルウオ

沖縄に行く

久方ぶりに沖縄本島へ行く。カエルウオの撮影だ。

カエルウオの本が作りたくて、図鑑の機能も付けたい。日本産のイソギンポは確か80種ほどだと思う。

先生に教えてもらった種も、自分ではイマイチ納得できない部分もあるし、昔ポジで撮影したので、今のデジタルの写真に比べて見劣り、しすぎのもある。

そんなわけの沖縄だ。

ヒトスジギンポ

ホンヒメイカ

超チビなイカ、ヒメイカ君をご存知だと思います。

ま〜1cmとかが普通でしょうか、最大3cmとか書いてあります。日本海の竹野で、もっとでかいよ〜って思う奴撮影しました。

写真はホンヒメイカと言われているそうで、1番後ろがオレンジになり可愛い感じのやつ。

ヒメイカって、なんか3種類ぐらい?は見た記憶がありますが、本当は日本に何種いるのかな〜??

?ばかりで楽しいですね。日本海・青海島で撮影しました。

イカって、なんか宇宙人のイメージというか、独特の美しさと不思議さがありますよね〜。

イカの本作りたくなってきた。

ホンヒメイカ

キアンコウの稚魚

今、毎年春の恒例、青海島の浮遊系生物の撮影に来ています。

前日、キアンコウのハッチアウトに出会った組があったのですが、翌日は結構な数の稚魚が湾内で確認できました。

と言っても、とても小さくて撮影は大変です。

f16で撮影して、もちろんアップで撮影しているわけでもないですが、少し角度をつけると、眼にしかピント来ません。

流行りのピント薄いやつを撮りたいわけではないですが、、笑

というわけで、オヤジにはきつい被写体です。

ちょっと体にゴミは付いているし、なかなか手強いです。

キアンコウの稚魚

ハナダイの子供

だんだん、暑くなってきましたね〜。

夏も冬も関係なく潜るわけですけど、本当は、春と秋が1番楽だな〜と都合のいいことだけ考えてる僕です。

キャンピングカーの旅だと、1番きついのが夏。

夏は飛行機で行けばいいですね〜。

写真は、ハナダイの子供です。

今年4月からS先生が、長年止まっていた、幼魚図鑑を始めるというので、少し期待が膨らんでいます。

大和〜発進〜っていう感じで、進むといいのですが、、

ま〜S先生も僕も引退してもいい年頃。

純粋に作りたいものを作る、、でいいのではないか、後先考えない、いいもの、役に立つものを目指したいと、もう1回気合い入れてる僕です。

でね、記憶と記録を思い出すだけで大変です〜笑。

ハナダイの子供

イシガキダイの幼魚

今年は黒潮の蛇行のせいで、水温の低い所もあると思います。

冷たくて嫌な部分もありますが、大瀬崎などは、深海もののダイビングスポットへの出現率が高いような気がしますね。

さて写真は、外洋を漂っているはずのイシガキダイの幼魚です。

海藻のそばにいることが多いみたいです。流れ藻につくタイプなのでしょう。折からの強い風にあおられて、柏島の内湾に吹き寄せられました。

風もダイビングには邪魔なものですが、普段外洋にいるものたちが、見られたりするチャンスでもあります。

さらに小さいやつは、イシガキダイの特徴のボツボツ、石垣模様がないです。人生、損あれば得あり〜ですね〜

イシガキダイの幼魚

ハナミノカサゴの赤ちゃん

今年は、沖縄方面にカエルウオ達の写真を撮りに行きたいと思っています。

ここの所、車で行ける所ばかり行っていて、南の海の撮り方も忘れてしまっている感じですが、1回頓挫したままの、カエルウオカエルウオ、ギンポ系の本を作りたいし、不満な部分を撮りに行かないとね〜今年の目標です〜。

写真は、少し派手めな写真を探していて目に止まった。

ハナミノカサゴの赤ちゃん、、使った気もするけど、ま〜いいか〜って感じです。

白い砂地の美しい、みんな島で撮影しました〜笑

ハナミノカサゴの赤ちゃん

フクロズキンウミノミ

浮遊系の時期なので、今年も大瀬崎での年越しをする。

少し早く乗り込んでの平日は、ほとんど潜る人もいない。

爆弾低気圧の影響で、強烈な西風が吹き、湾内は流れていた。流れに運ばれて、クシクラゲの大群がやってきた。

撮影したことない何者かを探して、2時間潜ってみたが、そう甘くなね〜笑。

クシクラゲ類につくフクロズキンウミノミ。

青い卵が目立つ。流れ者を捉えるには、運がいる。博打ダイビングである。

新年あけましておめでとうございます。

今年も無事に楽しく潜れることが、1番大切ですね。

ジジイになると、生きてるだけで丸儲け、、だからそれ以上いらないですが、、

クシクラゲ類につくフクロズキンウミノミ

アオサハギの赤ちゃん

先日の取材で撮影した。通称、たましぃ〜アオサハギの赤ちゃんだ。

5mm程かな。色々撮ったが、上手くいかない。

こいつはf9の写真。1番良かったのは、絞り込んだ写真で、図鑑にも使えるしっかりした写真だった。

月刊DIVERの新連載が、キャンピングカーの旅風には始まるので、そこに柏島の特集として出す予定。

なにやかやと、1個の被写体でお世話になれるのが、人気者のたましぃ〜君のおかげである。

アオサハギの赤ちゃん

可愛い卵

山口県・柳井で撮影したカブトガニの卵。

撮影中に片方が孵化した。卵の中にいても可愛かったが、出てきたやつも可愛い。2個並んだ、使用前使用後の写真。

次回は、夜のおやすみ中とか、産卵風景とかを撮影できるチャンスがあるといいな〜。

生きた化石と言われるような貴重な生物だ。食べるところがないのが幸いだったのだろうが、繁殖地が減ってしまったのだろう。

周防大島には、似たような砂浜があるのだが、いないそうだ。おそらくは、卵を産む場所の砂質を選ぶのではないだろうか。

しかし現地ガイドの小川くんが言うには、埋立地でも生んでいるんで増えてる感じがするそうだ。

そうだといいね。なんせ、気の遠くなる程の長い時を超えてきた奇跡の生き物でもあるのだから。

可愛い卵、頑張れ!

