フクロツナギ
先月に続いて、中村こうじ氏と阿部ひできと伊豆の九十浜に海藻の撮影に出かけた。
海藻の写真は、海が静かで十分な光のあるときでないと難しいので、なかなか手強い相手だ。それでもデジタルカメラになってからは、曇りでもそれなりに撮影できるから随分楽になった。2月の海底の澄み切った水の中で、アラメやカジメの森の中に身をおくと、陸のいろいろな雑事から解放されて、心も澄み切ってくるような気がしたが、1時間も経つと、さむ〜〜となるのが凡人である。
もう帰ろうかな〜と弱気になった時に、ふと足下をみると、なにか可愛い?海藻がある。
フクロツナギという。高さ5cm程だ。名前のように袋をつないだような、ユニークな形の海藻だ。デジタルカメラの弱点もあり、ストロボをきれいに平均して使ってしまったせいもあり、立体感にとぼしいが(ダセー)本当は平でなくて丸い棒状の海藻だ。
先端の小さな袋が大きくなると、また先から小さな袋が出てくる。なんか感じが小さな耳に見えて、可愛いかも!
フォトショップで、目、鼻、口書いたらいいかも。おひまなら、やってみてください。
ただいま山梨県を通過中、むかうは日本海です。
吉野 雄輔
1954年生まれ
東京出身
海と海の生物すべてを愛する写真家。
大学卒業後、アジア、南太平洋、南北アメリカ、カリブ海、インド洋など世界の海を放浪、1982年にフリーの海洋写真家として活動を開始。世界80か国ほどの海を取材、《吉野雄輔フォトオフィス》を主宰。
2009年から日本全国をキャンピングカーの旅をスタート、1年の半分以上は海に潜って撮影している。
吉野 雄輔/photojournalist:
happypai.wix.com/kaitei
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- 2020.11:シオマネキ
- 2020.10:もう1回
- 2020.9:オオモンハゲブダイの顔
- 2020.8:海とは違う美しさ
- 2020.7:青い海に浮く
- 2020.6:種不明の魚
- 2020.5:羽ばたける日
- 2020.4:色模様
- 2020.3:アジの子供
- 2020.2:コウイカ
- 2020.1:今年も無事に
- 2019.12:イカ
- 2019.11:オビテンスモドキ
- 2019.10:必ず何かが違う
- 2019.9:アオリイカ
- 2019.8:ハナイカの卵
- 2019.7:ツノメチゴガニ
- 2019.6:ハナイカ
- 2019.5:勢いのある写真
- 2019.4:浮遊系
- 2019.3:ハラジロカマイルカ
- 2019.2:ヒレナガカエルウオ
- 2019.1:変な奴のいる海
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