モンハナシャコ
先日、もうだいぶ前だが、、久米島 エスティバンで取材の折、やけに逃げないモンハナシャコ君がいた。すぐに顔のアップが撮れて、おめ目がクリクリ。
これは、トリミング画像だけど、複眼ってヤツだ。どこかテレビでやってたと思うが、このシャコの眼というのは、とても優れたものらしい、どういう意味か知らんが。
地球上で最も繁栄している節足動物の武器のひとつかね。
彼らに僕らがどう見えているかは、想像するしかないが、1度専門家の想像を聞いてみたい。
シャコ君のクリクリは、多分みなさんも出会ったことがあるだろう。
さて、何の気遣いもなく、近づける個体がいるのも、面白い。
そもそも神経質な魚に近づいて撮影できるのは、この根性がんすわり?の個体に巡り会えたからで、どんなに気を遣おうが、向こうは知ってるので、ほぼ役に立たない。ひたすら、アプローチの回数だけだから。
今、我が家のベランダで咲くツバキの花が2個、すでに他の花は咲いて終わっているのに、なぜか、咲く数個。よくある話しだが。
自然の中のブレ、個体差、違う言葉にすると、いい加減さ、それは、すごく種にとって大切な部分なのだろうと思う。
結核菌を持っているとガンにならないとか、真実は分からないけど、ある種のウイルスに感染していると、人間にとって致命的なウイルスに感染しないかもしれない。
生物同士の、取り合わせというか、はてしない軍拡競争の中で、今自然の中にある都合のいい味方を利用するようになるのだろうね。
器械のデザインが、生命のデザインをまね、取り入れて進化していくように。
吉野 雄輔
1954年生まれ
東京出身
海と海の生物すべてを愛する写真家。
大学卒業後、アジア、南太平洋、南北アメリカ、カリブ海、インド洋など世界の海を放浪、1982年にフリーの海洋写真家として活動を開始。世界80か国ほどの海を取材、《吉野雄輔フォトオフィス》を主宰。
2009年から日本全国をキャンピングカーの旅をスタート、1年の半分以上は海に潜って撮影している。
吉野 雄輔/photojournalist:
happypai.wix.com/kaitei
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- 2020.11:シオマネキ
- 2020.10:もう1回
- 2020.9:オオモンハゲブダイの顔
- 2020.8:海とは違う美しさ
- 2020.7:青い海に浮く
- 2020.6:種不明の魚
- 2020.5:羽ばたける日
- 2020.4:色模様
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- 2020.2:コウイカ
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- 2019.11:オビテンスモドキ
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