第七話 海洋環境的生物多様性(前編)
そろそろ、このガイドの観点に立脚したお話しもネタが尽きてきました。
もちろん、このままダラダラ続けることは可能ですが、折角ここまで良い緊張感を保って(笑)書いてきたのに...そんな事をしたら台無し(既に何度もダメにしていますが)になってしまうので、この辺で終わりにしたいと思います。
しかし、普通にフェードアウトするのは心苦しいので、最後にガイド的観点に立って環境に対する問題を提起してこのシリーズの幕引きとしたいと思います。
以前、屋久島のしげるくんも問題視していましたが、国政や国際社会が提唱する「生物多様性」とは、一体どっからの立ち位置から見たものなのでしょうか?
普通に考えれば「生物の種類が多ければ多いほど、いぃぢゃんねぇ〜」的なイメージがあります。あるいは「生物の数が多ければ多いほど、いぃんぢゃない?」とも考えられます。
率直に言えば、上記の両者の考え方が、単純に賞賛されていると考えられます。まぁ、深く考えなければ、それもアリかと思いますが、それって本当に人類だけでなく、地球上の生物が望む状況なのでしょうか?
ひとつの側面から見れば、人類が評価する偏った見方で「多様性」という言葉を定義する場合、悪いイメージで使うはずがありません。っと言う事は、種類や数が多いほど、良い...って事になります。
おぃおぃ、本当にそれでいぃんですか?
それって、少子化のパラドクスで言っているだけではないですか?
キャパや上限などの観点に立てば「飽和」は存在しないのか? と疑問に思ってしまいます。
ある日イナゴが言いました。「人類の方が地球にとってイナゴな存在」だと。
鉄 多加志
1965年生まれ
清水出身
ガイド会所属
生まれ育った環境が、都市部?の港湾地域に近く、マッドな環境には滅法強く、泥地に生息する生物を中心に指標軸が組み立てられている(笑)この業界では、数少ない芸術系の大学出身で写真やビデオによって、生物の同定や生態観察を行う。
通称「視界不良の魔術師」
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