コウイカ
そろそろ、福音館書店の子供の本、たくさんのふしぎの締め切りが迫ってきた。
過去からのイカ君との付き合いを振り返ってみると、40年以上にわたって、引かれ続けているんだな〜色々理由はあれども、素敵なやつだな〜と今でも思う。
この頃は深海から季節的に現れる、摩訶不思議なイカの仲間にも会えるし、今更ながら感動している。
やけに色あざやかな奴や、ただのんべんだらりと浮遊して生きていそうな、ホウズキイカの仲間なんか、いろんな生き方があるもんだと感心する。
人が、個性が大事〜とか、今更何言ってんの?って感じだろうね〜野生の生き物から見たら。笑
さてこいつは、どこにでもいるコウイカの仲間だけど、種類はたくさんいるようで、はっきりと名前はかけない、しょっちゅう見るけど。
体の中のイカの甲を撮影してみた。
コウイカだね〜イカをさばく機会の多い女性の方がピンとくるよね。種によって、この甲の構造や目的は様々のようだけど浮力の調整に使うとか、大きくいうと貝類と同じ軟体動物のイカ。
ものすごく遠い親戚の貝類の貝が変わったものと言っていいのかね?
イカの祖先のアンモナイトなんかは、オウムガイのような固い貝殻を背負って泳いでいたらしいし。重い貝殼を捨てて、運動性能を獲得したのが、今のイカ類なんだろうね。
この表情を見ていると、とても貝類と同じには思えんのだが。貝でも可愛い顔してるやついるからな〜。
生き物は、多様で複雑、なんせ正義は生き残ることだけだから、常識なんて考えてないのが素敵だと思うおじさんだ。
吉野 雄輔
1954年生まれ
東京出身
海と海の生物すべてを愛する写真家。
大学卒業後、アジア、南太平洋、南北アメリカ、カリブ海、インド洋など世界の海を放浪、1982年にフリーの海洋写真家として活動を開始。世界80か国ほどの海を取材、《吉野雄輔フォトオフィス》を主宰。
2009年から日本全国をキャンピングカーの旅をスタート、1年の半分以上は海に潜って撮影している。
吉野 雄輔/photojournalist:
happypai.wix.com/kaitei
出版のご案内
バックナンバー
- 2020.12:最後の写真は
- 2020.11:シオマネキ
- 2020.10:もう1回
- 2020.9:オオモンハゲブダイの顔
- 2020.8:海とは違う美しさ
- 2020.7:青い海に浮く
- 2020.6:種不明の魚
- 2020.5:羽ばたける日
- 2020.4:色模様
- 2020.3:アジの子供
- 2020.2:コウイカ
- 2020.1:今年も無事に
- 2019.12:イカ
- 2019.11:オビテンスモドキ
- 2019.10:必ず何かが違う
- 2019.9:アオリイカ
- 2019.8:ハナイカの卵
- 2019.7:ツノメチゴガニ
- 2019.6:ハナイカ
- 2019.5:勢いのある写真
- 2019.4:浮遊系
- 2019.3:ハラジロカマイルカ
- 2019.2:ヒレナガカエルウオ
- 2019.1:変な奴のいる海
ガイドのつぶやき
- 三浦半島・葉山から
- 真鶴半島・湯河原から
- 伊豆半島・伊東から
- 伊豆半島・川奈から
- 伊豆半島・伊豆海洋公園から
- 伊豆半島・大瀬崎から
- 伊豆半島・平沢/静浦から
- 伊豆諸島・八丈島から
- 静岡・三保から
- 紀伊半島・尾鷲から
- 和歌山・串本/古座から
- 高知・沖の島から
- 鹿児島・屋久島から
- 沖縄・本島から
- 沖縄・久米島から
- 沖縄・西表島から