第六話 チョウチンアンコウ 前段
魚類界(そんな言い方があるとは思えませんが)で、多くの人に、この魚ほど正確に名前を覚えられている種も珍しいと思われるほど、幼稚園の子どもからお年寄りまで良く知られています。
映画「ファインディング・ニモ」の影響で、カクレクマノミは有名になりましたが、それでも2文字足りません(笑)
ジョーズに限っては、あのサメがジョーズという名前だと思っている人が多く、ホホジロザメと答えられる人は、かなりシャーキビリティの高い人だと思われます。余談ですが(この話し自体が既に脱線しています)魚類ではありませんが、イルカを見たら「フリッパー」と言ってしまうと世代がバレてしまうそうです。
さて、チョウチンアンコウの「提灯」は、時代劇などで、旗本のお偉いやバカトノがワザものの刀を手に入れると、どうにも試し切りがしたくなり、辻斬りをする訳ですが、当然白昼堂々とやる訳にもいかないので、夜に物陰に潜んで獲物を待ちます。その際、相手を察するのに、この提灯が目安になるのです。
提灯の灯りを感じた瞬間に躍り出て、バサァ〜っと行くわけです。この場合、多くの演出家が提灯もろとも切られる設定にしますが、実際に提灯が一緒に切られているということは、切るお武家さんが下手だという設定になります。
稲光のごとく、一刀両断に切られる場合は、提灯を防御行動に使う間もなく、あっさり切られてしまうので、そのシーンの後に、切られずに提灯が燃える場面転換になった場合は、手だれの仕業となるわけです。
あっ調子に乗って書き過ぎました。この続きは、また来月!
画像は。最終的に全容を見せる予定のチョウチンアンコウの提灯のカットです。
今回は、チラ見せです。(笑)
鉄 多加志
1965年生まれ
清水出身
ガイド会所属
生まれ育った環境が、都市部?の港湾地域に近く、マッドな環境には滅法強く、泥地に生息する生物を中心に指標軸が組み立てられている(笑)この業界では、数少ない芸術系の大学出身で写真やビデオによって、生物の同定や生態観察を行う。
通称「視界不良の魔術師」
静岡・三保
ダイバーズ・プロ アイアン
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