スミレの巣
3週間以上の本部取材からもどった。この頃沖縄の梅雨明けが、いまいちぐずる傾向にあるので、今年は7月7日に行ったけど、やはり昔みたいに梅雨明け〜!って感じではなかった。でも今年は幼魚が多かったし、僕の好きなギンポはやたらといた。毎年なんかが外れ、何かが当たる。ブダイは外れ、誰も気にしないだろうけど・・・。
ヒトスジギンポのストーリーの仕上げに行ったのだけれど、幼魚も多くて忙しく、途中で古見きゅうちゃんが取材にきて、その船に同上したので、ますます忙しくて休む暇がなく疲れるおじさんであった。
さて写真は、瀬底島のちょい深場、スミレの巣である。ポイント名知らないので、きゅうちゃんは、ガシガシ撮る。俺はガシぐらい撮る。さぞかし彼らもびっくりな勢いでストロボがつきまくる!
デジタルってとりあえずガシガシいけば、写らないことがないので、こうなってしまう。う=ん、でも図鑑にはつかいやすいけどなんかとりえのない写真である。このへんを越えて行かねばという反省もあるが・・・。
肝心のヒトスジ君の写真は、ま〜だいたいうまくいった。
朝から3本全部ヒトスジとかもやってたからだけど、あとから彼らについていろんなことがわかってくると、やはりいい個体にいいタイミングで出会ったからだということに気づく。
やっぱさ〜幸運っているよね。でも去年はヒトスジ撮り行っても、あんまり撮る気がおきなかったんだけど、それってなんかピンとこなかったから。チャンスの時は、やはり沢山自然に撮影してるんだな〜なんてこともわかった。
写真買ってよ〜!と叫んでいる、ヒトスジギンポ君である。もしかしたら、うざいカメラマンに来るんじゃね〜!かもしれないがヒトスジ語が完璧でない僕には定かではない。
吉野 雄輔
1954年生まれ
東京出身
海と海の生物すべてを愛する写真家。
大学卒業後、アジア、南太平洋、南北アメリカ、カリブ海、インド洋など世界の海を放浪、1982年にフリーの海洋写真家として活動を開始。世界80か国ほどの海を取材、《吉野雄輔フォトオフィス》を主宰。
2009年から日本全国をキャンピングカーの旅をスタート、1年の半分以上は海に潜って撮影している。
吉野 雄輔/photojournalist:
happypai.wix.com/kaitei
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- 2020.12:最後の写真は
- 2020.11:シオマネキ
- 2020.10:もう1回
- 2020.9:オオモンハゲブダイの顔
- 2020.8:海とは違う美しさ
- 2020.7:青い海に浮く
- 2020.6:種不明の魚
- 2020.5:羽ばたける日
- 2020.4:色模様
- 2020.3:アジの子供
- 2020.2:コウイカ
- 2020.1:今年も無事に
- 2019.12:イカ
- 2019.11:オビテンスモドキ
- 2019.10:必ず何かが違う
- 2019.9:アオリイカ
- 2019.8:ハナイカの卵
- 2019.7:ツノメチゴガニ
- 2019.6:ハナイカ
- 2019.5:勢いのある写真
- 2019.4:浮遊系
- 2019.3:ハラジロカマイルカ
- 2019.2:ヒレナガカエルウオ
- 2019.1:変な奴のいる海
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