カツオノカンムリ
伊豆下田、須崎の須崎ダイビングセンターにお世話になっている。そこで神崎さんよりゴウカイ原稿の催促、、って7月1日だぜ。表紙が遅れては話にならない。毎度お世話をかけます。
川奈のヤギちゃんところで、探していたタテガミギンポを撮影できて喜んでたり、須崎の知らせで、オオクチイシナギの幼魚出現!で、撮りいったりと忙しくしてたのは、いいわけにならないけど、物忘れが激しいこの頃であるっていうか、何日とか何曜日とかの感覚が、ないからかな・・・
いろいろ撮ってるけど、時間がないのでたまたまデスクトップにおいてあった写真が、今月の1枚。四国柏島で、船の上であがってこないダイバーを待っていると、船縁をながれていくこいつを見つけた。海上では目立たないやつだが、、、よく見るとホントきれい!
名前は、カツオノカンムリ。カツオノエボシの親戚、クラゲの仲間である。さされると痛くて、カユイと漁師はいっていた。水面に浮き、かんむりの部分に風をうけてながれていく。黄色いのが触手、どのくらいのびるのか、俺はしらないが・・・
この透明感、へんな形、絶対中に超ミクロの宇宙人が住んでいるにちがいない!
こんな形の命があるって、、、感動。
さて今月は、ヒトスジギンポで子供の本をつくることになったので、はじめちゃんの所にいく。ここ2〜3年、水納島で撮影していたのだ。編集者にこのストリー擬人化して、吹き出しでもつけますか?って聞かれたけど、意地でも擬人化しない。
可愛いヒトスジギンポにしゃべらせると、わかりやすいけど、どこにでもいるヒトスジ君のありのままの姿が、ぼくにとっては最高におもしろいし、エボシじゃないけど、自然の事実以上に素敵なことってないようにおもえるから。
ずいぶんヒトスジ君とつきあって、一筋にやってまいりました。そうするとホントに想像もしなかった表情にあえますね。こうご期待!買ってちょうだい!
吉野 雄輔
1954年生まれ
東京出身
海と海の生物すべてを愛する写真家。
大学卒業後、アジア、南太平洋、南北アメリカ、カリブ海、インド洋など世界の海を放浪、1982年にフリーの海洋写真家として活動を開始。世界80か国ほどの海を取材、《吉野雄輔フォトオフィス》を主宰。
2009年から日本全国をキャンピングカーの旅をスタート、1年の半分以上は海に潜って撮影している。
吉野 雄輔/photojournalist:
happypai.wix.com/kaitei
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- 2020.12:最後の写真は
- 2020.11:シオマネキ
- 2020.10:もう1回
- 2020.9:オオモンハゲブダイの顔
- 2020.8:海とは違う美しさ
- 2020.7:青い海に浮く
- 2020.6:種不明の魚
- 2020.5:羽ばたける日
- 2020.4:色模様
- 2020.3:アジの子供
- 2020.2:コウイカ
- 2020.1:今年も無事に
- 2019.12:イカ
- 2019.11:オビテンスモドキ
- 2019.10:必ず何かが違う
- 2019.9:アオリイカ
- 2019.8:ハナイカの卵
- 2019.7:ツノメチゴガニ
- 2019.6:ハナイカ
- 2019.5:勢いのある写真
- 2019.4:浮遊系
- 2019.3:ハラジロカマイルカ
- 2019.2:ヒレナガカエルウオ
- 2019.1:変な奴のいる海
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