カブトガニの卵

おちょぼ口

大瀬崎、ミナミハコフグの赤ちゃんかな、、

実はハコフグの赤ちゃんにも黄色いのいるんですよね。もう少し成長すると、両種の見分けはすごく難しくて、昔S先生と、本当に過去の同定が正しいか、検討したことがあります。記憶では、班の入り方が違う感じです。

おちょぼ口で、可愛いハコフグ系の赤ちゃんですが、何回撮影しても、本当に可愛くは撮れません、、

一生やってるのかね〜〜そのうち、決めてやる!

カレンダー2018 海の時間 Blue

南の島を取り巻く青い空や美しい波、色とりどりの魚たちを楽しめるカレンダー2018年版です。

南の島、青い空、やさしい波、自由に泳ぎ回る熱帯魚やイルカたち。
永遠に続く地上の楽園の、一瞬美しさ。
海の風景をそのままカレンダー、インテリアとして再現しています。

カレンダー2018 海の時間 Blue

山と渓谷社
税込1,296円
ページ数:28
用途:壁掛け
サイズ:縦270mm×横353mm

海のかたち

福音館書店 たくさんのふしぎ10月号が出来上がりました。

「海のかたち 僕の見たプランクトン」という題です。山口県・青海島で見た漂う生き物たちの物語。ぜひ見てね。

その中から1枚。

ミズクラゲに乗り、操るオオバウチワエビのフィロゾーマ幼生だと思います。泳ぐための遊泳脚が見えます。

海の中だから可能になる形。

水という媒体の中でしか存在できない形。不思議な、奇妙な形、それが海の形なのだと思っています。

水面のすぐ下、1〜2mでも、そんな所に生きる者たちがいます。

それは、僕たちの暮らす陸の世界のすぐ隣にあるんですよ〜なんて物語です。

よろしくポチ〜〜してね! 9月4日発売です。

ミズクラゲに乗るオオバウチワエビのフィロゾーマ幼生

海のかたち ぼくの見たプランクトン

あらゆるふしぎを小学生向きにお届けする科学雑誌「たくさんのふしぎ」の2017年10月号です。

海の水しかないように見えるところにも、実はたくさんの生きものがいます。プランクトンと呼ばれる、ただよって暮らす生きものたちです。

体が透明だったり、変わった形をしていたりと、その姿はまるで宇宙からやってきた未知の生命体のようにユニークです。

陸上の世界とは違う海の中で、いったいどんな生きものに出会えるのでしょうか。

肉眼では見つけにくい、漂う生きものたちが、ページいっぱいにやってきます。

月刊たくさんのふしぎ2017年10月号「海のかたち ぼくの見たプランクトン」

福音館書店
B5判/本文40ページ(ふしぎ新聞付き)
定価720円(税込)

あ〜

夏、やっぱ南の海の季節ですよね。

夏休みを取って、お気に入りの海を訪ねる人も多いでしょうね。

僕みたいに、いつが休みなのか分からない職業だと、夏に海に行くのは、逆に少ないかな。

現地の混まない時期に行くことが多いので、夏前とか後とかが多いですね。

というわけで、ここ10年はやってない、写真データの整理を本格的に始めました。

はじめは、ここ7、8年通っている山口県の青海島の写真。全体像を俯瞰してみたくなり、やっとこさ5,000点程に絞りました。この先が大変ですが…。

で、事のついでに全体のシステムを変えています。あまりに多く、しかも重く、10年ほっとくと、けっこう難儀です。

あ〜南の海行きて〜〜。

泡

カリブ海のイソギンチャク

あまり出番のないカリブ海の写真から1枚。

イソギンチャクです。

こいつ、派手でかっこいいのですが、だいたい岩の間とか、撮りにくいし、水抜きとかできないので、なかなかいいの撮れません。

ま〜こっちの都合どうりにはいかないのが常ですが…。

それにしても絵になるイソギン君、絵にならない場所にいる図。

くやし〜惜しい〜

大昔、こいつにあこがれて、カリブに行ったけど、ただ撮るだけでした。

いい所にいることあるのかな、心残りの1枚ですね。

クソ!

カリブ海のイソギンチャク

飲み込む

アミガサクラゲが、オビクラゲを飲み込む。

そもそもクシクラゲの仲間であるアミガサが、こんな風にアクティブに泳ぎ、獲物に喰らい付くなんて、見るまでは、想像さえしなかった。

人間の想像力には、限度があるよね〜。

なんせ、クシクラゲが魚みたいに泳ぎ回るのだから、初めて見た時は、唖然とした。

ぶつかったものは、何でも飲み込むのだろう。静かな迫力のある瞬間だ。

アミガサクラゲが、オビクラゲを飲み込む

山口県・青海島にて
協力:シーアゲイン

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