新刊『山溪ハンディ図鑑 日本の海水魚』出版のご案内
拝啓
皆さんの沢山の協力のおかげで、この度山と溪谷社より『山溪ハンディ図鑑日本の海水魚』を出版しました。
この図鑑の1番の特徴は、一般的なダイバーにとって最も良い図鑑をめざしたことです。ハンディーで携帯しやすいということを前提に、どこまで種数を増やせるかを追究しました。普通にダイビングで観察できる種を優先し、北の海や淡水域、ごく稀に出現する種は大型図鑑の『カラー名鑑日本の海水魚』にゆずりました。しかし、同書に収録されていないがダイバーに知られている種、新しく和名がつけられた種は100種ほど載せました。その結果、1264種も掲載しています(少しやりすぎだったかもしれません……)。
ダイバーの使い易さを重視するというコンセプトから、外観からの種の識別点を神奈川県立博物館の瀬能 宏氏の協力のもと、できるだけ詳しく書いています。ハンディー版ということで、写真点数は可能な限り絞り込み、1点1点を大きく見やすくしました。カラーバリエーション(種内の色変異)は少なくなりましたが、種の特徴を見やすくすることを優先し、色変異については解説になるべく書きました。
似ている種はできるだけ近いページに掲載し、見比べやすいようにしています。また和名索引だけでなく、巻頭ページに代表的な魚の写真を並べ、魚の形や雰囲気から、すばやく掲載ページにたどれるようにもくふうしました。和名、学名、分布については瀬能 宏氏により、最新情報が反映されています。
初心者から上級者まで、長く使えるものになったと思います。
編集と解説文に1年あまり没頭して、僕はメタボなカメラマンになってしまいましたが、自信をもって友人に勧められるものができたとおもっています。
敬具
吉野 雄輔
1954年生まれ
東京出身
海と海の生物すべてを愛する写真家。
大学卒業後、アジア、南太平洋、南北アメリカ、カリブ海、インド洋など世界の海を放浪、1982年にフリーの海洋写真家として活動を開始。世界80か国ほどの海を取材、《吉野雄輔フォトオフィス》を主宰。
2009年から日本全国をキャンピングカーの旅をスタート、1年の半分以上は海に潜って撮影している。
社団法人日本写真家協会会員
吉野 雄輔/photojournalist:
happypai.wix.com/kaitei
バックナンバー
- 2020.8:月刊たくさんのふしぎ『イカは大食らい』
- 2018.9:山溪ハンディ図鑑 改訂版 日本の海水魚
- 2017.10:カレンダー2018 海の時間 Blue
- 2017.9:海のかたち ぼくの見たプランクトン
- 2016.12:みつけてごらん! うみのかくれんぼ
- 2016.8:海の時間 Blue 2017
- 2016.7:海のなか のぞいた
- 2015.5:世界で一番美しい海のいきもの図鑑
- 2014.8:月刊たくさんのふしぎ『サメは、ぼくのあこがれ』
- 2014.2:新ヤマケイポケットガイド 8 海水魚 改訂版
- 2013.6:会いに行ける海のフシギな生きもの
- 2012.6:月刊たくさんのふしぎ『ヒトスジギンポ 笑う魚』
- 2010.7:わかる!図鑑7 海水魚
- 2010.1:新刊『山溪ハンディ図鑑 日本の海水魚』出版のご案内
- 2009.9:月刊たくさんのふしぎ『この子 なんの子? 魚の子』
- 2009.6:Blue Journey ― 南の島へ
- 2007.7:こどものとも 年中向き『うみのかくれんぼ』
- 2007.5:Dream Blue ― こころのしあわせ
- 2005.7:海の本
- 2005.6:Heart Blue ― 幸せを手にする秘訣
- 2003.6:feel blue ― こころが元気になる贈り物
- 2002.7:Eye to Eye. イルカのきもち
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